こんにちは、ホッケー梶間です。
普段はFC大阪のトップチームの取材に行っていますが、実は他にもカテゴリーがあります。
高校生以下が所属する「U-18」、50歳以上のシニアが所属する「VIDA」、フットサルチームの「楽笑」。そして、女子チームの「CRAVO(クラーヴォ)」。
将来的には、なでしこリーグ1部を目指しているCRAVOがどんなチームなのか、猪口(いのぐち)武志監督と坂口友紀キャプテンに話を聞いてきました。

猪口監督(左)と坂口キャプテン(右)。
■どんなチーム?
2013年に発足し、現在は実質4部にあたる関西女子サッカーリーグ1部に所属。関西女子サッカーリーグ3部からスタートし、2016年に2部に昇格しました。そして昨年、2部で準優勝。将来的には、なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部を目指しています。
粘り強い守備からスピードある攻撃を展開。1、2点差勝負で勝つサッカースタイルです。
練習は火曜日、木曜日、土曜日、日曜日。グラウンドはその日によって異なります。
選手は26人。社会人だけでなく、高校生や中学3年生も所属しています。

ユニフォームはトップチームと同じく水色を基調に。(写真提供:FC大阪)
基本的には別に仕事をしていて、仕事終わりに練習に参加。なでしこリーグ1部のチームでも、サッカーだけで生活している選手は少ないのです。
■CRAVOの歴史は坂口キャプテンとともに
「仕事との両立で、時間的・体力的にもしんどいときはたくさんあるんですよね。でも、みんなサッカーが好きだから集まっています」と坂口キャプテン。

「サッカーをしていないときはOLです(笑)」と坂口キャプテン。
大阪国際大学卒業と同時に加入し、今年で7年め。当時の監督がCRAVOを立ち上げ、誘いを受けて加入しました。
加入時は11人ギリギリ。キャプテンがケガでチームを離脱していたことから、坂口選手が務めることに。以来、7年間ずっとキャプテンとしてチームを引っ張っています。

大阪府代表として、国体に出場経験もある坂口キャプテン。(写真提供:FC大阪)
■猪口監督にも聞いてみました
指揮を執るのは今年で3年めの猪口監督。
監督もまた、普段は別の仕事をしています。
「女子だけのサッカーチームの指導はしたことがなかったからこそチャレンジしてみたくて。FC大阪に相談したことがきっかけです」。
サッカースクールを運営している会社に勤務し、サッカー優先の生活を送っています。

学生時代は選手としてプレー。京都サンガF.C.のユースチームから声が掛かったことも。
「ベテラン選手が年下の面倒を良く見てくれる。これからもっと強くなっていきますよ」と猪口監督。
たしかに練習を見学していると、ベテランの選手が1プレーごとに、アドバイスを送っている姿を目にしました。

「監督と選手」というよりも、どちらかといえば、「父と娘」のような距離感。
■なでしこリーグ1部までの道のり
今シーズンは、本来であれば4月に開幕予定だったリーグ戦。しかし、新型コロナウイルスの影響で、7月5日に開幕しました。
現在、3試合を終え、1勝2分で5位(全8チーム)につけています。
目標のなでしこリーグは3部制。
まずは関西女子サッカーリーグ1部を優勝しなければなりません。その後、各地域リーグ(全9地域)の優勝チームと予選大会を行います。ここで上位2チームに入ると、なでしこリーグ3部にあたるチャレンジリーグの下位2チームとの入れ替え戦が。そこで勝つと3部に参入できます。
3部で優勝すると、自動的に2部へ。2位に入ると、2部9位のチームと入れ替え戦をします。
2部と1部の昇降格も同じ。2部1位のチームは自動的に1部へ、2位のチームは9位と入れ替え戦を行います。
1部までの道のりはまだまだ長いですが、FC大阪CRAVOからも目が離せません。
週刊ひがしおおさかは、未来のなでしこを応援します!

試合の取材にも行きます!
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