FC大阪 大阪府代表として出場した茨城国体は、後半途中まで2点リードからまさかの敗北
2019年9月30日(月)、「いきいき茨城ゆめ国体2019」のサッカー成年男子の部1回戦が行われ、大阪府代表のFC大阪は福井県代表とカシマスタジアムで対戦しました。後半途中まで2点リードしていましたが、そこから3失点して敗北。
舘野俊祐ゲームキャプテンの「2得点取った後に、勝ったという気の緩みがあったのだと思います」の言葉がすべてを表す試合展開でした。
大阪府サッカー協会から出場の打診があったため、大阪府代表としてチームで出場したFC大阪。ただ、いきなり本戦に出場できるわけではありません。近畿ブロック大会が行われ、京都・兵庫・大阪・和歌山・奈良・滋賀の代表チームが2つのブロックに分けられ、各ブロックを制覇した2チームが本戦出場権を獲得。
8月9日〜11日に行われた近畿ブロック大会で第2ブロックを制覇したFC大阪は、本戦出場権を獲得しました。
ただ、前年(第72回福井国体)、前々年(第71回愛媛国体)の国体(地区ブロック大会を含む)において、違う都道府県(FC大阪の場合は大阪府以外)で出場した選手は出場できない」という規則があります。
そのため、JFLの試合で出番が少ない選手にも試合に出られるチャンスがあります。
対戦相手の福井はJFLの1つ下のリーグにあたる北信越フットボールリーグに所属する福井ユナイテッドFC。言わば格下の相手でした。
しかし、シュート数はFC大阪が前後半合わせて4本なのに対し、福井は14本。
ボールポゼッションはホッケー梶間の体感で40:60。
と、試合は終始攻められる展開でFC大阪はカウンターからチャンスを狙います。
ただ今日のFC大阪は自分たちでミスを連発。いつもは安定しているDF陣もクリアミスなどが目立ちます。
それでもFC大阪は、前半15分にDF・舘野俊祐の左サイドフリーキック(FK)をFW・塚田卓が頭で合わせ先制点をあげます。
その後は福井に攻め込まれるシーンが多く見られますが、李のナイスセーブもあり、1−0で前半は終了。
後半に入ってもFC大阪はカウンターからの攻撃となります。後半先に得点を奪ったのはFC大阪。
後半8分、右サイドで塚田からのパスでFW・木匠貴大が抜け出しキーパーと1対1に。
ゴール前でフリーになっていたMF・町田蘭次郎にパスを出し、2得点めをあげます。
しかし、サッカーの試合で1番怖いのが2-0とよく言われます。もし相手に1点返されてしまえば、勢いづけさせてしまい同点、逆転ということがよくあります。
すると、直後の後半9分。福井に右サイドを崩され、ゴール前にいたMF・石塚功志に決められてしまい、2-1に。
さらに、後半25分にも得点を許し2-2。試合を振り出しに戻されてしまいます。
普段の社会人の試合は前後半45分ずつ行われますが、国体は勝ち続ければ4日間連続で試合をすることになるので、35分ハーフで行われます。
そのため、試合時間は残り10分。同点の場合はPK戦になります。
2-2のまま迎えたアディショナル。残り1分もないというところで、左サイドを崩され、ゴール前にセンタリングを入れられます。
ゴール前にいたDF・木村魁斗に決められ、まさかの後半で3失点。
FC大阪に攻める時間は残されておらず、痛恨の逆転負けとなりました。
4本のシュートで2得点。少ないチャンスをものに出来たというところはリーグ戦残り試合へ向けての収穫。ただ、2得点リードしていたのにも関わらず3得点奪われ逆転負けというのは、今シーズンのFC大阪を表しているようです。
ただ今のFC大阪に落ち込んでる暇はありません。「なぜ後半に逆転されてしまったのか」「勝ちきれなかったのか」を考え、残りのJFLの試合に活かしてほしいです。
次の試合は、ホーム・服部緑地陸上競技場で10月12日(土)13:00K.O.で4位につけるホンダロックSCと対戦。リーグ戦は2連勝と勢いに乗っています。このまま残り全部勝って、ベスト4に入るぞ!
