FC大阪、フォーメーションを変更し3得点完封勝利!5位浮上でJ3リーグ参入への望みをつなぐ

この記事は
   

「良いときのうちのサッカーができていましたね」。
試合終了後のFC大阪・塚原真也監督の言葉。
まさに今日の試合はこの言葉通りで、全員から「何としてでも勝利をもぎ取るんだ!」という気持ちが、プレーに表れていました。

会場は新青森県総合運動公園球技場。

2020年11月8日(日)、JFL(日本フットボールリーグ)第27節が行われ、FC大阪はアウェイでラインメール青森(以下、青森)と対戦しました。J3リーグ参入に向け全勝が求められるなか、見事3-0で勝利。順位も5位に浮上し、なんとか望みをつなぎました。

試合終了後、今日は笑顔の選手たち。

前節、前々節で計9失点し、守備の改善が急務であったFC大阪。この1週間は守備の練習に一番時間をさきました。
「選手個人の面では、球際のアプローチにいく早さや強さを特に。全体としてはフォーメーションを変更。今までは3バック(DF3人)でやっていて、外のスペースを狙われることが多かった。4バックに変更し、そこからの攻撃を防ごうと、この1週間取り組みました。」(塚原監督)

今シーズンのDFは3バック。3バックだとどうしても外側にスペースができてしまいます。最近の試合ではそこを狙われて、攻撃を受けてきました。4バックに変更することでスペースをなくします。右サイドバックには、初スタメンで美馬和也を起用。
「相手DFの身長がそこまで高くなかったので」と、FWには179cmの塚田卓を初スタメンにします。

前後半を通じて、攻守で貢献した美馬。

先制点はこの2人から生まれます。
前半26分、ハーフウェイラインよりやや敵陣に入った位置でMF舘野俊祐からヘディングでパスを受けた美馬。そのままドリブルで相手を1人交わし、左足でセンタリングを上げます。このボールをゴール前で相手DFの後ろにいた塚田がドンピシャでヘディングシュート。左隅に決まって、1-0に。

起用に応えた塚田。めちゃくちゃピン甘でごめんなさい。

その後も攻撃の手を緩めず、相手にボールを取られてもすぐに奪い返し、ゴール前まで攻め込みます。
追加点こそ奪えなかったものの、前半は終始FC大阪が優位に。1点リードで折り返します。

後半開始直後はやや攻め込まれる場面もありましたが、次に得点を奪ったのもFC大阪。
後半23分、右CK(コーナーキック)からFW木匠貴大がヘディングシュートを決めて2-0とリードを広げます。

FC大阪一の熱男・木匠(写真右、ジャンプしている選手)。今季初得点。

後半一番のピンチは終了間際の45分。リードしている綻びからか、ドリブルで3人が抜かれてしまい、センタリングからゴール前でフリーになっていた相手選手にシュートを打たせてしまいます。一度はGK永井文也のセーブで乗り切りますが、弾いたボールを再びシュート。今度はゴール上のバーに跳ね返り、なんとか難を逃れます。

ゴールポストやクロスバーにも助けられながら、無失点に抑えた永井。

失点こそはしませんでしたが、この試合唯一、ディフェンスが簡単に突破を許してしまった場面でした。

後半アディショナルタイムには、今シーズン途中加入のMF大山武蔵の得点もあり、3-0で快勝。課題であった守備でも無失点に抑え、連敗をストップさせました。

出場3試合めで結果を残した大山(写真中央)。

今日の勝因は4バックにしたことで守備が安定したこと、初スタメンの2人が起用に応えたことでしょう。
また、最近の試合では得点後やチャンスの後に失点をする、ということが多くありましたが今日は違いました。
相手がパス回しをしているときも全員でプレッシャーをかけ、少しでもミスをしたらすぐに奪う。相手のシュートを6本に抑えての勝利は、塚原監督の言う通り”良いときのFC大阪”が随所に表れていました。まさに、全員でもぎ取った勝点3といえるでしょう。

DFの中でも特に良かったのが附木雄也。最後までボールを追いかけ、相手を自由にさせませんでした。

今日勝ったことにより、現在の順位は5位。J3参入に向け、なんとか可能性を残すことができました。また4位Honda FCとの勝点差を3に縮め、次節の結果次第ではJ3参入圏内の4位に浮上する可能性もあります。

次節は11月14日(土)13:00K.O.、ホーム・服部緑地陸上競技場で高知ユナイテッドSCと対戦。有観客試合なので、多くのファン・サポーターのみなさんで、勝利の後押しをしましょう。
今シーズン連勝しているのは開幕戦からの3連勝のみ。今日のような戦い方ができれば必ず勝てます。今シーズンJ3参入を決めるためにも、連勝必須だ!

