「おいしい焼き鳥」について考えたことはありますか?
タレ、素材、焼き加減…何が焼き鳥をおいしくさせるのか。おいしい焼き鳥って、ほかと何が違うんだろう。
その問いに対して、自分たちの答えを持っている店舗が東大阪にはあります。
鴻池新田の「やきとり千代」。私ミホロボットは一串食べたその日から、虜になってしまいました。
千代の焼き鳥は何が違うのか…。
おいしい焼き鳥を知るには、まずはお店を知るべし。
鴻池新田駅から徒歩12分。駅北側のイオン鴻池店沿いを東へ進むと赤い看板が見えてきます。
メニューはオーソドックスな焼き鳥をはじめ、名物の地鶏たたきやお造りがメイン。
居酒屋メニューも豊富で、これだけでおいしい焼き鳥屋さんと判断するのは難しい。
家族で経営する千代は、大輔さんのお父さんが1996年に創業しました。
今の場所で全国規模のチェーン店「やきとり大吉」をフランチャイズではじめ、8年後には独立して千代に。
三人兄弟で一番下の大輔さんがやきとり千代に入り、お兄さんとお姉さんは鴻池新田駅南側で「うどん千代」を切り盛りします。
「鹿肉は姫路猟友会の方から、地鶏たたきも鹿児島の知り合いから。ほかにも色々な食材を、顔が見える人から仕入れています。そうすれば気持ちが入るし、商品にも気合いが入るので」と大輔さんは独自の仕入れをしていることを明かします。
人が真似をできないルートで食材を入手していることが、おいしさのひとつ。
しかし、素材にこだわる店舗はほかにもあります。ということは、ほかにも秘密が…?
思い切って正直に「どうして千代さんの焼き鳥はこんなにおいしいんですか?」と聞くと、返ってきたのは意外なこたえ。
「煙、ですかね。」
…煙!?
炭火焼きに使用する炭は、紀州備長炭。和歌山県産の高品質な備長炭を、惜しみなく使用します。
「元は電気で焼いていたんですが、僕がお店に入ることになったタイミングで『これからは炭でいこう』と。焼き鳥を口に運んだ瞬間、真っ先に来るのが香り。炭火で焼くと香りが全然違うんです。」
備長炭から出る煙をまとわせることで、香りづけ。
人は味覚のほかに、嗅覚で食べ物をおいしいと感じます。千代が考えるおいしい焼き鳥は、ここにあったのだ!
よくひっくり返すことも重要なポイント。
当たり前に見えますが、これにもちゃんと理由が。水分を肉の中に閉じ込めるためです。ひっくり返す頻度が低いと、水分が落ちて固くなります。
こうして地域住民の支持を得た千代の売上は、8年間右肩上がり。
「1年に1度は、何か新しいことをしようと考えています。イベントに参加したり、去年はうどん千代を移転したり…。」
独自ルートと香りに誇りをもち、次の時代へ突き進む千代。おいしさの秘密はここにあった!
あともうひとつ、千代の焼き鳥が千代の焼き鳥である所以がありました。が、これはガチの企業秘密。
お店に行って、自分の足と目と鼻を使って、ぜひ考えてほしい!
■やきとり千代
住所:東大阪市鴻池町1-28-43
電話番号:072-965-8519
営業時間:17:00~24:00
定休日:月曜日(祝日の場合は営業)
駐車場:あり
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