スティーラーズ 59-33 ダイナボアーズ 近大ラグビー部出身WTB植田和磨&PR蔡唯志 試合後インタビュー
- 2025/4/28
- ラグビー
- コベルコ神戸スティーラーズ, リーグワン, 三菱重工相模原ダイナボアーズ
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2025年4月26日(土)NTTジャパンラグビーリーグワン2024-25 Div.1 第16節が行われ、東大阪市花園ラグビー場でコベルコ神戸スティーラーズと三菱重工相模原ダイナボアーズが対戦しました。

スティーラーズのホストゲーム(主催試合)で、花園は真っ赤に。
試合は前半からリードを奪ったスティーラーズが計9トライを挙げ、59-33で快勝。6位以上が進出できる、プレーオフトーナメント(優勝決定戦)への進出を確定させました。
この試合では、この春に近畿大学ラグビー部を卒業したばかりの選手が2人出場。スティーラーズからは14植田和磨選手、ダイナボアーズからは17蔡唯志(チェ ユジ)選手です。

初スタメンで、初トライを挙げた植田選手。
試合終了後、2人にインタビューしてきました。

22ラファエレ選手にタックルする蔡選手。
試合後インタビュー
コベルコ神戸スティーラーズ
WTB 植田和磨 選手

試合後のミックスゾーンでは、記者に囲まれ大人気だった植田選手。
Q.初スタメンで、公式戦初トライ
トライを取ったあと場内アナウンスで、「植田和磨のトライです」って言ってもらえるだけで喜ばしいことなんで、アナウンスされることが今後増えるように。もっと自分の力でリーグワンで通用するように成長していきたいです。
Q.今日の試合では、FW・BKが一体となって非常に良いラグビーができていましたね
内側の選手がどんどん走ってくれて、自分が外空いてたら外空いてるって呼んで、神戸らしいラグビーができていました。
Q.プレーオフ進出が決まり、日本一に向けて意気込みを
チームのために最大限貢献できるように、まずはメンバーに入ること。スタメンになって優勝することが目標です。そこに貢献できるようにどんどん成長していきたいです。今日の内容だと全然ダメだったけど、どんどんチームに貢献できるようにメンタルもそうですけど、いろんな面で成長したいです。
Q.レニーHCから求められているものは?
特にこれっていうのはないですけど、練習試合とかでランとかトライ取り切る力を見せられてると思うので、そういう面で期待されているのかなと。
Q.ディフェンスの手応えは?
相手の外国人選手に外されたりしたんで、そこはもともと自分の課題でもありますけど、より課題として明らかになったというか。しっかりDFを修正して次に臨みたいです。
Q.ボールパーソンは近大の…
近大(ラグビー部)全員来るよってのはもともと聞いていて、こういう舞台でスタメン取れてみんなの前でプレーしてる姿を見せられたっていうことは、すごい幸せなことでした。
Q.前半は緊張もあった?
初スタメンということで、緊張というか、ちょっと縮こまってしまったっていうのはあったと思います。
Q.良いゲインもあったが、自身のアタックについて。
基本、近大のときは右WTBでやらしてもらってて、左WTBは久しぶりでした。慣れというか、まだ自分自身の強みであるランは出せてないかなと思います。
Q.もらったらトライ、というシーンも
コミュニケーションとか、自分が先に呼んでたら良かったっていうのもありますし。試合を重ねていって繋がっていくものもあると思うんで、一つ経験ですね。
Q.相手に蔡唯志(チェ ユジ)選手がいましたが、対戦しての感想を
今、近大ラグビー部の自分たちの代は稲葉、蔡も出てて、Div.2やったら藤岡もいてて、過去の仲間が活躍しているのは自分にとっても刺激になりますね。一緒にやれることはすごい幸せです。
Q.(スティーラーズで)仲のいい選手はできました?
みなさん優しくしてくれるので、特にこの人とっていうのはないですね。
Q.リーグワンで今後やっていけそうという手応えは掴めました?
自分次第だと思いますけど、全然やれると思います。
Q.今後上げていかないといけないところは?
ディフェンス力です。
Q.フィジカル面については?
相手に吹っ飛ばされたところもありますけど、まずは自分のタックルスキルが甘いんで、フィジカルどうこうではなく、スキルのところで成長しないといけない。
三菱重工相模原ダイナボアーズ
PR 蔡 唯志(チェ ユジ) 選手

