「寿々屋」さんから少し歩くと、「大西菓子・佃煮店」さんを見つけました。お菓子と佃煮を一緒に売っているなんて少しびっくり!「元々うちは、お菓子屋さんだったんです。それから佃煮も売るようになって・・・。昔からおなじみのお客さんも多いですよ」とお店の方に教えてもらいました。時代とともにお店の形は変わっても、お客さんの心は掴んだままなんですね。一つのお店で甘辛の両方が楽しめるなんて、ちょっと得した気分です。
石切神社まで後少し。参道の曲がり角に、一風変わった刃物屋「河内守國助本店」さんがありました。包丁、鎌、刀に鎧まで置いてあります。「神社への月参りのついでに、包丁研ぎを頼みにくるお客さんもいてはるよ」とご主人。次のお参りの時に研いだ包丁を持って帰り、その時にまた研いでほしい包丁を持ってくるそうです。なるほど~。
お話を聞いているうちに、大切にとってあった昔の写真まで見せてもらっちゃいました。写真を見ながら、ご主人が楽しそうにお若い頃の思い出を話して下さいました。ものを大事にする、ってこういうことなんですね、きっと。
角を曲がって「太田屋」さんのひょうたんの形おせんべいに目を奪われ、「石切大天狗」の太鼓を静かに叩いていると、神社へ向かって人がたくさん向かっていくのが見えました。
そして、太鼓の音が聞こえてきました。今日はどうやらお祭りの日だったようです。歓声の中、動き出す布団太鼓は、迫力満点。
布団太鼓が行ってしまって、少し静けさが戻った神社にお参りして、散策はここで終点にしましょう。
色んな人が、色んな思いでお店を出している石切参道商店街。こうやって、ひとつの商店街ができていくんですね。レトロなだけじゃない、よーく見ないとわからない石切参道商店街を、発見できた気がします。他にも紹介しきれないほどたくさんのお店やスポットがありました。みなさんもぜひ散策して、あなただけの「発見」を見つけてみてくださいね!
文:mihorobot
写真:前田寛文 @MaechanYK
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