花園への道はもう始まった?!高校ラグビー大阪府新人戦決勝で大阪朝鮮高が関大北陽に負ける波乱

   

東大阪市で最もビッグな年中行事といえば、全国高校ラグビー大会。大会期間中、花園ラグビー場はめちゃくちゃ熱い戦いが満載。東大阪をホットにします。
そんな年末年始の風物詩につながる戦いが、もう始まっているってご存知でしょうか。

第70回近畿高等学校ラグビーフットボール大会大阪府予選。ラグビー界では花園が終わって、メンバーが入れ替わった最初の大会なので「新人戦」と言っています。
そんな大阪府の新人戦。3月に行われる近畿大会の代表を決める戦いです。出場できるのは4チーム。選抜大会やその後の国体などの成績を参考に、秋の花園予選のシード校が決められます。
ここで勝たないと、いい山に入れない!花園に向けた戦いはもう始まっているのです。ということで、週ひがは2月3日(日)に行われた大阪府予選決勝の模様をレポートします。

東大阪のちょっとだけラグビーに興味がある人たちに捧ぐ、今年の花園に向けて知ったかぶれるダイジェスト。
今年は「大阪朝鮮高に勝った関大北陽の監督って、元トップリーガーなんだって」でオールオーケー!

全試合ダイジェスト

◆第2グラウンド
大阪桐蔭97-7摂津
前半43-7


花園チャンピオン大阪桐蔭が、実力校・摂津を圧倒。開始早々から自陣より攻め、8のトライで先制する。摂津も5分にインターセプトから1トライを返すも、その後は大阪桐蔭が圧倒。
大阪桐蔭が90点差で堂々と近畿大会への出場権を獲得しました。


大阪朝鮮10−45関大北陽
前半5-12


強豪・大阪朝鮮高と、ここ数年メキメキ力をつけてきた関大北陽が対戦。
前半、関大北陽はラックをオーバーやゴールライン前でフェイズを重ねるなど、優位に試合を進めながら攻めきれない場面が目立つ。前半10分に8が押し込みリードするが、その後はもどかしい展開が続いた。大阪朝鮮もFWでフェーズを重ねて19分にトライを返し、5-5とする。
前半最後の攻撃をものにしたのは関大北陽。敵陣でFWを使い、再び8がトライを奪って5-12で前半を折り返す。
後半は関大北陽が覚醒。接点で負ける大阪朝鮮はペナルティを犯し、エリアを奪われ不利な状況へ。6分、15分と関大北陽がトライを奪うと勝負あり。FWで終始勝った関大北陽が、10−45で前年花園出場の強豪校・大阪朝鮮を撃破した。
関大北陽の梶村真也監督は、東海大仰星から東海大学、ヤマハ発動機ジュビロで活躍した元トップリーガー。創部6年めのシーズンに初の近畿大会出場をもぎ取った。


常翔学園120−5浪速
前半73-0


全国屈指の強豪校・常翔学園が浪速に対して大勝した。サイズ、スピード、パワーに勝る常翔学園は、開始1分でスクラムから11に回しトライを上げると、トライラッシュをかける。FWとBKがうまく連携し、前半だけで10トライ。後半も同じく常翔学園が圧倒する。120−0で迎えた後半30分、浪速は敵陣のディフェンス裏にキックで入ると、常翔学園が処理したキックをチャージしトライをもぎ取る。
ワンサイドながら、最後の浪速の攻撃は見ごたえ充分だった。


東海大仰星52−21大産大附属
前半12-21


近年、大阪の5校めとして頭角を現してきた大産大附属が、花園優勝5回の強豪・東海大仰星に挑む構図。試合の入りは大産大附属が主導権を握る。開始早々、大産大附属14がルーズボールをキックで前進する。走力で競り勝ちキックを繰り返すとインゴールまで持ち込み抑えてトライを上げる。東海大仰星もすぐにトライを返すが、大産大附属はFWで負けず対抗し、18分、24分に連続トライ。前半を12-21で折り返すと、雨の中の応援団から声援があがる。
しかし後半、東海大仰星は息を吹き返す。後半3分にキック処理から22がゲイン。9がフォローしてトライを奪うと、その後は止められない。疲れが見える大産大附属FWにプレッシャーをかけて15分、18分、21分とトライを積み上げていく。
結局、後半は東海大仰星が6トライ、守っても大産大附属を完封。52-21で勝利した。


各ブロックの決勝戦に勝利した、大阪桐蔭、関大北陽、常翔学園、東海大仰星の4チームは3月10日(日)から始まる近畿大会に出場します。
今年の開催地は兵庫県・神戸ユニバー記念競技場。詳細は下記URLを確認ください。
第70回近畿高等学校ラグビーフットボール大会

また、年末年始の高校ラグビーでは「3グラ」と親しまれる東大阪市多目的球技広場でも3位決定戦が行われました。

◆東大阪市多目的球技広場(第3グラウンド)3位決定戦
住吉5-59早稲田摂陵
前半0-24

2回戦で大敗を喫した早稲田摂陵が、今度は大勝した。早稲田摂陵はBKのテンポの速いパスと走力を活かし、序盤から得点を重ねる。
一方セットプレーで健闘する住吉は、後半相手マイボールラインアウトから相手ゴール前に迫るとモールで前進。抜け出した2がトライをあげて一矢報いた。


興國39-26近大附属
前半10-7

3位決定戦では唯一僅差となった、見ごたえある一戦。互いに譲らず前半をロースコアで終える。
後半FWで勝る興國は、終盤に2トライをあげて相手を突き離す。近大附属も追い上げるが、一歩及ばず。興國が3位の座をもぎ取った。


金光藤蔭92-0日新
47-0

金光藤蔭が総合力で上回り、日新を圧倒。日新のタックルを寄せ付けず、相手ボールスクラムでもボールを奪って次々とトライを決める。
一方日新はボールを動かそうと試みるが、及ばなかった。


淀川工科0-81同志社香里
0-36

同志社香里が完封勝利。運動量豊富なバックローがよく突破し、点を重ねていく。
後半、淀川工科も1を中心にラックを起点に徐々に相手ゴール前に迫るが、同志社香里の固いディフェンスに阻まれトライをあげることは叶わなかった。


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編集長 前田東大阪探検隊隊長・編集長

投稿者プロフィール

特定非営利活動法人週刊ひがしおおさか代表編集長兼東大阪探検隊隊長。
ふとした思いつきからはじめたWEBサイトが、13年。
これからは地域に嵐を呼びます。覚悟しろ!

好きなモノ:花園近鉄ライナーズ、阪神タイガース、競馬、ゲーム、プラモデル、楽でお金になる仕事。
嫌いなモノ:愛、本物

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