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【主観的見どころ解説】花園近鉄ライナーズvs三重ホンダヒート 勝つのは俺たちだ!昇格を賭け花園で激突
やってきた大一番。
5月24日(土)花園近鉄ライナーズは、ホーム花園にて三重ホンダヒートとのディビジョン1/2入替戦 第1戦に挑む。
ライナーズは1年での昇格を目指し、今シーズンで積み上げてきたものをすべて出し切る。

リーグ最終戦はシャトルズのホスト戦で、38-7の大勝。2位でリーグ戦を終えた。
花園近鉄ライナーズとは
日本最高峰のラグビーリーグ「ジャパンラグビーリーグワン」に所属するライナーズは、前シーズンでぶっちぎりの最下位。入替戦にも負け、ディビジョン1(1部)からディビジョン2(2部)に降格した。
1929年創部、日本有数の歴史ある古豪として今の立場に甘んじるわけにはいかない。今シーズンは前半戦で連敗したものの、徐々に体制を整えて、後半は7連勝。最終的にリーグ2位に。入替戦に勝利すれば、ディビジョン1に返り咲く。
ヒート戦の意味合い
リーグ最終戦のシャトルズ戦で勝利し、最終2位となったライナーズ。
入替戦で激突するのは、ディビジョン1 11位(下から2番目)の三重ホンダヒートだ。
昨年は同じディビジョン1でプレーしており、今シーズンは練習試合での対戦も2度。
2月のトレーニングマッチではライナーズが圧勝しているものの、若手や新加入選手を中心としていたため実力は測れない。
テビタ・ツポウやワイマナ・カパなどライナーズから移籍した選手もおり、本拠地は三重と場所も近ければ選手・スタッフ間の距離も近い、ある種兄弟のようなチームだ。お互いの手も読みやすいからこその戦いにくさもあるが、ライナーズの選手たちは口を揃えて言う。「やることは変わらない」。
昇格がかかったゲームだからこそ、いつも以上に平常心が求められる。

ヒートと最後に公式戦で対戦したのは、2022-23シーズンのリーグ戦。19-20でライナーズが惜敗した。
ライナーズメンバー
1 岡本 慎太郎
2 松田 一真
3 ラタ・タンギマナ
4 サム・ジェフリーズ
5 サナイラ・ワクァ
6 ミッチェル・ブラウン
7 菅原 貴人
8 宮下 大輝
9 ウィル・ゲニア
10 クウェイド・クーパー
11 片岡 涼亮
12 岡村 晃司
13 トム・ヘンドリクソン
14 木村 朋也
15 雲山 弘貴
16 金子 惠一
17 田中 健太
18 三竹 康太
19 野中 翔平
20 セル ホゼ
21 人羅 奎太郎
22 丸山 凜太朗
23 ティモ・スフィア
リーグ最終戦から変更されたメンバーは2人。
7に菅原、14に木村が入った。戻ったと言うべきか。
リーグ前半戦でトライ王が狙える立ち位置にいた木村は、第11節のレッドハリケーンズ戦以降ケガで欠場が続いていた。入替戦が復帰戦となる。

