八戸ノ里駅から南へ、布施警察署を左に見ながら徒歩5分。人や車が行き交うにぎやかな道路の一角に、時間の流れが違う建物が。
イタリアンレストラン「trattoria Icocci」(イコッチ)です。

異国ののんびりとした田舎を思わせるかのような外観。

一歩足を踏み入れると、レンガづくりのカウンターにイタリアの雑誌が置かれた本棚。壁にはモダンな食器が飾られています。

窓から穏やかな光が差し込む店内。奥にはカウンター席が。

■鮮やかなオレンジ色の手打ち麺
「イコッチ」でまず注目してほしいのは、パスタ。「カヴァテッリ」「オリキエッテ」など、名前も聞いたことがないものばかりがずらり。

記者は「ショートパスタ」しかわかりませんでした。

その中でも力を入れているのは、手打ち麺。取材に訪れた日は、ちぢれた細い「コルドネッティ」と、平たい「タリアテッレ」の2種類が手打ちされていました。
驚くのは麺の色。小麦の黄色ではなく…なんとも鮮やかなオレンジ色！黄身の濃厚な卵を使用しているため、この色になるんです。

茹でる前の麺。このまま食べたいくらいです…。

手打ち麺は週替り。この日は「カラスミとレモンのコルドネッティ」。(単品¥1500/パスタランチでは¥900)

メニュー名を聞いただけではどんな味かまったく想像ができませんが、もちもちの麺とソースがからみ合って…うん、最高。

■和とイタリアンが出会った本格イタリアン
「いろいろなパスタと出会ってもらいたい」と話すのは、オーナーシェフの森田さん。日本料理出身で、和食の仕事で渡欧した際現地の食に魅了されたそう。三つ星、五つ星レストランで本格的なイタリアンの修行を積み、帰国後同店の前身となるレストラン「ソラメンテ」を現在の場所でオープン。2014年11月に「イコッチ」としてリニューアルしました。

森田シェフの右隣にはデザイン性の高い看板が。

現在店名となっている「Icocci」はイタリア語で「陶器の欠片、破片」という意味。再出発にあたり、欠片を積み上げていくという思いをこめ名付けられました。

「食べたことがない、想像を越える味を提供していきたいですね」と、森田シェフ。
旬の食材をふんだんに使い、パスタをはじめ前菜からデザートまで行く度に違った味が楽しめるのは、和の感性をイタリアンへ昇華させているからなのかも。

ウリの一種「キノワ」を使った「和牛ハツとキノワのサラダ仕立て」。珍しい食材に会えることも。

旬の素材を、大胆な組み合わせで。ハッと驚くパスタと出会える「イコッチ」で、和とイタリアンの二重奏に酔いしれてみて。

■trattoria Icocci (イコッチ)
住所：東大阪市中小阪5-2-20
TEL：06-6725-2539
営業時間：11:30～14:30、18:00～22:00
定休日：木曜/日曜のランチタイム
駐車場：あり

【ランチ】
パスタランチ　¥900
コースＡランチ　¥1500
フルコースＢランチ　¥2500
本格ランチフルコース（要予約） ¥3800

【ディナー】コース¥4500〜

※詳しくは公式サイト（http://www.i-cocci.com）にて