2019年4月14日(日)、JFL(日本フットボールリーグ)第5節が行われました。2勝2分の勝点8で2位につけるFC大阪は、2勝1敗1分の勝点7で5位につけるラインメール青森(以下、青森)をホームで迎え、3−0で快勝。ホーム初勝利となりました。
前節、今シーズン初失点を喫したFC大阪。しかし、今日の試合は、DF陣が安定した守りを見せ、青森にゴールラインを割らせませんでした。
今日の試合の明暗を分けたのは、決定力の差。シュート数はそれぞれ、
FC大阪 前半 1本 後半 4本
青森 前半 4本 後半 4本
前半は、1本しかシュートを打てませんでしたが、それが決まり1ゴール。後半も、4本のうち2本がゴールと、ここまで無敗の実力を見せつけました。
小雨が降る中での試合は、青森ボールでキックオフ。
普段はFWで出場している18・横野純貴をMFで起用し、ダイレクトプレー(パスを受けた選手がトラップせずに、そのまま別の選手にパスを出すこと)を中心に、青森ゴールに迫ります。濡れた芝によって滑るボールは不規則に変化。対応に苦しんだFC大阪はハンドのファールを多く取られ、なかなか青森ゴールに迫ることができません。
対する青森は、4試合を終えて7得点の攻撃陣が前半からシュートを放ち、FC大阪のゴールに迫ります。
すると前半22分、右サイドでFW20・四ヶ浦寛康からMF10・水野匠弥へスルーパス。
水野がそのままクロスを上げ、ゴール前にいたFW11・川西誠がヘディングで合わせます。
GKが反応するものの、ゴール左隅に決まり、FC大阪が先制点を上げます。
青森も果敢にシュートを打ってきますが、FC大阪のDF陣の守りや守護神・永井のナイスセーブもあり、前半を1−0で折返します。
後半はFC大阪ボールでスタート。前半同様、ダイレクトパスを使い、青森ゴールに迫ります。
後半14分、FC大阪にアクシデントが。ここまでキャプテンとして昨シーズンから全試合出場してきたDF13・岩本知幸が負傷交代となりました。DFの要を失ったFC大阪でしたが、全員で補いながら追加点を狙います。
すると、後半28分、青森ゴール前で相手DFがクリアしたボールを、MF14・須ノ又諭が詰め、そのままシュート。ゴール右隅に決まり、追加点が入ります。
さらに、後半37分。右サイドで直接FKのチャンスを得ます。DF6・舘野俊祐の弧を描いたボールはゴール前へ。
川西が頭で合わせ、この日2得点め。3−0となります。
そのまま試合は終了し、3−0の快勝で、ホーム初勝利となりました。
和田治雄監督
ーホーム初勝利おめでとうございます。今日の試合を振り返ってください。
和田 ラインメール青森は、パスを何度もつないで攻めてくる攻撃的なチーム。なので、チャンスが来るのをどれだけ我慢できるかがポイントでした。それがうまくいったからこその結果だと思います。ただ、非常に厳しい試合でした。
ーダイレクトプレーが目立ったのですが、今日はそういう作戦だったのでしょうか。
和田 相手からのプレッシャーをどう交わすか考えたときに、早くボールを離すためにもダイレクトプレーを使いました。
ー横野選手をMFに起用したのは、そのためですか。
和田 そうですね。横野の場合は、最前線よりも中盤にいるほうがボールを受けやすいと思い、MFで起用しました。
ーホーム初勝利になりましたが。
和田 ホーム、アウェー同じ1勝ではありますが、ホームだと応援に来てくれるお客さんの数が多かったり、運営してくれるスタッフもいるので、皆さんの前で勝つことができて良かったです。
ー前節初めて失点しましたが、チームに何か変化はありましたか。
和田 失点したことでチームがネガティブになったなどはありません。今日も、守備面で集中していたと思います。
ー次節に向けて。
和田 まずは次週行われる天皇杯の大阪予選で大阪学院大学に勝つこと。2週間後には再びJFLなので、勝点3が取れるように練習していきます。
吉澤正登会長
ーホーム初勝利おめでとうございます。今日の試合はどうでしたか。
吉澤 多くのサポーターの前で、勝つことができて本当に良かったです。選手が勝利のために、この1週間良い準備をしてくれた結果だと思います。
ー雨の中、多くのサポーターが来てくれましたね。
吉澤 大人だけでなく、子どもも多く応援に駆けつけてくれました。選手を後押ししてくれたので、3得点に繋がったと思います。
ー次節に向けて。
吉澤 昨年、天皇杯は2回戦で負けています。ジャイアントキリングを起こすためにも、まずは目の前の1戦を勝ちにいきたいと思います。
得点を決めた川西選手と須ノ又選手にインタビューをしました。
FW11・川西誠選手
ー2得点の大活躍でした、試合を振り返ってください。
川西 まずは、チームのストロングポイントである守備の面で、無失点に抑えることができました。個人的には、数少ないチャンスをものにできたことが収穫です。
ー先制点を決めたシーンは。
川西 純粋にうれしかったです。1点決めた後も、もう1点取りたいという意識でプレーしていました。
ー2点めを決めた感想は。
川西 チームとしても3得点めになって楽に試合を進められたと思います。個人としては、1点1点積み重ねていきたいと思っているので、その結果が出せました。
ー次節に向けて。
川西 まずは、無失点で勝利すること。そして、得点者の中に自分の名前が1回でも多く表示されるように、頑張っていきます。
MF14・須ノ又諭選手
ー得点シーンを振り返ってください
須ノ又 こぼれ球を狙っていたので、思いっきり振り抜きました。ゴールに入ってくれたので、ホッとしました。
ーホームということもあり、サポーターも多く応援に来てくれていました。今日の結果は、サポーターが後押ししてくれたのでは。
須ノ又 サポーターの声は、本当に力になります。これからも、応援よろしくお願いします。
ーこれからの試合に向けて意気込みを。
須ノ又 ここまで無敗で来ているので、このまま勝ち続けたいと思います。
ホーム初勝利を飾ったFC大阪。このまま、ますます勢いに乗ってくれること間違いなし。岩本キャプテンのケガも気になりますが、和田監督の采配によって、乗り越えてくれるはず。次戦は、4月20日(土)天皇杯大阪予選準決勝。大阪学院大学とヤンマースタジアム長居(11:00K.O.)で戦います。天皇杯出場目指して、次週も勝利を!
■FC大阪公式ホームページ:FC大阪公式ウェブサイト
■公式記録:JFL公式
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。