デカ盛りチャレンジと聞くと、胸が踊ります。おそらく男子にはそんな遺伝子が組み込まれているのです。今回おじゃました、東大阪市新家の「キングスポート」は、ビックサイズで有名なレストラン。数々のチャレンジャーが、その壁に阻まれてきたという、スペシャルなメニューを、週刊ひがしおおさかが全力で取材してきました。
今里ロータリー(今はロータリーじゃないです)から旧枚岡市まで、東大阪のちょうど中央を横断する府道702号線大阪枚岡奈良線、通称を産業道路。その産業道路沿いに、「キングスポート」はあります。
そとから見ると、まさかそんな、キャラクターの立った店だとはわかりません。うかがえるとすれば、のぼりに描かれた割腹の良さそうな男性の似顔絵だけです。
少しの違和感と大きな高揚感を得ながら入ると、店内にはマスターが。不敵な笑みが、この先の不安を駆り立てます。なるほど、この巨漢にあわせてメニューが作られているのか。
「東大阪って、現場仕事の人が多い地区。なのに、量で勝負する店がなかったから、俺がやってやろうと。」
と答えてくれるのは、マスターの前田さん。
営業時間は6時から15時まで。夜は予約があれば営業という「これからの仕事のために、ガッツリ食ってくれ!」が基本コンセプトのお店です。
まずお願いしたのは、大人のお子様ランチ(1300円)。「大人の」に多大な期待と良からぬ想像をしながら、待つこと数分。やってきたのが

大人のお子様ランチ1,300円(税別)
ギャー!!
燦然と輝く日の丸が、かろうじて「お子様ランチ」を主張しているものの、この量はどう見ても「お子様」ではありません。
トンカツ、エビフライ、からあげ、ハンバーグ、目玉焼き。そして生野菜がいちいち特大サイズ。圧倒されながら、前田さんに「これ、何分ぐらいで食べられるんですか?」と聞くと
「え?僕はこんなに食べられないですよ(笑)」
と。
…
食べられへんのかよ!
とツッコミを入れているとまた次のメニューが。
じゃん。ジャンボ海老フライランチ2,000円(税別)。
って海老フライはみ出しとるやないか!!
わかりますか?ナイフとフォークから対比される、2尾の海老フライの大きさ。これはどうしても一人では無理だ。そう判断した記者は、当日朝搬入を終えたばかりだという、飢えた畳屋さんに助っ人を頼みました。

畳屋の 顔よりでかい エビフライ

ごはんもキャベツももちろんデカ盛り
本来ならここで、味についても言及すべきでしょう。しかし、この迫力に圧倒されて「とにかく食べなければ」と我を失ってしまった記者。事実として「おいしかった」こと以外は、詳しく覚えていません。それほどの破壊力。
「朝の9時から注文される方もいますよ」と、前田さんの仰天話をうかがいながら、畳屋さんとひたすら食べて食べまくって20分。
も、もうダメだ…。
結局、デカ盛り完食はかないませんでした。
実はキングスポートでは、ガチのチャレンジも実施中。全部食べれば、賞金が出ます。が、今までの達成者はたった一人なんだそう。いや、記者は絶対にチャレンジはしませんけどね。
と、こんなにネタをやっちゃいましたが、キングスポートは座敷も充実。鍋を用意することもできるなど、宴会の対応もバッチリなんだとか。

一度デカ盛り宴会をしてみたいと思った…。
午前中ガッツリ働いて、午後からも頑張らなきゃならないみんなに、キングスポートに来てほしい。揚げもんを腹いっぱい食べる幸せを一度経験してからこそ、仕事を「つらい」とか「やってられない」と言えるんじゃないでしょうか。
男には、通り抜けなきゃいけないものがある。それがキングスポートでもいいじゃないか。
■キングスポート
住所:〒577-0025 大阪府東大阪市新家2-1-41
TEL:06-6782-3692
営業時間:6:00〜15:00 L.O.14:00まで モーニングは11:00まで
定休日:水
駐車場:あり
アクセス:近鉄八戸ノ里駅より北へ徒歩20分・地下鉄長田駅より南へ徒歩15分
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