今季、すでに7試合出場の蔡選手。
Q.後半5分からの出場。どんな意気込みでピッチに?
外から見ていて雰囲気が悪そうだったんで、エナジー上げられるように準備して入りました。
Q.スティーラーズと対戦した感想は?
やっぱりボール動かすのが多くて、テンポも早くて、トライを取られたり。僕らディフェンスで後手に回って、点数を重ねられてしまった。
Q.フィジカルはどうでした?
やれてたと思います。ダイナボアーズとしてもフィジカルにnこだわってやってきてるんで、負けてるとは思わなかったです。
Q.花園ということで、家族や友達は来てました?
お母さんが来ていて、試合前にLINEのスタンプで「がんばれ」ってメッセージが来ました(笑)。
ちっちゃい甥っ子も来てくれて、「ユジ〜」って呼んでくれてました。
Q.今日で7試合目、ここまでの手応えは?
だいぶ慣れてきてるというか、そういう感じです。
Q.スクラムの手応えは?
スクラム自体は安定したスクラムとはいえない結果だったんで、もっと安定したセットプレーを組めるように修正していきたいです。
Q.久しぶりに花園でプレーした感想を
やっぱり花園っていうだけで特別な気持ちもあって、すごい楽しめたかなと思います。
Q.植田和磨選手とのマッチアップはありました?
1回ありましたけど、普通に抜かれました(笑)。
Q.試合終わってから植田選手と話しました?
終わってから「お疲れ」って感じで、写真も撮りました。
Q.東大阪に帰ってきた感想は?
帰ってきたな〜って感じです。
Q.残りの試合に向けて
チームにコミットできるように、自分の役割を果たしていきたいです。
試合後記者会見
三菱重工相模原ダイナボアーズ
グレン・ディレーニー ヘッドコーチ/No.8 吉田杏 ゲームキャプテン
Q.試合の総括
ディレーニーHC 自分が大好きなこの花園ラグビー場でプレーできたことをすごくうれしく思います。コベルコ神戸スティーラーズは本当に素晴らしいラグビーをして勝利を勝ち取りました。本当におめでとうございます。われわれも最後のほう、粘り強く後半はトライを取ることはできましたけど、相手がすごくいいテンポでいいラグビーをして、特にカウンターアタックのところが素晴らしかったと思います。われわれがトライをとっても相手が取り返したことで、なかなかコントロールを取り戻すことができなかったことが敗因だと思います。
吉田GC 80分間通して、スティーラーズさんのフィジカルのゲームプランというか、そういった部分でこちらが受けてしまった部分が敗因の一つかなと思います。また、ペナルティで自陣に入られたことなどで、こっちも流れはつかみ切れなかったことが苦しい場面もありましたけど、そういうところを次の試合で修正できたらと思います。
Q.前回のスティーラーズ戦では勝利。前回上手くいって、今回上手くいかなかったことは?
ディレーニーHC 前回戦ったときは、前半我々が自分たちのフィジカリティーで支配できたところがあったと思うので、そこで流れをつかむことができましたが、今回はそれが上手くできませんでした。我々も今週を通していろいろとけがに泣いて、チームが変わったところもあったので、自分たちのつながりが前回ほど良くなかったところもありますけど、それがミスにつながったり、自分たちが普段起こさないところでミスをしたりして、相手がそれをモノにできていた、成功できていたと思います。前回の試合も今回も、前半支配したチームが勝った、そこが今回、一番できなかったことかなと思います。
コベルコ神戸スティーラーズ
デイブ・レニー ヘッドコーチ、LO ブロディ・レタリック 共同キャプテン
Q.試合の総括
レニーHC 全体を通して、結果に関してはハッピーです。今日、アタックの部分はいい内容が多かったと思いますし、この暑さの中でも耐えてプレーし続けて、トライキャンセルもありましたが、9トライ取ることができたので、そこの部分に関しては良かったと思います。ディフェンスに関しては、前半は良かったと思いますが、後半は時間によっては自分たちがコネクションを失ってしまうことがあり、リードが開いたタイミングで、リードが詰まっているときと同じような緊急性であるとか、コネクションをもち続けることができなかったのは良くなかったところだと思います。ただ、求めていた勝ち点5を取ることができ、プレーオフトーナメントに行くことも確定したので、そこに関しては自分たちが求めている結果を得られたので良かったと思います。
レタリック共同C ヘッドコーチと同じで、アタックに関してはすごくハッピーです。特にボールキープをして、自分たちが丁寧なスキルセットを行いながらフェーズを重ねているときのアタックに関してはすごくいい内容が多かったです。あとはFWとしてセットピースのところもアタック、ディフェンス、両方の面でいいパフォーマンスを出せたと思います。ここから数週間、さらに精度を上げていってプレーオフトーナメントに向かいたいと思います。
