昨年、大いに盛り上がったラグビーブーム。波に乗って年末年始に高校ラグビーを観戦し、感動した人も多いはず。でももうラグビーシーズンが終わっちゃった…とお嘆きの諸兄、ご安心を。今、高校ラグビーは新人戦の真っ只中。新チームになって、毎週激戦を展開中です。3月の近畿大会予選を兼ねていることもあり、各チーム本気度が違います。
2月7日(日)、東大阪市多目的球技広場(通称花園第3グラウンド)では大阪府予選決勝の4試合が行われました。
大阪は強豪なので、4地区に分けて決勝戦が実施されるのです。各チームの大枠を見極める、ファン必見の大会。例年、順当に決まることの多い大会ですが、今年は番狂わせがありました。
第一試合
大阪桐蔭63-5近大附属
大阪桐蔭が試合開始から圧倒。近大附属を自陣に入れることすらなく、前半を終了。60分を通しても、1トライに抑えて仕上がりの良さをうかがわせた。
第二試合
東海大仰星35-5早稲田摂稜
出だしは早稲田摂稜の動きよく、仰星のミスもあり14-5の僅差で折り返す。後半は仰星が本領を発揮し、順当に勝利した。昨シーズン三冠の仰星が、3月までにどこまで修正できるか。
第三試合
常翔学園76-0同志社香里
前半で38-0と、猛攻をかけた常翔学園。自分たちのラグビーを邁進し、大差で圧勝した。近畿大会やその先の選抜大会で、期待せずにはいられない。
第四試合
波乱が待っていたのは、第四試合。大阪朝鮮高対大阪産業大学附属高の試合。過去の実績からは、朝高が有利だと思われていた。
強い北風が吹く中、序盤は両チーム動きが硬くミスが目立つ。先にペースをつかんだのは、大産大。前半15分、11がラインブレイクして内へ返してギリギリのパスを通していき、最後は9がトライ。難しい角度のGも成功して7-0。これまでの3試合を終え観戦していた高校生たちも、歓声をあげる。
その後も大産大が、9,15を中心に思い切ったアタックを見せ押し気味に前半が終了。スタンドがざわつきだす。
後半に入っても、勢いは大産大。パスダミーやオフロードパスを使い、確実にゲインする。たまらず朝高が後半12分に自陣でペナルティーを犯すと、大産大はしっかりPGを決め、10-0と突き放す。
なんとかしたい朝高は、持ち味の強いモールですぐにトライを返すも、Gが外れて10-5。まだ1トライが必要な点差で、残り15分を切る。
大産大は、密集からの球出しを近場に集めて4,5を中心にジワジワ前に出る戦いへシフト。一方、朝高は優位に立つセットプレーからなんとかスコアしたいが、大産大にうまく対応され残り時間を消費し、焦りが見えはじめる。
後半27分、大産大が敵陣22m内のスクラムから、ここでは一気に右へ展開。朝高ディフェンスは対応できず、トライを許してしまい、15-5。残り2分を切って10点差とされ、逆転の見込みは薄くなる。
大産大はラスト1プレーでもう1トライを奪い、22-5で試合終了。ゲームをしっかり理解し、強敵を乗り越え初の近畿大会出場を決めた。
近畿大会は3月13日(日)にスタート。20日、22日、24日の4日間、奈良県天理市親里競技場と天理大学白川グラウンドで行われます。
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