「女性の輝く日本」が成長戦略に盛り込まれる昨今、一昔前なら信じられなかったシチュエーションでも女性が活躍しています。
今回ご紹介するのは、廣田美穂さん。近畿大学の4年生で、あどけない笑顔が印象的な女の子。
そんな彼女、とある部のキャプテンです。その部とは、
応援団!
正式名称は近畿大学応援部リーダー部。70年を超える名門近大応援団の歴史の中で、初の女性部員にしてキャプテンです。漫画ではたまに見かける、女性応援団長が実際に東大阪で誕生していたのです。
廣田さんたち応援団の活躍の場は、強豪ひしめく近畿大学の部の試合。野球、アメフト、格闘技など、その日その試合にかけてきた選手たちと、一体になって応援します。
▲凛々しいとはこのこと!絵になります。
「勝つと自分のことのようにうれしいし、負けたら本当に悔しい。だから勝てるように応援する。それが楽しいです。」
と弾ける笑顔で話してくれる廣田さんは、中高一貫の女子校出身。部活はなんと演劇部でした。応援団には入ったのは「かっこよさそう」だから。大学入学直後に見たパフォーマンスや当時の団長、団旗に魅力を感じたのです。
大学周辺に下宿し、早朝にコンビニでアルバイト。大学で勉強をしてから、厳しい練習。帰宅後は自炊もします。なかなかハードな生活。特に男性ばかりが当たり前だった世界ですから、苦労したことも多いはず。なのに「私を受け入れてくださった先輩方のほうが、大変だったと思います」と。
▲予想外の回答も、所属が総合社会学部総合社会学科心理学専攻と聞いて、納得です。
応援団の練習は過酷。筋トレ、腕立て、腹筋、背筋、四股踏み。もちろん声出しも。今年のキャプテンになってからは、責任もともないます。
女性団長として、何か新しいことをやってくれるのではないかと、周囲の期待がプレッシャーにもなります。そんな中「盛り上がる応援、一体になれる応援をしたいです。あとは自分ができる最善のことを。」とキリッとした目で話してくれました。
現在部員はキャプテンを含め合計10人。女性は1名だけです。終始笑顔で話してくれた彼女も、「やっぱり女性にも入ってもらいたい。」と話す時だけ、ちょっと切実そう。
「女やし、体力ないしって考えずに一度見に来てほしい。私でもできてますから。」
部員は随時募集中。気になった近大生諸君。腕に憶えがあってもなくても、ちょっとのぞいてみてみては?
たぶん今まで経験したことがない世界が、そこに広がっています。
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