FC大阪、関西大学との天皇杯予選準決勝を1-0で勝利!メンバー入れ替え苦戦するも、なんとか決勝へ
- 2020/8/21
- スポーツ
- FC大阪, サッカー, 大阪サッカー選手権大会, 天皇杯JFA第100回全日本サッカー選手権大会, 天皇杯大阪府予選, 関西大学
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2020年8月20日(木)、天皇杯JFA第100回全日本サッカー選手権大会大阪府代表決定戦兼大阪サッカー選手権の準決勝が行われました。めちゃくちゃ長い名前ですが、簡単に言えば、天皇杯の大阪府予選です。
天皇杯の仕組みについては、この記事を参考に↓
JFL(日本フットボールリーグ)に所属するFC大阪は準決勝から出場し、大学第2代表の関西大学と対戦。1-0で勝利し、8月26日に行われる決勝へと駒を進めました。
昨年はこの大阪府予選で優勝し、本戦へ出場。
1回戦でMIOびわこ滋賀に2-0で勝利し、2回戦でJ1・ベガルタ仙台に1-4で敗戦しました。
今年のJFLは7月15日に開幕し、開幕2連勝と勢いに乗っているFC大阪。
この試合も勢いそのままに相手を圧倒するかと思われましたが、パスが合わなかったり、センタリングが大きく越えてしまったりと、うまく噛み合いません。
というのも、リーグ戦を含めると今後2週間で4試合。8月20日vs関西大学(天皇杯予選)、23日vsMIOびわこ滋賀(JFL)、26日vsFC TIAMO枚方(天皇杯予選)、30日vsヴィアティン三重(JFL)。今シーズンは結果次第でJ3リーグに参入できる可能性があるため、どの試合も落とせません。
そのため、この日はメンバーを大幅に入れ替え。
守護神・永井文也はメンバー外。キャプテン・岩本知幸やエース・川西誠もベンチスタートと、主力を温存させます。
この日初めてスタメンとなったのは、GK田中大貴、DF橋本侑紀、DF美馬和也、MF久保田駿斗、MF前田悠斗、MF朴利基(パク リキ)、FW横野純貴。
田中、朴はFC大阪加入後、初出場となりました。
試合はFC大阪が主導権を握りますが、前半はコンビネーションがうまくいかず、パスカットされカウンターというシーンが多く見られます。
それでもDF舘野俊祐やMF木匠貴大がシュートを打ちますが、わずかに枠の外。
風下の影響もあり、ロングフィードが持ち味の田中のキックもあまり活きず、0-0で前半を折り返します。
後半もメンバーはそのまま。
試合が動いたのは後半7分でした。
田中のゴールキックから、久保田がヘディングで木匠へパス。そのままペナルティーエリア内に侵入し、相手DFを1人交わしてシュート。
これがゴール左に決まって、先制点を挙げます。
このシーンについて試合後木匠は「相手DFが来ているのが分かったので、交わそうと判断しました。落ち着いて決めることができました」と話しました。
先制後は落ち着きを取り戻し、大きなピンチもなく、いつも通りの試合運びに。
最後はキャプテンの岩本を投入し、試合を締めくくりました。
リーグ戦とは違うメンバーで苦戦しながらもなんとか勝利。
塚原監督は、「FC大阪は所属メンバーが多いですが、全員が戦える。このメンバーで勝てたということがチームとして収穫です」と振り返ります。
大阪府予選をこれまで3連覇しているFC大阪。4連覇をかけ、決勝は8月26日(水)関西サッカーリーグ1部に所属するFC TIAMO枚方と対戦します。
過密日程ではありますが、それはどのチームも同じ。決勝では、チャンピオンとしての意地をプレーで表してくれることを期待します。
また、次節のリーグ戦は8月23日(日)。東大阪市花園ラグビー場第2グラウンドでMIOびわこ滋賀と対戦します。今年のFC大阪は天皇杯予選も含めて3連勝。このままの勢いで、花園初勝利を!
