FC大阪 天皇杯1回戦はMIOびわこ滋賀と対戦し2得点で快勝! 2回戦は7月3日(水)、ベガルタ仙台と対戦
2019年5月25日(土)、天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会1回戦が行われました。大阪府予選で優勝したFC大阪は、布引運動公園陸上競技場(布引グリーンスタジアム)でMIOびわこ滋賀と対戦し、2-0で快勝。リーグ戦2連敗の悪い流れを断ち切りました。
和田監督は「今日の試合内容はとても良かった。悪い流れが続いていましたが、選手たちがしっかり立ち直ってくれました」と振り返ります。
JFL(日本フットボールリーグ)第7節では気の緩みから失点してしまい、初黒星。さらに5月18日(土)、初のホームタウン東大阪での試合は、10本以上シュートを打って無得点。後半アディショナルタイムに失点し、敗戦という結果でした。第6節までは負けなしで来ていたにも関わらず、ホームで連敗。流れが良くない中で今日を迎えました。
共にJFLを戦う、滋賀県代表のMIOびわこ滋賀(以下、滋賀)とアウェーで対戦。昨年度のリーグ戦では、FC大阪が2勝と、相性が良い相手です。しかも、今シーズンのFC大阪はアウェーでは負けなし。ただ、この日は天皇杯で普段のリーグ戦とは異なる環境なので、先週までの反省点をどう修正できたのかに注目しました。
まずは気の緩みから。
今日の試合では、DFの選手だけでなく、FW、MFの選手たちも素早いディフェンスで、滋賀に攻める時間を与えません。
たとえ、MFの選手が抜かれてしまっても、DF陣が1対1で個の力を発揮。ペナルティーエリアの侵入を許しませんでした。
続いて決定力。
シュート本数は
FC大阪 MIOびわこ滋賀
前半 2本 5本
後半 2本 1本
と、少ないシュート数ではありましたが、後半2本のシュートはいずれも決まりました。
これは、成長していることの証。負けなしで来ていたときのFC大阪に戻りつつあります。
では、試合を振り返ります。
33.5度という猛烈な暑さの中で行われた試合は、滋賀ボールでキックオフ。
試合の主導権を握るのはFC大阪。DF、MFで細かくパスを繋ぎ、DF6・舘野俊祐がサイドを攻め上がり、クロスを上げます。
前半はゴール前にいる選手との息がなかなか合わず、得点に結びつけることができません。
一方の滋賀は、カウンターから攻め上がり得点を狙ってきますが、GK・永井文也が落ち着いて処理します。
前半最大のチャンスは、ゴール正面約23mの位置からのフリーキック。
舘野の蹴ったボールは、惜しくもゴール左に逸れてしまい、先制点とはなりませんでした。
ゴール前で何度も得点チャンスを作りましたが、シュートを打つことができず、前半は0-0で終了。
後半も変わらずFC大阪ペースで進みます。
前半と同じく、DFの舘野や水野がサイドからチャンスを作りますが、最後が合わずなかなかシュートを打つことができません。
均衡状態のまま後半も半分が過ぎ、嫌なムードに。そんな流れを打破しようと、後半27分、横野に代わってFW・川西誠を投入します。
するとその5分後、左サイドの絶好の位置でフリーキックを得ます。
水野が蹴ったボールは弧を描きながら、ゴール前へ。
ニアサイドに走り込んできた川西が頭で合わせ、待望の先制点が生まれます。
先制をした後も果敢に攻め、追加点を狙います。
すると、後半41分。滋賀ゴール前で相手のDFのクリアボールをペナルティーエリア外からMF・須ノ又諭がダイレクトでシュート。
須ノ又のミドルシュートは、ゴール右上に突き刺さり決勝点。
このまま試合は終了し、2-0でFC大阪が勝利!