Q.前回対戦で敗れたダイナボアーズを相手にどういう準備をしてきたのでしょうか?特にどのあたりが上手くいったのか教えてください。
レニーHC 前回、ダイナボアーズさんと試合をしたときは、本当に自分たちのパフォーマンスが良くなかったと思います。試合の入りの部分も悪かったと思いますし、自分たちのミスから3トライほど取られてしまったスタートだったと思います。序盤にリードを与えてしまったら、ダイナボアーズさんは勝つのがすごく難しい相手になります。そこの部分で痛め付け続ける力をもっているチームです。なので、今日の試合に関しては自分たちがどれだけいいスタートダッシュを切れるかが大事だとチームの中でも話をしていました。前回のときよりも自分たちのスキルセットの精度も良かったと思います。
Q.プレーオフトーナメントを見据えてどう戦っていこうと考えていますか?
レニーHC 明日、サラマンダーズ(ノンメンバー組)のメンバー、ノンメンバーがU20日本代表候補と試合があるので、そこを終えたあとで自分たちのどこにフォーカスするのか、見ていきたいと思います。この2週間を使って、メンバーに関しても少しリフレッシュをしつつ、ただ、プレーオフトーナメントに向かう上で自分たちのモメンタム、流れはしっかりと作りながらいきたいと思っているので、そこの部分のバランスを見ながらしっかりと取り組んでいきたいです。ただ、自分たちにとって修正しないといけないところもあります。例を一つ挙げるなら、今日に関しては自分たちが与えてしまったターンオーバーが多かったと思います。本来であればそこでボールキープできていれば、トライまでもっていけるシチュエーションで自分たちがミスしてターンオーバーしている瞬間も多かったので、そこは修正しないといけない内容だと思います。そういう課題はまだあるものの、正しい方向に向かうことはできていると思います。
Q.今週の火曜日にフルコンタクトに近い練習ができたとの話を伺いましたが、その意図と効果は?
レニーHC シーズン終盤に向かう上で、自分たちの中で「インテンシティーのレベルをもう一段階上げよう」という話はしていました。サラマンダーズのメンバーもそこで高いインテンシティーをもち込んでくれたことでフィジカリティーのレベルは必然的に上がった形になります。ただ、練習を長い時間行ったわけではなく、短い時間の中で激しいインテンシティーを出せたと思います。今週、練習の中でフォーカスしたポイントでもあります。今日の試合を観ても分かるように、自分たちの力強いフォワードの選手が力強いキャリーをしてくれることによって、そのあとのミスマッチや、オーバーラップを作ることができる。クリーンアウトの動きもそこで激しさを出す、フィジカリティーを出すことによってそういったチャンスを作れていたと思うので、そこは今週の練習の意図にもあった内容ではあります。
レタリック共同C 自分に関してはちょっと歳を取ってきているので、インテンシティーをどのタイミングで上げるかは練習の中でなるべく選べるのなら選ぼうとはしています。でも、ヘッドコーチが話すように、このシーズン終盤になってきたら、自分たちはマインドセットの部分では絶対そのレベルに向かわなければいけないと思っています。今日の試合のインテンシティーの中でも、正しい判断をすることができたところはそこにつながっていると思います。それができた理由というのも、火曜日にそういった意図、激しさをもった練習をしたことによって、より自分たちが正しい判断をプレッシャーの中でもできたのかなと思います。
Q.プレーオフトーナメント進出を決めたことについて
レタリック共同C シーズン序盤にも「自分たちは絶対にプレーオフトーナメントに向かうんだ」という気持ちでシーズンを始めているので、まず確定できたことは本当にハッピーです。残りのレギュラーシーズン2試合に関しても、ここで自分たちがさらにいい流れを積み上げていけるか、プレーオフトーナメントに向かう上でいいモメンタムを作れるかが重要になってくると思います。シーズン通してずっと見せてきたことだと思いますけど、どんなレベルの相手でも、自分たちは高いレベルで戦い合うことができるチームだと証明してきていると思います。それを80分間、大事な試合でやり切れるかというところが、自分たちにとって大事なところだと思っているので、今季を通しても学びが多かった試合はたくさんありましたし、それを今から出せるチャンスが来たことは自分にとってもエキサイティングな気持ちでいっぱいです。
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