やったー!FC大阪、花園初勝利!
2020年8月23日(日)、JFL(日本フットボールリーグ)第17節でFC大阪はMIOびわこ滋賀(以下、MIO)と対戦しました。
後半18分のエース川西誠の先制点を守りきり、1-0で勝利。開幕3連勝とし、首位をキープしました。
今節の会場は東大阪市花園ラグビー場第2グラウンド(以下、2グラ)。2グラでプロサッカーの公式戦が行われるのは、今日が初めてです。
東大阪市をホームタウンとするFC大阪にとっては歴史的な日。何がなんでも勝ちたい一戦でした。
これまでは、服部緑地陸上競技場(豊中)やJ−GREEN堺など、ほとんどの試合を市外で開催。
東大阪で行われた試合は昨シーズンの1試合のみ。東大阪市多目的球技広場で、ヴェルスパ大分と対戦しました。
2,685人の観客が集まり、花園初勝利を願いましたが、惜しくも敗戦。今日の試合は花園初勝利がかかった試合でもありました。
今シーズンは、6試合を2グラで予定。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3試合が中止になりました。
さらに、残る3試合も無観客での開催。歴史的な日を直接ファンと分かち合うことはできませんが、ライブ配信を通して選手たちの思いは伝わったはずです。
試合は、前半から攻め込まれるシーンが続きます。
FC大阪は奪ってからのショートカウンターに。しかし、パスミスやシュートの精度が悪く、なかなか決定機を迎えられません。
コーナーキック(CK)は前後半で13本。しかし、相手にクリアされたり、大きく逸れてしまったりと、チャンスをものにできません。
前半は両チーム無得点。
後半開始からDF池永航に代わって、FW横野純貴を投入します。
すると、横野から多くのチャンスが。
塚原真也監督は「横野が入ったことにより、ボールを溜める時間ができた。空中戦に持ち込めたことが大きかったです」と振り返ります。
横野は身長183cm。相手に押され負けない強さがあるので、前線でボールを溜めるプレーが得意。溜めている間に他の選手が上がってきてチャンスを作る、というシーンが増えていきます。
すると後半18分、待望の瞬間が。
ハーフウェイラインからややMIO陣内寄りの位置でフリーキックを獲得します。
キッカーのDF舘野俊祐は右でフリーになっていたMF水野匠弥へパス。
水野がそのままゴール前にセンタリング。
このボールをFW川西誠がヘディングシュート。
これがゴール左隅に決まり、花園での初得点が生まれます。
このまま守りきりたいFC大阪でしたが、ここからMIOの猛攻に。
それでもディフェンス陣やGK永井文也の好守もあり、なんとかしのぎきります。
アディショナルタイムは5分。
「昨年のヴェルスパ大分戦がよぎりましたね」と話すのは吉澤正登会長。
そう、昨年の花園での試合は、0-0で迎えた後半アディショナルタイムでの失点でした。
しかし、永井やDF陣の体を張ったディフェンスで1点を死守。花園での初勝利を手にしました。
ただ、1-0で勝利を収めましたが、負けていてもおかしくない内容です。
CKが10本以上ありながら、得点に結び付けられませんでした。ここは次戦に向けての修正点。
次は中2日で天皇杯大阪府予選の決勝です。2週間で4試合とタイトなスケジュールですが、ここを全勝すれば、ますます勢いに乗れるはず。
26日(水)19:00K.O.でFC TIAMO枚方とJ−GREEN堺で対戦します。なお、この試合も無観客での開催です。
リーグ戦は30日(日)。ヴィアティン三重と再び2グラで対戦します。ここまで開幕3連勝と勢いに乗るFC大阪。
このまま全勝優勝するぞ!次節も勝利だ!
試合後の声
塚原真也監督
ー試合を振り返って。
塚原 かなりボールを回されて、タフなゲーム。前半終了時に池永がケガで、横野に交代。後半は、少し攻め方を変えて、良い引っ掛け方ができ、カウンターを何回か見せることができました。MIOさんに崩されて、何度かピンチがありましたが、永井の好セーブでしのげた。セットプレーから得点もでき、練習したことが出せました。
ーホームタウン東大阪市で初勝利。率直な感想を。
塚原 僕は今年から指揮を執っていますが、昨年負けていることは知っています。また、ダービー(MIOは滋賀のチームで同じ関西なので、関西ダービーとも言われる)でもあるので、絶対に勝たないといけないと思い、試合に臨みました。なので、「勝てた」ということはすごくうれしいです。
ー池永がケガで交代。池永はDFなのに対して、FWの横野を投入。この意図は?
塚原 同じDFの橋本を入れるプランもあったんですが、相手にプレッシャーをかけるために、横野を投入しました。選手たちにも「攻撃に行くぞ」というメッセージを込めて。
ー横野選手の評価は?
塚原 かなり良かったです。関西大学戦(天皇杯大阪府予選)にも出ていたので、本来なら短めの予定でした。トラブルがあった中での出場で、空中戦で勝って時間を作ってくれたのが大きかったです。
ー川西選手のゴールは?
塚原 ストライカーはこういうところで取らないとダメだと思うので。「よくやった」というゴールでした。
ー得点につながったセットプレー。あの形は練習でやっていたのか。
塚原 セットプレーの練習はいろいろな形でやっています。舘野、水野、江郷下と良いキッカーがいて、高さ(身長)もあるので、良いボールが入れば、得点につながるかなと。
ーGK永井がナイスセーブ連発。どのように評価するか。
塚原 彼はいつも真面目に練習している。今日は助けられましたね。
ーサポーターにメッセージを。
塚原 今後もしばらくリモートで、また来週まで過密日程が続きますが、みなさんの応援は届いております。これからも応援よろしくお願いします。
DF岩本知幸キャプテン
ー花園で初勝利。
岩本 昨年はケガで試合に出場できなくて、悔しい思いをしました。今日は結果を残して勝てたので、そこの部分では鬱憤を晴らせたかなと。ただこれで終わりではなく、花園であと2試合、リーグ戦も12試合残っているので、全体を通して良い結果を残せるように頑張ります。
ー試合を振り返って。
岩本 前半の入りは良かったんですが、給水タイム辺りからバタバタする時間が続いてしまいました。本当は前半のうちに修正できたら良かったんですが、後半システムを変更して対処できました。90分通してみたら、点を取って勝つことができたので、良いゲームだったなと。
ー後半修正できた理由は。
岩本 横野が入ったことによってターゲットができ、攻撃に流れやリズムが生まれたことです。
ーこの暑さ。疲れはなかったですか?
岩本 正直、しんどかったですね(笑)。僕たちのサッカーは走ることが求められる。今後もこの暑さの中での戦いは続くので、良いほうに改善できることがあれば改善していきます。
ー永井選手の好守連発。DFでプレーしていて、どう感じたか。
岩本 ディフェンスで修正しなければいけないポイントがいくつかありましたが、永井さんが止めてくれたので(笑)。キーパーのファインセーブはチーム全体が締まります。
ー次節(8/30ヴィアティン三重戦)に向けて。
岩本 ディフェンスがしっかりしていて、攻撃にもクセのある選手がいるチーム。楽な試合運びにはならないと思うので、今日のように0点に抑えながら、チャンスをものにして結果を残していきます。
インタビュー動画版
■FC大阪公式ホームページ:FC大阪公式ウェブサイト
■公式記録:JFL公式
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