ものづくりの街東大阪が誇る「ねじ」にスポットをあて、超ニッチな情報をコレクションしてお伝え。略して「ねじコレ」!
第2回は「金剛鋲螺株式会社」です。
中央大通り沿い、長田西の交差点に鎮座するこの工場。車に乗る人なら一度は目にしたことがあるはず。
■長田とともに時を重ねるメーカー
今年、60年の節目を迎える「金剛鋲螺株式会社」。「ダイヤ菊水印」のマークで知られるねじメーカーです。
深江橋で創業し、長田に移転したのは1961年(昭和36年)のこと。
「移転当時は田んぼだらけの中にポツーンと工場があったんですよ」と話すのは、常務取締役の辻本さん。
「中央大通りの建設が決まると、建物が道で分断されることになり、今の工場を残して道路に面した形になりました。」
な、なるほど…!中央大通りを走る度、目立つ場所にあるな~と思っていましたが、そういうことだったんですね。
ちなみにロゴマークとなっている「ダイヤ菊水印」は、初代社長が楠正成ゆかりの地である金剛山麓出身だったことにちなみます。さらに、金剛=ダイヤモンドのように美しい製品を作るという意味をこめ、「ダイヤ菊水印」が制定されました。
■「我が社の1本」はコレ!
さて、長田の発展とともに時を重ねてきた金剛鋲螺には、一体どんな「ねじコレ」が?
「うちの主力商品です。」と見せてもらったのは、「六角ボルト」各種。
会社によって、取り扱いサイズが限られていることが多い六角ボルト。しかし「金剛鋲螺」では、M3~M24までの幅広いサイズを展開しています。小指の爪からペットボトルほどのサイズまでを取り扱っている、と言うと想像しやすいでしょうか。
「なんだ、そんなにサイズ差がないじゃないか」と思うなかれ。
太さ・長さ違い、同じく主力商品の座金組込ボルトなど合わせると、規格品は1万点に達するのです。見た目は似ていてもまったくの別物。その膨大な数に圧倒されます。
■光輝く「ダイヤ菊水」。そのワケは…?
金剛鋲螺のすごいところはサイズ展開だけにあらず。いつの時代も「品質」に揺るぎない情熱を傾け、六角ボルトメーカーでは日本一早くISO9001(※)を登録認証されました。
その品質を支えるのは、もちろん現場。
本社工場内にある「品質管理室」へ案内してもらうと、寸法測定器をはじめ、メッキ膜厚を計る装置、有害物質を測定する器具…などなど10台以上の試験・検査機械器具がずらり。
徹底的に品質を管理するには、手間もコストもかかるもの。しかし、車や電車、エレベーターなどの部品に使われることも多い同企業の製品。
「どの企業の製品も全部一緒に見えますが、使っているうちに差が出てくるのがねじ。例えば緻密な機械や乗り物は、一歩間違えば大事故につながります。なので、品質という『安心』を提供するのが使命です。」と辻本さん。「金剛鋲螺の製品じゃないと」と指名買いするお客さんも少なくないのだとか。
う〜ん、「縁の下の力持ち」とはまさにこのこと。
高品質な六角ボルトを作り、見えないところで輝きを放つ。「金剛鋲螺」は、ねじ界のダイヤモンドとして、今日も光り続けています。
■金剛鋲螺株式会社
住所:東大阪市長田西3-5-1(本社工場)
TEL:06-6744-3255
(※)ISO9001とは、製品の品質マネジメントシステムの国際基準。世界共通の基準のため、誰にでもわかりやすく、取引をスムーズにすることができるメリットが。これを取得していると、管理がしっかりした企業だという判断材料になります。
1枚目の写真提供:金剛鋲螺株式会社
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