鉄道をはじめ、ライナーズ、KINSHOに百貨店…おはようからおやすみまで、平日の通勤から休日の楽しみ方まで、私たちの生活をつくってきた近鉄さんが新たなサービスを開始しました。
近畿日本鉄道株式会社より「近鉄あみま倶楽部アプリ」がリリースされたのです。
このアプリから、日本のハイキングのあり方が見えてきます。

位置情報データを利用したデジタルスタンプラリーが楽しめる、近鉄あみま倶楽部アプリ。「あるく・みる・まなぶ」のコンセプトはそのままに。(写真提供:近畿日本鉄道株式会社)
「近鉄あみま倶楽部」は、30年以上続く有料の会員制ハイキングクラブ。マップ片手に近鉄沿線のコースを歩いたり、酒蔵めぐりなどのイベントに参加できたりと、約6600人の会員に向けサービスが提供されてきました。より多くの人にハイキングを楽しんでもらおうと6月15日からサービスをリニューアルし、「近鉄あみま倶楽部アプリ」をリリースしました。
スマートフォンを持っていれば誰でも無料で入手でき、会員になることができます。
設定されたコースを実際に歩きながら、チェックポイントのデジタルスタンプを集めていくスタンプラリーアプリ。
今回はアプリを使って、担当者の岩本さんと安岐さんとともにハイキングしてみました!

写真左から記者ミホロボット、岩本さん、安岐さん。
現在アプリに設定されている10コースのうち、東大阪を通るコースは2つ。
・暗峠・榁木峠越えコース
・玉造稲荷神社から河内平野横断コース
いずれも大阪市内から奈良を通って、伊勢神宮まで続く道「伊勢本街道」。
絵的には暗峠を登るべきでしょうが、「酷道」と表現される坂道の傾斜たるや…。怖気づいたミホロボットはもちろん後者を選択しました!

「てくてくまっぷ」があればより楽しい。PDFを印刷するか、近鉄の主要駅でもらおう。
普通に歩けば16km。5〜6時間かかるとのことで、またもや怖気づきます。
「コースの途中から参加しても問題ありません。好きなチェックポイントから、好きな時間に楽しめます!」と岩本さん。
そう、あみま倶楽部アプリは個人にフォーカス。いつでもどこからでも参加することができるのです。
極端な話、眠れない夜中に参加することだって可能です。
スタンプはアプリ内に残るため、日を改めて途中から続きを歩くこともOK。
ということで、コース途中の花園〜枚岡(2時間程度)を歩くことに。
時間がない人でも体力に自身がない人でも自分のペースで参加できるのはうれしいポイントです。

途中のチェックポイント「花園ラグビー場」からスタート!このジャージは拓殖大学vsアイルランド…かな?
チェックポイントでもらえるスタンプは、それぞれの場所をイメージしたオリジナルイラスト。

すべてのスタンプを集めるとデジタル踏破証をゲット。さらに様々なコースを踏破すると、オリジナルピンバッジが贈呈されます。
さて、ラグビー場北側の松原交差点から住宅地へと入り、様々な歴史的遺物を見ながら道を進みます。

住宅地の中に佇む道標。「右ならいせ道 左大坂道」と彫られています。普通に生活していたら気づかなかった。
こちらは外環にかかる新町の歩道橋から。

外環のパノラマが広がる。左手には生駒山。
本街道は一度外環でぶった切られ、歩道橋によって繋がれています。
今と昔をつなぐ橋、なんかかっこいい。
まるで「ブラタモリ」のよう。
住宅街なのに道幅が広いのは本街道だったからかー
この道標を目印に昔の人は歩いたのかー
そんな発見をしつつ、ゴールの枚岡駅を目指します。

箱殿を過ぎ、緩やかな坂を登って豊浦町の子安地蔵前へ。枚岡駅はもうすぐ。
スタートから約2時間、枚岡駅に到着!
達成感と、ほどよい疲れが気持ち良い。

枚岡神社をバックに記念撮影。見よ、この余裕!日時も参加地点も好きにできるからね。
「わたし自身、30歳を過ぎ自分の健康が気になり始めて、無理なく続けられる運動がしたいなと思っていたので」と、岩本さん。
これまでは50代以上が会員の6割をしめ、若年層は少なかったというあみま倶楽部。アプリ化で若年層の増加を狙います。

アプリをもっていなくても、紙ベースのスタンプラリーに参加可能。スタンプ台紙は近鉄主要駅で入手できます。
自分のペースで走るマラソンが流行しているように、ハイキングにもその波はやってきています。個人のペースで、好きな時間に好きな場所から。
コロナウイルス感染拡大を防ぐため、グループでのおでかけがしづらい今はまさに使い時。
遠くに行かずとも、気軽に散歩感覚で楽しめるハイキングがここにあります。
今後はコースを増やしたり、日時を限定したイベント形式のラリーも実施していくとのこと。
時代を反映したハイキング、休日の楽しみのひとつにエントリー!
■近鉄あみま倶楽部アプリ
入手はこちらから iPhone版 / Android版
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