試合後の声
和田治雄監督
ー試合を振り返って。
和田 ある程度相手にボールを回されると予想していましたが、予想以上に福井の攻撃の質が高かった。2点取ったところまでは良かったですが、最後はうちのエネルギー切れです。リードを奪っている中でのゲームの進め方、選手交代のタイミングを間違ったのかもしれません。
ー初めて対戦する相手。チームに意識させたことは。
和田 パスを繋いでくるチームなので、途中でカットしてカウンターを狙うことを意識させました。後半途中までは良かったんですが…。最後はうまくいきませんでした。
ー後半に3失点。要因は。
和田 この暑さの中、相手にパスを回されることによって走らされて、うちの選手は疲れてしまった。体力・集中力の低下です。
ー今日の結果を残りのリーグ戦にどう活かしていくか。
和田 もう少しボールを持てるようにならなければならない。また、試合終了まで勝った気になってはいけないということです。ただ、セットプレーから得点が取れたのはプラスに考えます。
ー次節(ホンダロック戦)に向けて。
和田 次節まで少し日程があるので、しっかり準備をして、今日の嫌な流れを吹き飛ばせるような試合をします。
舘野俊祐ゲームキャプテン
ー試合を振り返って。
舘野 「優勝する」と意気込んで臨んだ今国体。試合時間が普段よりも短いので、内容よりも、「しっかり勝つ」ことを目標に1試合1試合戦っていこうと話をしていました。なかなか受け入れがたい敗戦で、頭の整理がついていません。2得点取ったあとに、勝ったという気の緩みがあったのだと思います。
ー先制点は舘野選手のFKからでした。
舘野 最近のリーグ戦でもセットプレーからの得点というのは増えてきているので、チームのストロングポイントにしたい。相手がセットプレーを警戒している中で得点を奪えたのは良かったです。
ー次節に向けて。
舘野 今シーズン開幕直後にアウェーで対戦し、引き分けている相手。リーグ戦では2連勝していて流れも良くなってきている。次節からホームでの3連戦なので、なんとしてでも勝ちたいです。
MF・町田蘭次郎選手
ー得点シーンを振り返って。
町田 木匠選手にスルーパスが通ったときから、ある程度イメージはできていました。なので、パスが来たときも落ち着いてシュートを打てました。
ーリーグ戦に向けてプラスになったのではないか。
町田 今まで外してきたので、やっと1本入ってくれた。この得点で乗っていけると思います。
ー次節に向けて。
町田 今日の試合で2得点取れたということをプラスに捉えます。守備でやるべき課題が見つかったので、しっかり修正して勝てるように頑張ります。
FW・木匠貴大選手
ーアシストシーンを振り返って。
木匠 塚田選手にボールが渡った瞬間に、僕にパスが来ると思っていました。相手DFとGKが前に出てきているのが見えていたので、空いている町田選手にパスを出しました。
ー2得点奪った後に3失点。試合内容はどう見るか。
木匠 得点を取れたことは良かったですが、相手にボールを持たせすぎてしまった。試合中にチーム内で話し合って修正するべきでした。
ー敗因はどこにあると思うか。
木匠 2得点取ったあとに守りに入るのか、さらに攻めるのかが中途半端だった。
ー次節に向けて。
木匠 今日の負けを引きずらないように切り替えて臨みます。国体は来年リベンジします。
HMVP(ホッケー梶間のMVP)
FW・塚田卓選手
ー試合を振り返って。
塚田 国体は試合時間が70分と短い中で、2得点を守りきれないというのは残念。僕たちのほうが格上なんだという余裕を持ったプレーや相手の嫌がるプレーをするべきでした。一瞬の隙が今日のような展開になってしまうので、リーグ戦では絶対に出ないようにしなければいけません。
ー先制点のシーンを振り返って。
塚田 ボールが良かったので、僕は決めるだけでした。試合で使ってもらえている中で、結果を出せて良かった。次に繋がる得点です。
ー次節に向けて。
塚田 リーグ戦は現在2連勝している。4位までは団子状態なので、絶対にベスト4に入るということを意識して、残り試合全部勝つことを目標に、練習に取り組みます。
■FC大阪公式ホームページ:FC大阪公式ウェブサイト
■公式記録:JFA公式
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