もうすぐ3月14日、そうホワイトデー。東大阪の平和を日々守る週ひが編集長も、ニッポンのシーズンイベントはそこそこ楽しみながら生活しています。でも、ホワイトデーっていまいち乗り切れません。立ち位置が微妙です。
「バレンタインデーのお返し」とか「昔はマシュマロを渡す日だった」とか、あまり発展性のある話題にはなりません。
男がプレゼントする日があってもいいじゃないか。義理チョコとか友チョコとか、企業広告までSNSで話題になるバレンタインデーがうらやましい!たぶんホワイトデーくんは、そう思ってるはずです。
別にバレンタインデーに何かを貰ったわけでもないけど、愛を告白するわけじゃないけれど、私もなにかちょっとだけ、日頃の感謝を伝えたい。
と、やってきたのは下小阪。かわいい雑貨がギュッと詰まったCLIP CLAPです。HOSのテニスコートの前で18年営業されています。
私的に感じているここ数年の雑貨のキーワードは、北欧系とか東欧系とか、東南アジア系とか。日本とは違った文化圏をローカライズしながら切り取ったようなもの。広告のキーワードにもなりやすいし、なんとなくわかってる気にもなれる。
でも、そういった”消費される雑貨”はちょっと苦手な私。系統やおしゃれの要素を気にすることの無いお店がいい。
CLIP CLAPには同じモノは数多く置いてありません。店主の中田さんが選んだ、世間のジャンル分けとは違った「CLIP CLAP系雑貨」がたくさんあるのです。
まず目入ったのは、店外に置かれておるジョウロ。「最近は別の呼び名があるんじゃないか」とか遠慮せずにジョウロと呼べちゃうたたずまい。
この子が生活の中にあることを想像して…かっこいいけど、これじゃないな。庭が必要だ。
ガラスに内側から「カレルチャペックのおいしい紅茶が入荷しました」。カレルチャペック紅茶店は、全国的に人気の紅茶専門ブランド。特徴的なパッケージデザインで、とても覚えやすい。
直営店が吉祥寺、自由が丘、北千住、そして阪急梅田など。全部おしゃれゼネコンっぽいキーワードだけど、普通においしい。
紅茶を飲める生活って、豊かさの象徴だと思う。ってヤン・ウェンリーも言ってたよ。
店内の一番目立つ場所に「3・14 WHITE DAY」とPOPが。でも別に「ホワイトデーの買い物をしろ」と言われている気がしない。
買い物を強制されないメッセージは大好き。
「最後にちゃんと傘を選んだのはいつだろう。」
いつもこの傘を見たとき、そう思わされます。こんな傘を気に入って使ってくれる人のことを、好きになっちゃうかもしれないですね。
見かけるたびに「うまく使ってみたいな」と思いつつ、付き合い方がわからないマスキングテープという新しい文化。どう見てもかわいい。おしゃれと言ってもいい。
でも私には、「ドムの足のラインを覆うには、ちょっと幅が広すぎる」という機能面が気になってしまうのです。
次に気になったのは秤。たぶん、料理をする時に使うもの。もし郵便物の重さを知るときに使う職場があれば、それはとてもいい会社だと言えるでしょう。週ひがと仲良くなれると思います。
しかし今回はプレゼント。悩んでしまいます。
お!雑貨店には必ずある気がするのが、こんなローソクたちですよね。いい香りがするのかな。でも火の不始末が怖いな…などとリスクヘッジを考えながら、こういうのは「自分の彼女が買ってきたらテンション上がるもの」だよなと、断念。
あれでもないこれでもない。
相手のことを考えることに、自分の時間を使う。押し付けではなくなるように。便利とか機能性がとか当たり前のことはちょっと横へ置いて、終わりのない時間を楽しむ。これこそ贅沢な時間の使い方です。
結局選んだのは、かごに、石けん、手ぬぐい、入浴剤。「そう言えば、温泉が好きだった気がする」と、かすかな記憶を辿ってでた答えです。最近引っ越したみたいだし、実用性も兼ねて。
会計後に、ラッピングしてもらって完成です。これは楽しい。心が洗われる。
プレゼントって自分のためにするものだ。こんな時間の過ごし方をすべての人に許される社会になればと、ちょっと大げさに考えちゃった日曜日の午後でした。
気に入ってくれるかなぁ。気持ち悪がられるかなぁ。まあそれでもいいか。楽しかったし。
などと考えながら、お店をあとにしたのでした。
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「かわいい」を詰め込んだ雑貨のお店 CLIP CLAP(2014.3.15)
■雑貨&ハンドメイド CLIP CLAP
住所:東大阪市下小阪2-7-13
TEL:06-6224-6833
公式サイト:なし
定休日:水曜日
営業時間:11:00~19:00
駐車場:なし
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