八戸ノ里駅南ロータリー 〜まず密にならない東大阪名所案内09〜

この記事は
   

水害から地域を守る、治水の要

■概要

近鉄八戸ノ里駅前に広がる広場。近鉄バスの停留所もあり、土地の所有は東大阪市、管理は近鉄と二重構造になっています。
ロータリー部の地下は地下雨水貯留施設になっています。昭和50年代まで東大阪市内は、その平坦な地形から浸水被害が多発しましたが、市内複数箇所に整備された貯留施設により、今は大雨による浸水はほぼなくなりました。
ちなみに、駅から見えるロータリー内の温度計は、いつ正確な数値を表示しているのかわからないほど。たびたび「60℃」などの高温が表示されて、SNSで話題になります。

■歴史

八戸ノ里駅は1936年(昭和11年)11月19日に新設されました。1969年に高架化が実施されますが、そのときはまだ駅前交通公園はありません。
1982年8月、大雨により東大阪市に大規模な水害が発生したのを期に、治水計画がたてられます。
計画に基づき、1985年7月施設建設に着手。長い工期の末に1990年1月駅南地上にロータリーと雨水を地下に溜め込む雨水貯留施設が完成します。
さらに1992年2月に雨水レベルアップ計画を策定。周辺主要動地下などに、雨水増補管(雨水を流す大きめの管)等を整備していきます。
全事業の完了は2009年。カバーするエリアは西が長瀬川、東が第二寝屋川、北が近鉄奈良線、南は東大阪市全域。300〜400haに及ぶ地域を水害から守っています。
結果、1987年は床上浸水655戸、床下浸水11,663戸だった被害は、同規模の大雨だった2013年時には、床上浸水2戸、床下浸水58戸と威力を発揮しました。
※駅名の由来となった「八戸ノ里」は、Wikipediaを見てください。

参考:下水道のストック効果(雨水増補管) 東大阪市公式

■動画

■データ

歴史度 ★★★☆☆
密にならない度 ★★★★★
写真映え度 ★★☆☆☆

■アルバム

■アクセス

〒577-0803 大阪府東大阪市下小阪5-1

↓特設サイトへはこのバナーをクリック↓

人気の密にならない名所

スポンサーリンク

編集長 前田

編集長 前田東大阪探検隊隊長・編集長

投稿者プロフィール

特定非営利活動法人週刊ひがしおおさか代表編集長兼東大阪探検隊隊長。
ふとした思いつきからはじめたWEBサイトが、13年。
これからは地域に嵐を呼びます。覚悟しろ!

好きなモノ:花園近鉄ライナーズ、阪神タイガース、競馬、ゲーム、プラモデル、楽でお金になる仕事。
嫌いなモノ:愛、本物

スポンサーリンク

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


週ひがの連載

ねじワールドカップ公式サイト
sweets_banner
週ひがラグビーライブ配信プロジェクト
俊徳道ゴールドラッシュ
kaisha_tanbou
nejikore_bana

プロ野球人名辞典

東大阪の今を知るツイート!

スポンサーリンク


スポンサーリンク

LINEオフィシャル

週刊ひがしおおさかのLINEアカウントは、週に1,2回東大阪の情報をお届けします。ぜひ友達登録してください。

週間人気記事

この1週間の人気記事

Last Update 2024.08.29

ページ上部へ戻る