最後に…。
ここまでは試合レポート。試合とは関係ないのですがどうしても書きたいことがあります。
今シーズン、アウェイも含めて全試合取材に行ってきました。少しでも旅費を安くするために、前節のソニー仙台FC戦は大阪から夜行バスで行きました。宮崎のときはフェリーで。

今回の青森遠征は、
試合前日(11/7)
関西国際空港→仙台国際空港(Peach)
仙台空港駅→仙台駅(電車)
仙台駅→新青森駅(東北新幹線) 新青森駅近くの東横インに宿泊。

1日めはGoToトラベルも利用し、なんと約6000円でした。

試合当日(11/8)
新青森駅→野内駅(電車)
野内駅→スタジアム(徒歩)

最寄り駅の野内駅からスタジアムまでは徒歩30分くらいかかりました。でも、地方で試合があるときは、だいたいこれくらい歩きます。

スタジアムに着くと、大阪から来た3人のサポーターの方たちと遭遇。

試合中声は出せませんが、太鼓で選手たちにエールを送ります。

試合会場でよく出会う、ともに戦う仲間です。
以下、会話内容抜粋。

サポーターさん 大阪まではどうやって帰られるんですか?

ホッケー スタジアム(徒歩)→野内駅(電車)→新青森駅(新幹線)→東京(夜行バス)→大阪の予定です。

サポーターさん えーっ、めっちゃ大変やないですか。僕たちレンタカーなので、新青森駅まで送りますよ!

ホッケー え!?いいんですか?

サポーターさん もちろんです!

なんと、サポーターさんに新青森駅まで車で送っていただけることになったんです。
「帰りまたあの距離を歩くのか…」と考えていたので、これは本当に助かりました。時間も1時間以上短縮に。

改めて、FC大阪は良いサポーターさんたちに応援してもらえて幸せだな、と感じました。


インタビュー動画版


■FC大阪公式ホームページ:FC大阪公式ウェブサイト

■公式記録:JFL公式


スポンサーリンク

ホッケー 梶間

ホッケー 梶間

投稿者プロフィール

山口県出身。
大学生のときに大阪にやってきました。
高校からホッケーを始め、現在もやっています。
なのでホッケー梶間です。
10chとYouTubeを見て生きています。
食べに行ったお店の中で1番カロリーが高そうなものをだいたい注文します。

スポンサーリンク

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


週ひがの連載

KGPlus株式会社

ねじワールドカップ公式サイトねじワールドカップ公式サイト

週ひがラグビーライブ配信プロジェクト第74回近畿高校ラグビー大会LIVE配信

週ひがラグビーライブ配信プロジェクト週ひがラグビーライブ配信プロジェクト

リーグワンを愛して2022

俊徳道ゴールドラッシュ俊徳道ゴールドラッシュ

東大阪ローカルメディア的日常東大阪ローカルメディア的日常

東大阪街角定点観測特設サイト

まず密にならない東大阪名所案内

ついに物販に進出!週ひがエコバッグ販売中。

東大阪の3つのラグビースクールを紹介。

sweets_banner東大阪のスイーツ店を網羅する人気連載。

ラグビーの話をしよう

kaisha_tanbou東大阪といえば、モノづくり。

nejikore_bana東大阪のねじをコレクション。

新型コロナウイルス感染症対策サイト(非公式)

プロ野球人名辞典

東大阪の今を知るツイート!

スポンサーリンク


スポンサーリンク

LINEオフィシャル

週刊ひがしおおさかのLINEアカウントは、週に1,2回東大阪の情報をお届けします。ぜひ友達登録してください。

週間人気記事

この1週間の人気記事

Last Update 2024.03.23

Honya Club.com
ページ上部へ戻る