週ひがが注目した近鉄ライナーズの選手を紹介する「ノーサイド!トップリーグ」。
第2回は「ミスター近鉄」こと佐藤幹夫選手です。入団13年目、近鉄に全てを捧げてきたベテランNo.8。サニックス戦でトップリーグ100試合出場を達成しました。
ー佐藤選手、セカンドステージお疲れ様でした。100試合出場達成おめでとうございます!
佐藤 ありがとうございます。
ー今シーズンはほとんどの試合に出場され、100試合出場間近ということもモチベーションになったと思いますが、いかがですか?
佐藤 そうですね。ただ特に意識していたわけではなく、次の試合に出よう出よう、というのを繰り返していただけです。
ー試合一つ一つを大切にしていたんですね。ずっと近鉄でプレーされてきて、色々経験されてきたと思います。選手歴は近鉄一本ですよね。
佐藤 はい。神奈川出身で大学は法政だったんですが、近鉄からオファーがあってそれからずっとです。
ーえ!てっきり大阪の方だと思ってました(笑)大阪へ行くことに抵抗はなかったですか?
佐藤 社会人になってラグビーをやめるという選択肢はなかったし、どこでもやっていこうという気持ちでした。
ー大阪に来てみて、どうでしたか?
佐藤 大阪は人がすごく暖かいなと感じました。良くないゲーム内容の試合でも、ファンの方から「がんばった」と声をかけていただいたり、応援が励みになりました。
ーさすがは「ミスター近鉄」、愛されてます。
佐藤 その愛称、実は少し恥ずかしいですが、皆さんに愛着を持っていただけてありがたいです。
ーそういえば、キャプテンをされていたこともあるのだとお聞きしましたが。
佐藤 はい。トップリーグからトップウェストに降格した時期でした。
ー三菱重工との対戦で逆転負けをしてトップリーグに上がれず、泣き崩れたというお話を聞いたことがあります。
佐藤 今までにない負け方をしたので、チームを作りきれていなかったことが悔しかったですし、出場できなかった選手にも申し訳なくて。
ーそこから起死回生して、再びトップリーグに戻ってこられました。長くチームにいらして、チームのここが変わったなというところってありますか?
佐藤 う~ん、組織としてですが、会社内にチームを強化する部署ができたことですかね。
ー意外な答え!
佐藤 当時は環境が「社会人部活」という感じで、花園で他チームの公式戦がある時は通用口の扉から覗き見してお叱りを受けたり・・・ほんと、部活って感じでした(笑)
ーかなり自由な雰囲気ですね(笑)
佐藤 はい。ラグビー運営部ができてからサポートが増えたので、仕事をしながらでもラグビーができる環境が整ってプレーに集中できるようになったんじゃないかなと。
ーなるほど。近鉄の歴史とともにプレーをしてきた佐藤選手は、今やベテラン選手としてチームを引っ張っていく存在ですね。
佐藤 そうですね。今心がけていることは、チームのバランスをとることです。良い形でボールがつなげるよう、つなぎ役をしていきたい。
ーNo.8ならではのお答えです。では最後に、ワイルドカードの目標を聞かせてください。
佐藤 スクラムがすごく良くなってきているので、そういった良いところを活かして前へ出ていくようにします。後はディフェンスの時間が長くなると思うので、我慢が重要かなと。
ースクラムの一番後ろで踏ん張る佐藤選手に注目しておきます!
ベテラン選手として、そしてNo.8としてチームの「つなぎ役」の佐藤選手。ワイルドカードでの活躍を心待ちにしましょう。
次回はドコモ戦でMOMを取った、フルバックの選手が登場です。乞うご期待!
文・写真:@mihorobot
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