FC大阪、FC TIAMO枚方との天皇杯予選決勝はPK戦で敗れる 今季5戦めにして初黒星
- 2020/8/28
- スポーツ
- FC TIAMO枚方, FC大阪, サッカー, 大阪サッカー選手権大会, 天皇杯JFA第100回全日本サッカー選手権大会, 天皇杯大阪府予選
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2020年8月27日(水)、天皇杯JFA第100回全日本サッカー選手権大会大阪府代表決定戦兼大阪サッカー選手権の決勝が行われました。めちゃくちゃ長い名前ですが、簡単に言えば、天皇杯の大阪府予選です。
天皇杯の仕組みについては、この記事を参考に↓
JFL(日本フットボールリーグ)に所属するFC大阪は準決勝から出場し、8月20日に大学第2代表の関西大学に1-0で勝利。決勝で関西サッカーリーグ1部所属のFC TIAMO枚方(以下、TIAMO)と対戦しました。
試合は前後半終了して2-2の同点。延長戦でも決着がつかず、PK戦にまでもつれ込みました。しかし、FC大阪の4人めMF齊藤隆成がGKに止められてしまい、4-5で敗戦。4年連続の天皇杯本戦への出場は叶いませんでした。
今季この試合までの4試合を全勝。5試合めにして、初の黒星を喫しました。
FC大阪はこの大会、7年連続で決勝に出場。過去に5度優勝を果たしています。
今年の決勝の相手は、JFLの1つ下のリーグにあたる関西サッカーリーグ1部所属のFC TIAMO枚方。言わば格下の相手でした。
JFLの貫禄を見せつけたいところでしたが、前半から主導権を握られてしまいます。個の力では勝るFC大阪ですが、徐々にゴール前まで攻め込まれる展開に。DFの体の張ったプレーやGK永井文也のセーブでなんとかしのぎきります。
しかし、前半13分。相手に与えた右コーナーキックから、ゴール中央にいたMF曺永哲(チョヨンチョル)に決められ、先制を許します。
今季、リーグ戦を3戦3勝のFC大阪。初めて追いかける展開になります。
その後も攻め込まれる展開が続きますが、FW和田健太郎にボールを集め、徐々にペースを取り戻します。
0-1で迎えた前半19分。左サイドをパスで崩し、MF久保田駿斗がペナルティーエリア内に持ち込みます。
そのまま、ゴール前に折り返し。
このボールを和田が落ち着いてゴールに押し込み、1-1の同点に追いつきます。
前半33分、FC大阪にとってピンチが。
フリーキックからのボールをゴール前で競り合ったときに、キャプテン・DF岩本知幸が負傷。途中交代となり、チームの精神的支柱を失ってしまいます。
すると、前半43分。ディフェンスで少しもたついた隙をつかれ、左サイドからゴール前にパスで崩されてしまい、センターにいた曺に再びゴールを決められてしまいます。
前半はこのまま1-2で折り返し。
後半開始から、和田に代えてエースストライカーのFW川西誠を投入します。
すると、川西が相手守備陣をかき乱し、前線が活性化。後半は圧倒的にFC大阪で進みます。
シュートも前半の3本に対し、後半だけで9本。しかし、ゴールバーに弾かれたり、ゴールわずか横に逸れたりと、なかなか得点に結びつけることができません。
このまま敗退かと思われた、後半アディショナルタイム。
川西から左サイドのMF須ノ又諭にスルーパス、須ノ又がゴール前にセンタリングをあげます。
このボールをゴール前でフリーになっていたDF附木雄也がヘディングシュート。ゴール左隅に決まって、土壇場で同点に追いつきます。
この大会はトーナメント方式なので、同点の場合は前後半10分ずつの延長戦へ。それでも決着がつかない場合は、PK戦へと進みます。
試合は2-2のまま延長戦へ。
延長戦でもペースはFC大阪。しかし、相手GKのファインセーブなどもあり、なかなかゴールを奪うことができません。
そして両チームとも無得点で、PK戦へ。PK戦は5人ずつで行われ、5人で決着がつかなければ、サドンデスとなります。
「現時点でのベストメンバーを選んだ」と塚原真也監督。
両チームとも3人めまで成功し、迎えたFC大阪の4人めは、この試合フル出場の齊藤。
