お疲れさまでした、京都産業大学ラグビー部の皆さん。
昨年の1月2日、大学としてはバグってる強さを持つ帝京大学に、準決勝でギリギリまで追い詰め敗退して以来、多くのファンが関西のラグビー関係者がこの日を心待ちにしていました。
2023年こそは初の決勝進出を果たしてくれるであろうと。
毎年4年生が卒業し、1年生が入学する大学スポーツ。チーム全体で見た引き算と足し算をすると、今季の京産大は昨季以上の結果を期待できました。
今季の関西大学リーグを圧倒的な攻撃力で全勝優勝し、昨年と同じ大学選手権準決勝へと駒を進めます。
中でも強烈な戦力は、1年生のシオネ・ポルテレ。
今日の早稲田大学戦でも、1人で5人のディフェンスを弾き飛ばしてトライを上げ、全国のラグビーファンに印象を与えました。
前半を13-17のビハインドで折り返した京産大ですが、後半すぐにアサエリ・ラウシーのトライで逆転。その後互いに点を取り合い、まさにシーソーゲーム。リードを許しても冷静沈着。
しかし、逆転を許しあとの36分にソロモネ・フナキのトライで1点差に迫りますが、逆転はなりませんでした。
決勝進出は来季へ持ち越しです。
昨季の帝京大学戦と大きく違っているのは、80分を通じて「勝てる」と思えたこと。
日本ラグビー界屈指の伝統校・早稲田大学に対し、スクラムで負けていない。接点では勝てている。ディフェンスもいい。力で負けているようには見えません。
33-34の1点差での敗退は、昨年の「力差がある中での7点差」とは全く違う自力の向上を意味しています。
それだけに、勝ちたかったのですが。
次にもう少し大きな話。
京産大と関西大学リーグにとっての大きな収穫は、夏合宿で行われた京産大と早稲田大の練習試合では22-40の敗戦だった差が、1点差まで詰まったこと。
関西の強豪は、春夏に関東の強豪に善戦して大学選手権で惨敗する歴史をたどってきました。
その一因には、関西大学リーグのレベルが高くなく、リーグ戦の間にチーム力を向上させられない(自分たちの欠点がわかりにくい)ためだと言われてきました。
今季も大接戦だった関西大学リーグでの戦いが、京産大の肉薄につながった。もちろん京産大の創意工夫と継続がそれを成し遂げたのは言うまでもありませんが。
この流れに乗って来季は、京産大を含む2チームが準決勝に進出し、日本一になるのも関西のチームであってほしい。
フナキもポルテレも残るし、土永も三木もいる。船曳も帰ってくるでしょう。
国立で大爆発する京産大を夢見て、また新しいシーズンを始めたいと思います。
皆さん、お疲れさまでした。
大学選手権はまだ続きますが、少しだけゆっくりしてまたいいラグビーを見せてください。
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