リーグ最終戦、フィフィタが!菅原が!若手全員が躍動し、成長を示して30日からの順位決定戦へ

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取った。取りまくった!
花園近鉄ライナーズは4月10日、リーグワンDivision2リーグ最終戦を岩手県釜石鵜住居復興スタジアムにて戦いました。もちろん対戦するのは釜石シーウェイブズ。最終スコアは衝撃の98-12。ライナーズは若手中心のメンバーながら前半8本、後半7本のトライを上げ、30日から始まる順位決定戦に弾みをつける爆勝を納めました。
強い!

15本もトライを取ったので、1つ1つ振り返るのはなし。全員がよかった。すべての選手が躍動した。その中でもこの勝利を、強いライナーズを作った要因を5つ上げてみます。

1.フィフィタのスピードとパワーそして成長

80分間通してよく周りを見るようになったフィフィタ。

日本代表にして、ライナーズの柱であるシオサイア・フィフィタ。当たるのも走るのもインターナショナルレベルな彼が、今季後半からつなぐプレーを見せています。特に前節レッドドルフィンズ戦では積極的に空いている選手へパスを出し、個人技だけではなくチームでトライを上げるためにピースになっているのです。

昨シーズンとは全く雰囲気が違う、ライナーズのフィフィタ。

そして今回はゲームキャプテンに。2年目(といってもまだライナーズ歴1年ちょっと)のシーズンに入ったフィフィタが、ライナーズを作りライナーズのためにプレーします。
そうなると相手はたまりません。強いランナーを止めるために人数をかけたい。でもパスを出されると数的優位を作られる。結果、3つのトライと1つのトライ取り消しという大爆発です。
ラグビーへの理解度が向上した彼には、トライへのランニングコースが見えていたでしょう。
初のゲームキャプテンを終え
「たくさんトライを取ったけど、チームみんなでの成果。アウェイを楽しもう、1週間やってきたことを出し切ろうと話していた。報われてよかった」と話します。
日本ラグビー界の宝から、手がつけられないラグビーモンスターへ。成長はライナーズにぶれない軸をもたらしています。

2.シラの加入とスクラムの改善

さすがトンガ代表、シラ・プアフィシ。でかい。

4月から急遽加入した、トンガ代表プロップ、シラ。巨漢を活かしてライナーズのスクラムを劇的に向上させました。
今シーズンのライナーズはスクラムを重点課題としながらも
強いスクラムを組む相手には苦戦する
という現実がありました。悪くはないが、安定しない。
3番(右プロップ)で、押してくる相手の力を受け止めて、スクラムを安定させてそこから味方が勝負に出る。シラはまさに理想の3番なのです。
加えて今日は、よりチームと連携し勝つタイミングまで巧妙に味方に合わせて押しています。ライナーズにあってきてる。
他にも高橋虎太郎が、1番で新人らしからぬ力を見せると、同じく新加入選手であるラタ・タンギマナが後半シラに代わって3番に入り強さを引き継ぎます。
若さ故のプレー(タックルミスやイエローカード)もありました。しかし成長しなければ使ってもらえない今のライナーズにおいて、この失敗は糧になるはず。
スクラムが強くなり、さらにアタックに磨きがかかる。ラグビーは本当に面白いスポーツです。

3.片岡&木村を中心にした充実のバックス陣

片岡&木村はライナーズの顔になった。

リーグ戦を終えて、ディビジョン2のトライランキングは上位5人中4人がライナーズ。
ワクァ、片岡、フィフィタ、木村。
それぞれ
9トライ、8トライ、8トライ、7トライ
と取りに取りまくっています。
最終戦に2戦連続の逆転勝利に貢献した竹田と野口を使わずとも、復帰戦のステイリンが好調。クリーンブレイクランキング上位につけていたジョシュアやシーズン開幕時のスタメンだった南藤がメンバーには入らなくても、ルーキーで初スタメンの林が2トライの今日大活躍です。
離脱しているセミシ・マシレワが帰ってきた時、彼の使い方に頭を悩ませるのではないか。そう思うほどの選手層の厚さです。そう思うほどの選手層の厚さです。

フォローもするしボールにも強い。理想的なWRB。

そしてまだ、ライナーズを変革させた張本人であるオーストラリア代表コンビであるウィル・ゲニアとクウェイド・クーパーは帰ってきていません。
バックスが次から次へと湧いてくるライナーズ。トライを取ったあとの若き選手たちの抱擁は、ファンに愛され地域より憧れられる近鉄特急そのものです。