花園を駆け抜けろ木村!頼むぞ木村!
退団を表明しているゲニア、クーパーにも注目が集まる。最後のホスト戦でチーム昇格を導き、有終の美を飾ってほしい。

ともに6年の月日を過ごしたゲニアとクーパー。昇格の置き土産を残し、後世に語り継がれるレジェンドへ。
ライナーズの歴史の中で、入替戦に勝って昇格したことはまだない。
入替戦では計2試合のうち多くの勝ち点を獲得した方が昇格し来季ディビジョン1で戦うことになる。
頼むぞライナーズ。勝ってくれライナーズ。「頑張れ」だけでは言い表せないが、我々パッセンジャーにできることはただ一つ。全力で応援するのみ。
一枚岩となって戦おう。絶対行くぞ全員でディビジョン1へ。入替戦、勝つのは俺たちだ!
キーマンインタビュー
向井 昭吾 ヘッドコーチ
Q.いよいよ入替戦。
今まではけが人が多くて自分たちの力が出し切れない、そんなシーズンを過ごしてきた。今年は選べるし、その中からスクリーニングできレベルの高い選手たちがいる。お互い本当に凌ぎ合いのゲームなるんじゃないか。
Qゲームで何が大事になってくるか?
今年ターゲットとしてきた、ミス少なくペナルティ少なく早くプレーし続けるところ。多分雨なので相手のミスをしたときへの反応が早い方が勝つ。
Q.相手に対し警戒すべきポイントは?
ホンダはチームカラーを今作ろうとしてる段階かという印象。昨年メンバーをかなり入れ替えているので、うちとしては今までいた選手がいて、その完成度が高まって、今のメンバーでのチームの完成度がどこまでいってるかっていう部分と相手の作り合いのところ。
Q.クーパー、ゲニア退団前の集大成となるか。
彼らが本気でやるような状況を作ることができた。やっぱり彼らが機能するとライナーズスタイルができる。どんどん投与して、しっかりボールが動いて、相手がもう一番怖いっていうラグビーができる。自分の現役終わるようなときはもう1回チャレンジするような気持ちがなかなか湧いてこないものだが、今、湧いてるような状況なので、そういうメンタル面も含めて今一番いい状態でラグビーできているのだろう。それをファンの前で見せることができる。
Q.ゲニアに何かアドバイスはしたか。
(チームの状態が)良いときはあるし、悪いときもある。悪いときは、あなたたちの経験をしっかり伝えて、次何をやるか、未来を変えるようなことをアドバイスをしてやってくれるかと伝えた。
Q.初戦が大事になってくるが。
初戦なおかつホームで、普段の生活も変わらないで移動しないでゲームができる。しかし今移動しても普通に選手たち落ち着いたプレーはするだろう。変わらないと思う。
Q.WTBは木村。
木村はリーグのトップテンの中に入ってトライ王を目指せる慣れた選手。そこは今までの体験と、出られなかった悔しさをこのゲームにぶつけてほしい。江川もその後爆発したし、そういうモチベーションで入れ替わった選手が頑張れるんじゃないと思います。
Q.木村のディフェンスについてはどうか。
間合いを詰めるのは上手い。一発のタックルで瞬時に倒せるなんていうのはティモの方が良いが、今度は後ろも走ってくるし、レメキも走ってくる。そういう間合いを詰めてしっかり倒すというのが大事。
Q.下から上へにあがる難しさっていうのは。
このチームでは自動で入れ替わったことあるが実力で上がったことはない。選手自身ももう落ちたくないっていう気持ちがすごく強い。
そういうのも引き出すように、ちゃんと勝って取るっていうようなことをやる。2戦2勝するためには1個1個ちゃんとしたプレーをやり続けて、最後終わったときに得点が上回っているというようなゲームができればいいんじゃないかと。
ホンダはボールキープが上手いチーム。そしてスクラムがよく、という印象だが昨季から大きくメンバーを入れ替えてチームを作っている段階。完成に近づいたライナーズのスタイルで挑みたい。
ウィル・ゲニア / ゲームキャプテン SH
Q.ホーム最終戦。気持ちは。
チームのみんなのことを考えると本当に嬉しいです。ディビジョン1に上がるための、パフォーマンスを見せるチャンスなので。
Qどんなプレーを見せたいか?
Enjoy。楽しむだけ。チームのためにプレイするのが大好きですし、ラグビー自体が大好きですし。
Q.入替戦に勝つためにチームに何が必要?
「信じる」こと。今良い方向に向いているのは、お互いのことを 信じられるようになったからです。試合中うまくいかないとき、戦術以外の部分でポイントとなるのは、どういった状況であれお互い切らさないということ。つながり続けるということ。
Q.クーパーとホームでプレーするのはこれが最後になる。
そこはあまり考えないようにしています。我々2人よりも今重要なのは、チーム。
Q.ライナーズの今の強みは。
我々も去年、あの強度ではやっていました。相手はあの強度でやって残留し、私たちは降格したので、条件は変わりません。相手はディビジョン1ですが関係ありません。自分たちがやっていることを信じます。
Q.相手に対して警戒するところは?
ヒートはフィジカルチームで、ボールをずっと持つという能力に長けています。22mに簡単に入られないように意識していきます。
木村 朋也 / WTB
Q.復帰戦に向けて。
久しぶりの試合。試合感を今週の練習でしっかり取り戻したいです。まず第1戦が一番大事なんで、勝てるように。
Q怪我はもう万全か。
万全です。いつでもいけます。
Q.下から上への挑戦になります。
僕1年目の時は自動昇格で、入替戦は経験してないです。ディビジョン1のときは追われる立場でそのヒリヒリ感があって、逆に今年は挑戦者。失うものがないので、思い切りぶつけるだけ。ダイナミックになれるんじゃないかなと思っています。
Q.BKとしては試合に向けてどういった準備をしましたか。
いつもとほとんど変わってないですね。シーズン当初やってきたことを出すだけなんで、自分たちのアタックをとことん突き詰めて。ディフェンスも一緒です。チームのシステムを信じてやるだけです。
Q.フォーカスポイントは。
うちの優秀な分析チームがいて、そこに対して自分たちがやるべきことをやろう。そこに限るという感じですね。
Q.お互いを知るヒートと当たるが印象は。カパやツポウなど元ライナーズもいる。
フォワードにもキーマンが何人かいて、バックスリーにも良い選手がいて注意すべき点はいっぱいいますけど、勝ちに行きます。
特別な試合で元チームメートとできることはとても特別なことなので、それをしっかり楽しんでできたらなと。
Qトライ王への思いは。ケガで難しくなったが。
狙えるチャンスがあったし、今年はそこを目標にしたって部分もありました。ラインブレイクも1位だったことがあって、試合が終わって結果を見たらランキングに載ってるというのは自分のモチベーションにもなっていましたし。
ケガで出られない時期はタケ(江川)がいっぱいトライして、「タケようやった」という気持ちと、自分が出ていたらなという悔しい気持ちが入り混じりましたが、大事な試合でこういうチャンスをもらったので、チーム貢献できたらなという風に思いますね。
三竹康太 / PR
Q.入替戦、意気込みを。
相手はディビジョン1なんでフィジカリティや1人1人のコンタクトの強さはあると思いますが、僕らも1年間積み上げてきたものがあるので。それを出し切ろうという話はみんなでしています。
Q.FWのフォーカスポイントは?
FWはフィジカリティ、コンタクトのところで負けたらもう話にならないんで。
Q.リザーブからの出場です。
後ろのバックファイブの力を僕らがしっかり伝えるということは変わりません。そこはスタートでもリザーブでもぶらさずに。後ろの重さを伝えるのはPRの役割。
Q.スクラムの手応えは。
相手はこういうスクラムを組んで来るという共有はありましたが、まずはしっかり自分たちの形をホンダにぶつけようと。良い練習もできました。
Q.相手はヒートだが。
ディビジョン2でも最初の方は苦戦して、そこのディテールを詰めて使えるようになりました。相手の重さがあることは頭に入れつつ、やることは変わらないということは、みんなわかってると思います。
ライナーズのメンバーを考察する動画
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