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- 坪井ライナーズ初勝利!宿敵リコーに圧勝は、華麗なコミュニケーションから
6月4日(土)、近鉄ライナーズ春のオープン戦第2戦が東大阪市花園ラグビー場第2グラウンドで行われました。
先週、トップイースト(下部地域リーグ)の日野自動車に惨敗し、「トップリーグの誇りはどこへ行った!」と厳しい声がファンから飛んだライナーズ。

今日はリコーとの定期戦。やるぞ!と気合がみなぎっている練習風景。
オープン戦といえど、ファンの厳しい声が近鉄ラグビーの特徴と言えます。今週は伝統のリコーとの定期戦。第41回めの今年は花園での開催です。両チームファーストジャージを着用して、公式戦並みのメンバーで挑みます。
キックオフは黒のジャージのリコー。風もほぼ無く、試合開始早々から両チーム前に出て体をぶつけ合い、ただのオープン戦とは一線を画した気合の入れよう。
先にスコアしたのはリコーでした。12分、10徳永が華麗なステップでライナーズディフェンスのギャップを突くと、ディフェンスラインの裏に出て、あとは走り切るだけ。Gは失敗したものの0-5と先制を許します。
続く19分、近鉄は自陣で果敢にボールを回すも、パスミスをリコー7福本に拾われてそのままトライを喫します。こちらはGも成功して0-12。先週の結果が頭によぎり、嫌なムードがグラウンド全体に漂います。

ストーバーグの鬼の形相は、迫力満点!
しかし、今日のライナーズは違いました。前半25分過ぎからは、ディフェンスが改善。ミスも減りよく前に出て、相手の攻撃を後ろに下がらせ、これ以上の失点を許しません。
アタックではあと一歩で取りきれないシーンが目立つも、シンプルなプレーが相手にプレッシャーを与え続け、リコーに精神的な疲れを与えていきます。

強さを兼ね備えてきた東郷。CTBとして、今年はブレイクできるか。
後半に入ってからは、ライナーズの試合でした。
交代で入ったベテランSO重光のゲームコントロールの下、前半以上にアグレッシブにプレーする選手たち。2分にラトゥイラがディフェンスを突破して大きくゲインするなど、敵陣深くに入ることが多くなります。
そして、後半12分。テンポよく攻め上がって22mで展開。左へのパス回しで、CTB吉川がパスダミー。リコーのディフェンスに穴があき、一気にゴールライン前へ。ラックからそのまま潜り込んでFL田淵がトライを返します。難しい角度からのGも重光が決めて7-12。花園が沸き返ります。

若干見えにくいが、しっかりFL田淵が潜り込んだ模様。
リスタート後すぐのアタックでも起点は重光。敵陣22m内左から、キックパスを右隅で待つWTB田中優介へ通します。田中は真っ直ぐディフェンスに当たって、1人を始末。ボールダウンしたところへHO永下がサポートに入り、インゴールへ、そしてトライ。Gも決まって14-12。華麗なコミュニケーションで、ついに逆転をしました。

HO永下のトライは、相手を崩して得たトライ。
これで完全にライナーズペース。ディフェンスもよく耐え、リコーがテンポよく攻め込んできても自由にさせず、第2グラウンドを埋め尽くすたくさんのファンからは、歓声が度々上がります。
後半39分には、HO永下のこの日2本目のトライで19-12とリードを広げ、突き放したライナーズ。このままリコーのアタックをどう凌ぐかに注目が集まっていた、試合終了間際の46分。敵陣でのスクラムを完全に押し勝つと、ライナーズはテンポアップして攻め上がります。

来た!吉井耕平、移籍後初トライ向かって!
リコーディフェンスは完全に出遅れて対処できません。最後はPR浅岡のゲインから、サポートしてきたSH吉井へボールが渡り、そのままライナーズ移籍後初トライ。スタンドから「おめでとう!」の声が飛ぶと同時に試合が終了。26-12の圧勝で、リコーとの定期戦を終えました。
「前半は少し物足りない部分もあったが、後半は前に出てしっかりと上積みできた。セットプレー、特にスクラムはカンバランド新FWコーチの下、確実にステップアップできている。」
と語る坪井監督。心なしか、ホッとした表情にも見えました。

絶妙にタックルを受け流す永下。視線もしっかりゴールラインを捉える。
そして恒例、週ひがMVPは2トライを上げた永下安武選手です。
「今年は去年に比べて2倍くらい練習しているので、実はコンディションはまだまだ。でも試合中に全員で修正して、後半に繋げられたのでよかった。」
たしかに、皆さん試合後もハードなトレーニングをされています。
ターゲットは8月26日(金)19:30のサントリー戦。課題を解決しつつ、経験値を積み上げて、やるぞ打倒トップ4!
次週のオープン戦は6月12日(日)、トップ4の一角である神戸製鋼と対戦です。
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