左を狙ったキックは相手GKに読まれ、止められてしまいます。
TIAMOは4人めも成功。外せば敗退となる5人めのFW塚田卓は成功し、TIAMOの5人め。
塚原監督は試合後に「永井は直近のリーグ戦でも好セーブをしていた。PK戦でも勝つ自信はありました」と話しましたが、5人めにも決められてしまい、4-5で敗戦。
3年連続で守り続けた大阪府代表の座を明け渡す形となりました。
前後半で放ったシュートは、TIAMOが4本に対して、全部で21本。
全体的に見ると、FC大阪ペースだったため、惜しい敗戦となりました。
タラレバを言っても仕方ありませんが、後半の戦いを前半からできていれば、結果は違っていたかも。
FC大阪には、「JFLを優勝してJ3リーグに参入する」という大きな目標があります。
天皇杯予選は残念な結果になりましたが、切り替えてリーグ戦に集中してもらいたい。今のFC大阪にはその力があるはずです。
次節は8月30日(日)15:00K.O.。同じくJ3リーグ入りを狙うヴィアイン三重と東大阪市花園ラグビー場にて対戦します。厳しい戦いになると予想されますが、勝利を信じて。
いや、必ず勝つんだ!
試合後の声
塚原真也監督
ー試合を振り返って。
塚原 入りが良くなくて、セットプレーからやられたりというシーンも。しかし給水タイムで修正して、ピッチ内で喋りながら徐々にペースを戻していきました。後半の最後に追いつきましたが、PKで負けてしまいすごく残念。ですが、リーグに向けてしっかりと切り替え、負けないようにこれまでのことを続けていきます。
ー和田健太郎選手が初スタメン。
塚原 健太郎は練習から調子も良く、直近のトレーニングマッチでも得点を取っていたので使いました。彼にはポジティブにシュートを打っていけということ。195cmある長身を生かしてポストプレーや、健太郎を起点に攻撃ができればと臨みました。実際に1点取れましたし、健太郎はよくやってくれました。
ー後半から川西誠選手を投入。
塚原 走力という部分では、健太郎より川西の方があります。高さでいくのではなく、地上戦で走って守備をかけようと。負けている状態だったので、奪ってというところを考えて投入しました。実際に川西がDFの背後に抜けたりするシーンがあったので、効果的ではあったと思います。
ー惜しくもゴールにならなかったシーンも多かった。
塚原 ゴールが取れなかったのは結果論。ギリギリのところでみんなよく戦ってくれました。今チームは全体を通して調子が良い。終了間際になりましたが、よく取ってくれました。
ーPK戦までもつれ込むと予想はしていたか。
塚原 カテゴリーが違う相手と戦うときは、そうなることもあると選手と話していました。トレーニングからPKの練習もしています。
ーPK戦のメンバーはどのように選出したのか。
塚原 トレーニングなどを見て、今のベストメンバーを選びました。
ーPK戦での敗戦はどのように感じているか。
塚原 直近のMIOびわこ滋賀戦(リーグ戦)でもGK永井は調子が良かったですし、今日もビッグプレーがありました。PKに持ち込んでも僕は勝てるという自信がありましたが、敗戦という結果になって悔しいです。
ー試合後、選手にはどのような声を掛けたのか。
塚原 (日程的に)すごくハードになりますが、割り切るとリーグが残っているので。そこに向けて100%の力を出していこうと、そういう声掛けをしました。
ー次は中3日でリーグ戦。
塚原 うちは選手が多いので、前戦の選手は回しながら戦っていけたらと。悔しい負け方だったので、しっかりと切り替えて、休み明けからしっかりと準備していきます。
ーリモートで応援してくれているサポーターにメッセージを。
塚原 応援ありがとうございました。負けはしましたが最後に追いつくなど、うちの勢いは見せられたかなと。リーグでの調子は落とさずに勝ちにこだわってやっていきますので、引き続き応援よろしくお願いします。
■FC大阪公式ホームページ:FC大阪公式ウェブサイト
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