7月3日(水)に行われる、J1ベガルタ仙台との2回戦に駒を進めました。
和田治雄監督
ー今日の試合を振り返ってください。
和田 前半はお互いにチャンスがありましたが、得点が入りませんでした。うちとしては前半に先制点が欲しかったのですが、滋賀のディフェンスが集中していて、非常に難しい試合内容に。しかし後半、選手交代をして良い流れを持って来ることができました。全員で勝ち取った勝利です。
ー町田選手が2試合連続のスタメン起用でした。
和田 町田は攻撃において、試合を作ることができる選手。前節で良い活躍をしてくれたので、今日も起用しました。
ー途中出場の川西選手が結果を出しました。
和田 得点の瞬間だけを見れば個の力ですが、今日は周りの選手との信頼関係ができているからこその得点でした。
ー7月3日(水)の天皇杯2回戦、ベガルタ仙台戦に向けて。
和田 FC大阪がいずれはたどり着きたい場所(J1リーグ)にいるチームとの対戦。我々が今後どうしなければいけないのかを図る良い試合です。良い状態で臨めるようにしっかり準備をしていきます。
ー次節のリーグ戦に向けて。
和田 今日のような試合をすること、それに尽きます。
木匠(きつい)貴大副キャプテン
ー今日の試合を振り返ってください。
木匠 前線からしっかりボールを取りに行けていた点、失点をしなかった点が良かったです。前半良い形で攻めることができていたので、後半必ず得点を取ろうと全員で話しました。
ー先週は攻めていた中での敗戦でしたが、今日は勝ちきることできました。何が変わったんでしょうか。
木匠 (先週は)良い位置でセットプレーを取れていたにも関わらず、得点が取れませんでした。全員悔しい気持ちを持っていたので、セットプレーをもう一度見直そうと、練習で取り組みました。
ー激しい試合内容でした。同じJFLのチームとの戦いは難しかったですか。
木匠 お互いJFL同士、負けられないという気持ちがプレーに出ていたと思います。
ー天皇杯2回戦に向けて。
木匠 格上の相手ですが、ジャイアントキリングを起こせるように、まずはリーグ戦で結果を出していきます。
ー次節のリーグ戦に向けて。
木匠 リーグ戦は連敗しています。この1週間、チーム全員でコミュニケーションを取りながら反省点を直していきます。
今日はインタビュー多めでいきます!
得点を決めた川西選手、須ノ又選手。守備での貢献、先制点をアシストした水野選手。2試合連続のスタメンで、勝利に貢献した町田選手の4名です。
FW・川西誠選手
ーさすがエース!やはり得点を決めてくれました。
川西 フリーキックのキッカーである水野選手と「ここに走るから蹴ってくれ」と話しました。狙い通りにいきました。
ー最近は途中出場が多い中で結果を出しています。
川西 自分のストロングポイントを分かっているので、スタメンでの出場、リザーブからの出場であってもやるべきことは同じ。ストロングポイントを活かせているから結果がついてきていると思います。
ー次節のリーグ戦に向けて。
川西 負けが続いているので、しっかり勝ち点3が取れるように準備していきます。
MF・須ノ又諭選手
ー強烈なミドルシュートでした。得点シーンを振り返ってください。
須ノ又 絶対に決めてやると思って振り切りました。チームとしても追加点が欲しい時間帯だったので、決めきれて良かったです。
ーなかなか得点が入らない試合が続いた中、今日の試合は2得点でした。
須ノ又 リーグ戦ではDF陣が失点を抑えてくれているのに、得点が奪えず勝ちきれない試合もあります。今日は2点取れて、DF陣を安心させることができました。
ー次節のリーグ戦に向けて。
須ノ又 強い相手(Honda FC)ですが、勝てるように1週間しっかり準備します。
DF・水野匠弥選手
ー水野選手のナイスディフェンスから攻撃に繋がりました。
水野 対人で強いところが評価され、試合で使ってもらえています。マークする相手がドリブラーだと分かっていたので、突破されないように準備して試合に臨みました。
ー自身の持ち味は何だと思いますか。
水野 すべてのポジションをこなせるところ。今年からはサイドバックを務めています。あとは、1試合通してハードワークを続けられるところです。
ーこれからの試合に向けて意気込みを。
水野 自分の持ち味を出して、勝利に貢献します。数字としては、5ゴール10アシストが目標です。
MF・町田蘭次郎選手
ー2試合連続でのスタメンでした。
町田 FC大阪での試合環境に慣れてきました。自分では満足するプレーができていないので、次は得点に絡んでいきたいです。
ー自分の役割は何だと思いますか。
町田 得点を取るFWに繋ぐことが僕の役目。攻撃にリズムを作ったり、ゴールに直結するプレーをすることです。
ーこれからの試合に向けて意気込みを。
町田 1試合1試合全力でプレーして、優勝に貢献できるようなプレーをしていきます。
天皇杯1回戦に勝利し、2回戦はいよいよJ1ベガルタ仙台との対戦。チーム全員がジャイアントキリングを起こすと口を揃えます。歴史的瞬間は7月3日(水)19:00にユアテックスタジアム仙台でキックオフ!
一方リーグ戦は、2位につけるHonda FCと6月1日(土)にHonda都田サッカー場で13:00から対戦。結果次第では、1位に浮上する可能性もある大事な一戦。次節も勝利を!
■FC大阪公式ホームページ:FC大阪公式ウェブサイト
■公式記録:JFA公式
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