試合後の声
塚原真也監督
ー試合を振り返って。
塚原 分析から関西大学さんは地上戦が強く、テクニカルだと。なので、ボールを回されることは想定してました。ただ、うちの守備の強さやセットプレーの怖さを見せながらというのはずっと言っていたので、そういう部分は狙い通りに。事故的な失点が怖かったですが、そこは附木、橋本、田中、3人を中心に、最後は岩本を入れて問題なくクリアできました。
ーリーグ戦とメンバーを入れ替えての試合。
塚原 次節23日のMIOびわこ滋賀戦をかなり重点的に置いています。日程を考えても負けられないので、その中で戦えるメンバーを選出しました。
ー木匠選手の得点の評価は?
塚原 シュートはかなり素晴らしかったです。相手のCB(センターバック)、SB(サイドバック)があそこにボールを落とすというのが前の試合でもあったので、そこを突けということを言っていました。
ー今日の試合結果は満足?
塚原 結果が全てで、まずは勝つことが大事です。その中で内容を求めたいですが、そこのバランスが難しい。とにかく勝ってMIOびわこ滋賀と戦うというのが一番の狙いだったので、そこに関しては選手を褒めたいです。
ーGK田中選手、MF朴選手は初出場。評価は?
塚原 100%良かったです。FC大阪はメンバーが多いですが、全員が戦える。悔しいでしょうが、今は外れているだけ。特に朴はかなりクオリティーが高いです。今日見てても問題なく戦えていました。良い意味で、(今後)誰を選ぶか悩んでいます。
ーFC TIAMO枚方との決勝に向けて。
塚原 FC TIAMO枚方さんは、技術のある選手が多いので、そこに向けて分析して、戦っていきたいです。
ー次節(8/23)、ホームでのMIOびわこ滋賀戦に向けて。
塚原 (日程が)苦しいですが、今日このメンバーで勝てたというのがチーム的には収穫なので、この勢いのまま向かいたいです。
DF舘野俊祐ゲームキャプテン
ー試合を振り返って。
舘野 今日は大学生が相手でしたが、とにかく内容よりも結果にこだわろうと。そういう意味では1−0で勝ち切れたので今日は非常に良かったです。
ー今日は4バックスタート。プレーしていてどうだったか。
舘野 正直どうなるかなというのはあったんですが、小さい時から3バックよりも4バックをやってきたことがある選手が多いので、自然とどこか染み付いている部分があったと思います。あとは練習の中で問題点が出ていました。それでもアップからいい声もあり、守備もうまくいっていたので「やれるな」と変わりました。今年初めて公式戦に出場する選手が多い中で、本当に最後まで走って勝ち切れたのは大きいです。
ーナイターでの試合。昼間にプレーするときと違いはあったか。
舘野 太陽がないだけで、かなり涼しく感じました。ただ、蒸し暑さや夜露、J−GREEN特有の浜風などあって難しかったです。今日勝てたのは、酷暑の中しっかりとチームでトレーニングを積んでいるから。初出場だったメンバー含め、チーム全体として良い準備ができた結果だと思います。個人的にはナイターのほうが雰囲気が出て、集中力が高まりますね。
ーFC TIAMO枚方の印象は?
舘野 J1のチームで10番をつけていた選手がいます。監督さんもそうですけど、個々の力が凄くしっかりしていて、組織でパスをつないで崩してというのが試合巧者という印象。僕たちのストロングであるプレスを強くかけ続けて戦えば、チャンスはあります。どんな形であれ、PK戦までいったとしてもしっかり勝ち切りたいです。
ー次節に向けて。
舘野 今日の試合終了のホイッスルが鳴ってからは、MIO戦に向けて始まっています。まずはしっかりリカバリーを。そして、次は花園での試合になるので、日程のこととか言い訳はせずに、立ち向かっていきます。
ーサポーターにメッセージを。
舘野 今日は無観客試合でライブ配信も無かったので、結果を追ってもらっていたと思います。早く皆さんの前で試合したいですし、結果でみなさんに元気を与えたり、勇気づけられるように、僕たちは一丸となって頑張ります。引き続き応援をよろしくお願いします。
得点者インタビュー
MF木匠貴大
ーゴールを振り返って。
木匠 立ち上がりからゴールを決めるつもりでどんどん前に。純貴くん(横野)から駿斗(久保田)と頭で繋がってきたので、落ち着いてシュートを打ちました。
ー相手DFを交わしてのシュート。
木匠 DFがスライディングで来ているのが見えたので、落ち着いて一度切り替えしました。
ー試合を振り返って。
木匠 関西大学はうまい選手も多かったですが、チームでしっかりとボールを取りに行くと決めていました。全員が意思統一できていた結果です。
ー決勝戦、FC TIAMO枚方の印象は?