4.チャンスを与えられた選手が活躍する競争の激しさ

久しぶりのスタメンで結果を出した菅原。強いし速かった。

前項でも触れましたが、今のライナーズは新しくメンバーに入った選手たちが次々に活躍します。
今日のバックスでは林。フォワードでは久しぶりの出場になったツポウ、横井、そしてルーキーの上山、ラタ。ベテランであっても、若手であっても関係なく試合に出る。そして、チャンスをものにし成長しないと誰かに取って代わられる。この緊張感がさらにいい精神状態を生み、チームプレーを優先しライナーズスタイルを遂行することに集中しています。

中村の成長はチームに緊張感を与える。

不動のハーフ団がいるにも関わらず、SHは人羅と中村がしのぎを削り、佐原が虎視眈々とスタメンを狙う。SOは吉本がいきなり活躍し、クーパーの不在が逆にチーム力を向上させたかのよう。
感染症やケガの影響を若手の成長へとうまく転換させて、長年の課題だったチーム力の底上げを着実にすすめています。

5.長く早いパスを多用して自陣から攻めるアタックスタイル

ライナーズスタイルにバッチリ合った木村

今年のライナーズを見た多くの人が度肝を抜かれるのが、速いランナーにボールが渡る時間の短さ。
密集から出たボールは、やや後ろ目に位置する味方プレーヤーを経由され一気にエッジ(一番外)へともたらされます。

ロックなのにエッジに立つことが多いワクァ。ライナーズスタイルの象徴。

それだけではなくプレーヤーはパスを受けつつしっかりと相手のスペースを見て、行けるなら自分がそこへ入りさらに生まれたスペースにボールを運びます。この過程にワクァやカパ、ジョセなど強力な大型フォワードが参加し、抜けることも当たることも交わすこともできる変幻自在のアタックを実現しているのです。
そして今日の釜石戦、自陣深くでボールを得てもキックでエリアを回復せずほぼ全てのボールを展開し、15トライの猛攻を実現しました。

司令塔・吉本が前に出まくってスペースをよく作った。

序盤、ワクァ1人に手を焼いているように見えたシーウェイブス。しかし後半、ワクァが下がった後の方が翻弄されてしまう。
誰か1人でやるんじゃない。チームみんなでパスを組み合わせてボールを予想外の場所まで運ぶ。
全てのピースが噛み合った、歴史的大勝はこのようにして作り上げられたのです。

順位決定戦に向けて

デビュー戦で密集でもランニングでも仕事をしまくった上山。

ライナーズは、順位決定戦を勝ち抜きディビジョン1に昇格できるのでしょうか。今日の98点は、昇格へとプラスに働くのでしょうか。
リーグ戦で2度、ライナーズのアタックを封じ込めた相手・ダイナボアーズとは5月8日に頂上決戦となる見込みです。

「NTTジャパンラグビー リーグワン2022  順位決定戦」日程、キックオフ時間、試合会場のお知らせ(リーグワン公式)

ダイナボアーズに喫した2度の敗戦はライナーズを強くしているのか。敗戦に至った精神的な弱さをライナーズは覚悟に変えているのか。
「あの試合にさえ勝っていれば」という後悔(ダイナボアーズには過去に2度昇格を阻まれている)は、勝つことの難しさを学びました。

ダイナボアーズに勝って、ディビジョン1に昇格するなんて、最高のお膳立て。ブレイクダウンで負け続け味わった敗北は、ブレイクダウンを制することで解消されるでしょう。
ライナーズは、もう立ち止まることは許されません。この勝利を、今日の試合を、意味のあったものにするために。この日集ったシーウェイブスのファンのために、本当の王者にたち向かったという事実を作る義務があります。

勝てるか勝てないかではなく、勝つためにできることを全てやり、順位決定戦を連勝して悲願を叶えて欲しい。いや、今の彼らなら必ずやってくれるでしょう。
4月30日、花園。5月8日、秩父宮。
歴史の証人になるチャンスが、私たちの前に。

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編集長 前田

編集長 前田東大阪探検隊隊長・編集長

投稿者プロフィール

特定非営利活動法人週刊ひがしおおさか代表編集長兼東大阪探検隊隊長。
ふとした思いつきからはじめたWEBサイトが、13年。
これからは地域に嵐を呼びます。覚悟しろ!

好きなモノ:近鉄ライナーズ、阪神タイガース、競馬、ゲーム、プラモデル、楽でお金になる仕事。
嫌いなモノ:愛、本物

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