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- スピード抜群!ライナーズの人気者、島の放った火花が炸裂!
「近鉄の島選手はいかがでしたか?」
試合後、スーパーラグビーに参入しているサンウルブズのティアティア次期ヘッドコーチが花園のインタビュールームに現れました。トップリーグ2試合を観戦し、スカウトしたい選手を視察して、最後に記者会見を行ったとのこと。
そこで飛んだ質問が、この日活躍したライナーズの島選手に対する印象でした。
トップリーグ第7節、近鉄ライナーズ対リコーブラックラムズは10月15日(土)14時キックオフで、結果は24-31。7点差以内の敗北でボーナスポイント1を獲得したものの、絶対に勝ちたかったライバルに惜敗。しかも一時は24-7とリードしながら、リコーの勢いに屈しての逆転負けと、精神的に大きなダメージを負う敗北です。
そんな中でも週ひがが絶対に伝えたいのが、11島選手の大活躍です。
前半、風上に立った近鉄は優勢に試合を進めていました。まず10分、敵陣でのマイボールスクラムで強さを発揮。ペナルティを勝ち取ると、10野口がPGを決めて3-0と先制します。19分にトライを奪われて、3-7になりますが、全く慌てる気配はありません。
この日スタンドオフデビューとなった10野口が、的確なキックを炸裂させていたからです。両足で長いキックを高い精度で蹴ることができる。トップリーグでもまれな技術を活かし、エリアをしっかり前進させます。常にリコー陣でプレーする理想的な流れで、試合を支配していました。
そして、この日一番のスーパープレーが20分にやってきます。敵陣10mライン付近で、11島がシザーズ気味にパスを受けると、狭いディフェンスの隙間を一瞬で切り裂き、インゴールへ。味方さえもついていけず、周囲が止まって見える異次元のスピードでトライを奪います。
さらに35分、ハーフウェイライン付近からライナーズが左に展開すると一番外にはまた11島が。ついていくのが困難なスピードで走るとまたも大きくゲインし、今度は華麗なオフロードパスを3前田へ通し、トライを演出します。
前半を終えて17-7。後半風下になることを考えれば、10点のリードはノルマをギリギリクリアした程度ですが、若手BKの活躍に「これはいける」と思わせたのです。しかし、そう甘くはありませんでした。
後半最初のトライは近鉄でした。敵陣深く、ペナルティから速攻で9金がトライを上げると、24-7。さらに15南藤がインゴールに転がしたボールに、11島が飛び込み惜しくもノックオンでトライにはなりませんでしたが、まさにイケイケ。
しかし、12分にリコーが、ロトアヘアポヒヴァ大和・アマナキ・ロトアヘアのロトアヘア兄弟を投入すると、グラウンドの流れは一変します。
激しく接点でファイトし、ボールをもって前に出るインパクトプレーヤーに、近鉄のタックルが高くなります。
試合後、坪井監督が「後半は低いタックルを徹底しきれなかった」と話すように、ファーストタックルで相手を止めることができなくなります。
17分、22分にトライを奪われ24-19、5点差。
前半大活躍していた11島が、アマナキ・ロトアヘアにディフェンスで吹き飛ばされるシーンも見受けられます。
なんとか修正したいライナーズですが、流れを取り戻すことは出来ず。
35分、そして40分にトライを奪われ24-31。逆転されたものの、なんとか7点差以内のボーナスを確保して、試合が終わりました。
痛すぎる敗戦。そんななかでも未来に希望を抱かせた、島選手が今回の週ひがMVPです。
「負けちゃったんで、イマージわかないですけど…。去年は7試合に出てノートライで、チーム内でも言われていました。今季は2試合続けて取って、来週もがんばって2試合連続の週ひがMVPを狙いますね!」
さて、冒頭の記者会見での質問に対する、ティアティアヘッドコーチの答えは「Good」。でした。
足の速さと愛嬌のあるキャラクターから、入団時よりライナーズファンに愛されてきたプレーヤーが、大きな火花となった今日の試合。その火花は惜しくも勝利に結び付けられませんでした。しかし今日チームを牽引していた大きな要素が、あの弾けるようなスピードと強さであることは間違いありません。今日の輝きがスタンダードとなって、日本中だれもが知るプレーヤーに、世界で名を知られるプレーヤーになってくれることでしょう。
次は今シーズン好調の難敵宗像サニックス。和歌山・紀三井寺陸上競技場にて10月22日(土)13時キックオフです!
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