赤ちゃんは会議に参加できるのか?ひがしおおさか地方創生ラウンドテーブルで検証してきました

   

日々週刊ひがしおおさかで記事を書く傍ら、二児の母でもあるミホロボットです。
仕事も育児もしたいので両方叶う子連れ出社を選択していますが、それが最善手なのか暴挙なのか紙一重。

そんな生活をしていると、予定がバッティングすることもままあります。
12/23、参加してみたい市民参加ミーティングがありましたが、ちょうどこの日我が社は私以外全員出張。1歳2ヶ月の我が娘・五郎(ペンネーム)と2人っきりでお留守番の予定です。
五郎氏を見てなきゃいけないし、さてどうしたものか…。

行きたい会議は、市民が集まって未来の東大阪の姿を話し合う「ひがしおおさか地方創生ラウンドテーブル」。テーマは「子どもファーストなまちづくり」。

…テーマがテーマだけに、これ、子連れでいけるのでは!?
東大阪市の担当者さんへ連絡してみると、快くOKをいただきました。
というわけでオムツよし、おしり拭きよし、おやつよし、水筒よし、タオルよし。徹底準備していざ会場へ。
9:00〜12:00の長丁場に耐えられるか?

母ミホロボットと娘五郎、やってきました東大阪市役所本庁舎!

会場は東大阪市本庁舎18階。取材の名目で入り、傍聴席へ。
五郎氏は緊張しながらも興味津々です。

会議机に参加者席、それを取り囲む形で傍聴席。

今年7月に第1回を開催したラウンドテーブル。
会議には住民基本台帳から無作為に抽出された市民2000人の中から希望者を募り、さらに抽選で選ばれた数十名が参加します。

進行をつとめるコーディネーターの構想日本総括ディレクター 伊藤伸さん。参加者の緊張をほぐすべく、ゆるい空気感で意見をまとめてくださいました。

今まで行政主体の会議では公募や推薦で委員を募っていました。が、まちの課題を「自分ごと」として捉えて、共にまちを作っていくためにこうした形を取り始めたのです。
年齢もかなり幅広く。中には大学生や、五郎氏を除く最年少は中学生も。
赤ちゃんが会議室へ入っても大丈夫そうな雰囲気…!

年齢も生活スタイルもバラバラだけど、同じ東大阪に住む参加者のみなさん。

隣に座った職員さんや参加者のみなさんがかわるがわる相手をしてくださり、少しずつ緊張がとけてきた五郎氏。

おそるおそる自分で歩き出し、周囲の様子を伺う。周りの人々が少しずつ気にかけてくれる。

しかも、
「隣の会議室、良かったら使ってください!」と、市の職員さんたちが赤ちゃん用プレイマットまで準備してくだいました。
グズったときや授乳したいときにめっちゃ助かる。ありがたや…!

お腹が空き始め、会議室でおやつをもりもり食べる五郎氏。プレイマットは市の備品。

休憩を挟みつつ、進むミーティング。
子どもファーストを実現するには何をすべきか、それぞれが意見を出し合います。
特に議論が白熱したのは、子どもとネットとの付き合い方。
「ネットゲーム時間を制御しても、子どもが無料Wi-Fiスポットでこっそりやりに行って困ってるんですよね」と子育て世代の参加者が解像度の高いエピソードを話します。

オブザーバーとして企業側の見解を示したのは、東大阪に物流センターをもつサンコーインダストリー株式会社奥山淑英社長。
「以前無料Wi-Fiスポット設置を考えていましたが、そういった問題やリスクを考えると判断が難しい」と議論にさらなる刺激を与えます。
子育て世代、企業、行政、子供と関わりのない人…様々な立場から多角的な目で捉えられるのがラウンドテーブルの良いところ。

オブザーバーのサンコーインダストリー株式会社奥山淑英社長…の後ろで五郎氏がウロウロ。

そういえば私も子どもたちについついYoutube見せすぎちゃうなぁ…と自分の生活を振り返っていると、五郎氏はそろそろおねむの時間に。
お隣の会議室を借りねんねしている間に、終盤へ。

野田義和東大阪市長と顔を合わせるも、寝落ち。おやすみ。

全4回の最終回となる今回は、まとめた意見を提案書にし野田市長へ渡されました。

上手に1人遊びしながら、ときには周りの人たちに遊んでもらいながら終えた3時間。
「今抱っこしておきましょうか?」って聞いてくれる方もいれば機嫌良さそうだからと放っておいてくれる方もいて、周囲の人たちがそれぞれ可能な範囲でサポートしてくださいました。

結論:赤ちゃんは周りの人たちにめちゃくちゃサポートしてもらいながらなら会議に参加できる。

子どもファーストを考えるミーティングで、子どもファーストを実践する実証実験みたいになりました。
もちろん今回はかなり参加しやすい会議だったこと、環境に恵まれていたことが大きいです。会社の会議なんかだと難しいかもしれない。すぐ泣くしうるさいかもしれない。
でも、「東大阪では赤ちゃんでも会議に参加できる」って、なかなかファンキーじゃない?誰もが社会に参加することに意義はあるはず。
市主催のミーティングに子連れ参加し色々な方向から子どもファーストへの意見を聞くことで、東大阪で生活している人の顔が見えものすごく近くに感じた「自分が住んでいるまち」。
生きた情報や意見や経験をよりたくさんの人が共有して、豊かな東大阪になっていくと良いな。

周りの人たちと同じように資料に目を通す五郎氏。彼女も立派な1人の市民です。

スポンサーリンク

mihorobot

mihorobot東大阪探検隊・記者

投稿者プロフィール

生粋の八戸ノ里っ子。人気の八戸ノ里東小・小阪中学校校区に住んでいる。
取材へ行けば、同級生のお父さんがやってるお店だった・・・ということが多々あり。
尊敬する人は藤子・F・不二雄先生。

スポンサーリンク

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


週ひがの連載

KGPlus株式会社

ねじワールドカップ公式サイトねじワールドカップ公式サイト

週ひがラグビーライブ配信プロジェクト第74回近畿高校ラグビー大会LIVE配信

週ひがラグビーライブ配信プロジェクト週ひがラグビーライブ配信プロジェクト

リーグワンを愛して2022

俊徳道ゴールドラッシュ俊徳道ゴールドラッシュ

東大阪ローカルメディア的日常東大阪ローカルメディア的日常

東大阪街角定点観測特設サイト

まず密にならない東大阪名所案内

ついに物販に進出!週ひがエコバッグ販売中。

東大阪の3つのラグビースクールを紹介。

sweets_banner東大阪のスイーツ店を網羅する人気連載。

ラグビーの話をしよう

kaisha_tanbou東大阪といえば、モノづくり。

nejikore_bana東大阪のねじをコレクション。

新型コロナウイルス感染症対策サイト(非公式)

プロ野球人名辞典

東大阪の今を知るツイート!

スポンサーリンク


スポンサーリンク

LINEオフィシャル

週刊ひがしおおさかのLINEアカウントは、週に1,2回東大阪の情報をお届けします。ぜひ友達登録してください。

週間人気記事

この1週間の人気記事

Last Update 2024.03.23

Honya Club.com
ページ上部へ戻る