全然関係ない話から始めたいと思います。
今冬、テレビ東京で「バイプレーヤーズ」という深夜ドラマが放送されていました。
大杉漣や遠藤憲一といった、6人の中年名脇役(=バイプレーヤー)がシェアハウスをする…という内容なんですが、これがめちゃくちゃおもしろかった。
脇役にスポットがあたるって、なんか、いいな…そんなことを考えていたら、スポーツ界にもいました、バイプレーヤー。
今回取り上げるのはチアリーディング。
一見華やかで、スポーツチームの応援のイメージがある「名脇役」です。
そんな彼女たちにスポットをあてたい!と、今回お邪魔したのはHOS小阪カルチャースクールが運営する、キッズチアリーダーのスクール。
八戸ノ里から徒歩1分「ボウリングスペースHit」内ビルの3Fで練習をしていると聞きつけ、取材へ行ってきました。
現在、幼稚園年中~小学3年生までのキッズ部門「キャンディガールズ」、小学4~中学1年生までのジュニア部門「シャイニーズ」の2チームで活動しているこのスクール。
女子サッカーチーム「INAX神戸レオネッサ」や、バスケットボールチーム「西宮ストークス」など、スポーツの応援があるとジャンルを越えて駆けつけることもあるのだとか。
練習の様子を見学しました。
準備運動・柔軟を行ったあと、基本練習。準備のときからとにかく笑顔です。
「今日は取材に来てもらっているので、みんなカッコよく撮ってもらえるようにがんばろうね!」と生徒を鼓舞するのは講師の武本絵美先生。
生徒たちは常に見られることを意識。カメラが目の前に来ると、記者がほしいポーズを決めてくれます。
取材に訪れたのは普段通りの練習日にもかかわらず、シャイニーズは本番用のメイクまで。「せっかく見てもらえるから、気合い入れました」と、みなさん口々に言います。
なんだか、自分が応援されている気持ちになってきました。
ここまで見られることにこだわるのは、「スポーツの応援は、プレーヤーがいてこそ。少しで勝利に導けるように気持ちをこめます。」と武本先生は話します。
ダンススキル以上に大切なのは、「チアスピリット」。笑顔・元気・人を応援する気持ちを表し、この3つとダンス技術がそろってチアダンスとなるのです。だからこんなにも笑顔で元気。
さらに、応援をする以上、はたから見ればチアも競技チームの一部。あいさつやマナーにも気をつけています。
会場を盛り上げてくれる名脇役。
しかし、彼女たちの活動はスポーツチームの応援だけにとどまりません。
自分たちの技を披露する場として、チアリーディングの大会にも参加しています。つまり、今度は自分たちが主役。
スクールで1年間の活動の集大成として位置づけている大会が、毎年年末に行われる「KIDS CHEER DANCE CUP」。
昨年は2016年12月17日に開催され、近畿一円から100チーム以上が集結。そんななか、キャンディガールズは3位・ベストテクニック賞受賞、シャイニーズは優勝を果たしました。
「チアリーディングは人の応援をするだけでなく、スポーツとしても認知されています。アスリートの心も持ち合わせていないといけません。」
人のためと自分のため、両面を持っているんですね。こんなに目線を意識した競技って、他にありません。
実は年々競技人口が増えているチアリーディング。子どもからも、お稽古として人気が高まっています。しかし、関西ではインストラクターがまだまだ少なく普及が関東よりも遅れているのが現状。
「関西でも、チアを盛り上げていきたい。今年はスクールの中で選抜チームを作り、全国を目指したいです。」と武本先生は展望を語ってくれました。
時に華をそえるバイプレーヤーとして、時に舞台に立つ主役として、場を盛り上げるチアリーディング。
スポーツの楽しみ方が、またひとつ増えたと思う記者でした。
■HOS小阪カルチャースクール キッズチアリーダー
練習場所:東大阪市
練習日:毎週木曜
(年中〜小学3年生)16:25〜17:25
(小学4年生〜中学3年生) 17:30〜18:30
お問い合わせ:06-6724-0372(HOS小阪カルチャースクール キッズチアリーダー)
大会写真提供:武本絵美講師
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