FC大阪 花園での初試合は勝利ならず 終了間際に失点し、リーグ戦まさかの連敗
2019年5月18日(土)、JFL(日本フットボールリーグ)第8節が行われました。4勝1敗2分の勝点14で2位につけるFC大阪は、ホームタウン・東大阪での初めての試合。3勝2敗2分の勝点11で8位につけるヴェルスパ大分(以下、大分)と、東大阪市花園中央公園多目的球技広場(トライスタジアム)で対戦し、0-1で敗戦しました。

まさかの失点に肩を落とす選手たち。
東大阪がホームタウンに決まり、初めての花園での試合。歴史的瞬間を見ようと、今シーズン最多の2,685人が会場に駆けつけました。

バックスタンドの様子。子どもたちもたくさん応援に駆けつけました。
気持ちで負けてしまった前節の阪奈ダービー。反省が活かされたかに注目が集まりましたが、前節と同じく緩みが見られる戦いでした。後半アディショナルタイムまで0−0の同点でしたが、最後のコーナーキックから大分にヘディングで決められ、失点。第6節までは負けなしできていましたが、ここに来てまさかの2連敗。和田監督は「アディショナルタイムで気持ちが切れてしまいました。最後まで集中できるチームにしていかないと」と話しました。
試合内容だけを見ると、負けている点はほぼありません。
シュート数を見ても
FC大阪 ヴェルスパ大分
前半 4本 2本
後半 8本 2本
と、圧倒的にFC大阪がペースを握っています。今後は、ロースコアの試合でも勝ちきれるチームになるために、決定力を上げることも重要になるでしょう。

ラグビーのゴールポストが外され、サッカーゴールが置かれた、第3グラウンド(トライスタジアム)。
試合を振り返ります。
風が強く、曇り空のなか行われた試合は、風下のFC大阪ボールでキックオフ。試合の主導権を握ったのはFC大阪。DFからMFへは縦へ早いパスで繋ぎ、サイドへ展開、そしてクロスを上げるいつも通りのスタイルで大分ゴールへ迫ります。

攻守で活躍した、MF19・小松光樹。
一方の大分は、カウンターから攻め上がりますが、今日のFC大阪のDF陣はいつも以上に集中しており、ゴール前までボールを運ばせません。

今シーズン初スタメンのMF25・町田蘭次郎。
惜しいシーンをいくつか作り出しましたが、前半はスコアレスで終了します。

シュート打つ、DF6・舘野俊祐。
風上に立つ後半は、ロングボールを使って得点を狙います。後半のほとんどの時間がFC大阪の攻撃。シュートも果敢に打ちますが、ゴールを決めることができず、時間だけが経過していきます。

今日は途中出場のFW11・川西誠。
流れを変えようと、後半32分にエース川西を投入。和田監督は「ヴェルスパ大分は守備が堅いチーム。川西を後半から投入して、得点を狙いました」と話します。
両チーム無得点のまま3分のアディショナルタイムへ突入し、試合時間は残り10秒。会場にいる誰もが同点で終わると思ったでしょう。大分の右からのコーナーキックをしのげば試合終了となる場面で、相手選手にヘディングで決められ、失点してしまいました。
FC大阪が攻め上がる時間はなく、0−1で終了。東大阪での初勝利とはなりませんでした。
和田治雄監督

来週は勝利をお願いします!
ー今日の試合を振り返ってください。
和田 前半は風下の中をしのげたので、後半は点を取りにいきましたが、ラストパス、シュートの精度を欠いてしまいました。最近の課題は終了間際の失点。集中力を最後まで切らさずに戦わないといけません。ここ何試合か良くない状態が続いているので、もう一度全員で見直して、練習していきます。
ー初の東大阪での試合でした。
和田 芝の状態が良くて、良いグラウンド。初めての東大阪での試合で、クラブとしても大事な一戦でしたが、勝てなかったのが残念です。
ー次週の天皇杯1回戦に向けて。
和田 天皇杯は、Jリーグのチームと戦うことができる良いチャンス。リーグ戦は流れが悪いですが、切り替えて戦っていきます。
木匠(きつい)貴大副キャプテン

後半途中で川西選手と交代。
ー今日の試合を振り返ってください。
木匠 前半は風下だったので、相手をしっかり抑えて、自分たちの攻撃に繋げていこうと。チャンスを決めきれなかったのが今日の敗因です。
ー東大阪での試合はどうでしたか。
木匠 チーム全員で絶対に勝つという気持ちはありました。しかし、相手の守備のほうが上回ってしまい、残念な結果になりました。子どもたちもたくさん応援に来てくれていたので、勝って一緒に喜びたかったです。
ー次週、天皇杯1回戦に向けて。
木匠 来週はリーグ戦ではなくトーナメントなので、負けたら終わり。必ず勝てるように、しっかり1から練習をしていきます。
吉澤正登会長

「東大阪のみなさんの前で勝ちたかったです」と吉澤会長。
ー初の東大阪での試合はどうでしたか。
吉澤 結果は残念でしたが、2,685人のお客さんに見に来ていただけて、これから我々がやっていくことのヒントが見えました。来年はもっと東大阪での試合ができるように、そして勝利を届けられるように頑張ります。
ー次週の天皇杯1回戦に向けて。
吉澤 レギュレーションが変わるなかで、安定した戦いができるチーム力がまだついていません。急務でつけていく必要があります。来週の相手は、同じJFL所属のMIOびわこ滋賀。しっかり勝って、もう一度我々がやるべきサッカーを見直し、リーグ戦に戻って来たいです。
攻守で活躍した小松選手にインタビューしました。
MF19・小松光樹選手

ルーキーの小松選手。
ー東大阪での試合はどうでしたか。
小松 東大阪での試合をするにあたり、色々な方に支えてもらったので、感謝の気持ちを持って試合に臨みました。しかし、最後の最後で決められてしまって、残念な結果でした。
ー負けはしましたが、攻守で貢献していました。
小松 守備から良い形で攻撃にもっていけてましたが、最後が決めきれなかったのが大きな敗因です。
ー次週の天皇杯1回戦に向けて。
小松 今日のような結果にならないように、この1週間しっかり準備して、試合に臨みたいです。
東大阪での勝利を目標にここまで戦ったきたFC大阪。勝利を見たかった東大阪市民。今年は花園での試合はもうありませんが、来年は必ずここでサポーターみんなと勝利を分かち合いましょう。次戦は、5月25日(土)天皇杯1回戦。同じJFLに所属するMIOびわこ滋賀と東近江市布引運動公園陸上競技場で対戦します(13:00K.O.)。1回戦に勝利すれば、J1ベガルタ仙台との対戦が待っています。流れが悪くなっていますが、切り替えて次週は勝利を!
■FC大阪公式ホームページ:FC大阪公式ウェブサイト
■公式記録:JFL公式
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