木匠 Jリーグ出身の選手も多く強いチーム。でも、今日みたいにしっかりとファイトして1対1で負けないなど、気持ちの面でガツガツと戦えばチャンスは来る。そこで決めきれたら勝てると思います。
ー23日のリーグ戦でもゴールを期待してもいいですか?
木匠 そこは常に意識しています。1点がどのタイミングで入るか、というのがあったのですが、早めに決められて良かったです。連続ゴールを狙いますが、チームが勝つことを優先に頑張ります。
ーサポーターにメッセージを。
木匠 いつも応援ありがとうございます。会場に足を運んでもらうのは難しい時期ですが、応援していただいているのはわかっているので、これからもよろしくお願いします。
初出場選手インタビュー
MF朴利基選手
ー試合を振り返って。
朴 試合前に「どんな内容でも勝とう」と監督から言われていて、チームで共有できていました。どんなに泥臭くても勝って終わろうというのをみんながフィールドで表現できたと思います。個人としては、バタバタとなる試合展開を想定。相手が回してくる分、うちが奪った時にどこかで落ち着かせたり、ワンクッションを置くプレーを心がけようと臨みました。ただ、なかなか落ち着かせることができなかったので、そこは反省点。とりあえず勝って次につながったので、一安心です。
ーオフにケガで別メニューもあった。今日のスタメンはどう感じているか。
朴 嫌なタイミングでケガが重なって、試合に絡めなかった期間が長かったです。それでも、いつかチャンスを掴もうという気でやってきたので、今日90分フルで戦えたのは自分にとってはすごくプラス。これからも、今日のようなプレーを続けていきたいです。
ーFC大阪での初の公式戦。緊張などはなかったか。
朴 特に緊張などなく、楽しくプレーできました。初の公式戦を勝利で飾れたことは、自分にとってもすごくうれしいです。
ー自身の強みは。
朴 強みは2列めから(相手DFの)裏に抜けるプレー。運動量をもっと見していきたいのですが、そこはチームのバランスを見てコントロールしなければいけません。強みを出しつつも、チームがいかに良い流れで勝てるかということを重要視しながら、チームのために戦っていきます。
ー今後の意気込みを。
朴 過密日程でしんどいですが、自分たちだけではなく、他のチームも同じ。それを理由にせずやれることをやって、最終的に結果がついてきてほしいです。
ーサポーターにメッセージを。
朴 今年はコロナの情勢で会場に来て試合が見れない状況が続いていますが、みなさんが試合を見に来れるようになるまで上位にいられるように。ともにJ3参入を分かち合いたいので、これからも応援よろしくお願いします。
GK田中大貴選手
ー試合を振り返って。
田中 (FC大阪での)デビュー戦ということもあり、入りは固くなってしまいました。試合中、周りが良い声を出してくれたこともあり、徐々に力が抜けてプレーできました。
ー無失点で終えられらことについて。
田中 最低限の仕事はできたかなと。最終的にはみんなが体を張ってくれたおかげで無失点で終えられました。僕一人の力ではないので、みんなにありがとうと言いたいです。
ーゴールキックから得点に。
田中 基本的には純貴くん(横野)を狙っていて、前半は向かい風で乱れたところもあるんですが、後半は安定していました。木匠選手には普段からシュート練習をしていただき、シュートがうまい選手なので信頼しています。(あの場面でも)決めてくれるだろうなと思っていたら決めてくれたので、本当に助かりました(笑)。
ーFC大阪の正GKは永井選手。田中選手はリザーブで入ることが多いが、普段どのような準備をしているのか。
田中 普段の練習から、正GKの座を奪ってやろうという気持ちでやっています。全体練習で補えない部分は、個別練習のときなるべく多くのシュートを受けるように。長所であるロングフィードやシュートストップはどんどん伸ばせているなと実感しています。
ーサポーターにメッセージを。
田中 リモートという形ですが、非常にたくさんの応援が届き力になっています。会場に足を運んでいただけるようになった際には、今まで溜まった分を爆発させてもらったら僕らの力になるので、これからも応援よろしくお願いします。
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