「全国高校ラグビー大会、どこが優勝したかくらいは気になる」人向け決勝レビュー 東海大大阪仰星が優勝で国学院栃木も粘りましたの巻

   

決勝戦で見たジャージの色が、青と紫なんて年があっただろうか。
緑の芝に映えるカラーの2校は、東海大大阪仰星と国学院栃木。
第101回全国高校大会決勝戦が花園で開催され、東海大大阪仰星が4大会ぶり6度目の優勝を飾った。

「高校ラグビーはどこが優勝したかくらいは気になるけど、あんまりどの学校がどういう立ち位置かはわからない」という人のために、今日の記事を書こうと思う。

冒頭で書いた青と紫がどれだけ特別な光景だったかというと、一番は国学院栃木の決勝戦進出に起因する。
ラグビー情報を発信する週刊ひがしおおさかといえど、高校ラグビーはせいぜい大阪府大会で今年はどこが強いだの、あの選手が良いらしいだの、せいぜいそれくらいの情報量が関の山。
ええ我々も知りませんでした、今年の国栃が強いだなんて!
昨年(2021年)7人制大会では2位の成績を収めているにも関わらず、ノーマークでしたとも。
高校日本代表候補が一人もいないけれど、初めての全国大会ベスト4入り。さらに、3連覇がかかった桐蔭学園を準決勝で撃破。快進撃で栃木県勢として初の頂点に挑むという「チャレンジャー」で、大会最大の番狂わせチームだ。

一方の東海大大阪仰星は、優勝経験もあり、毎年優勝候補として名の上がる存在。
全国大会にもAシードで登場し、準決勝では東福岡を42-22で制し順当な勝ち上がりを見せた。

国学院栃木に初優勝してほしいと願いつつ、強豪ぞろいの大阪地区予選を勝ち抜いてきた東海大大阪仰星に意地を見せてほしいと願うのが、ただの高校ラグビーファンの心情かもしれない。もちろん週ひがもその一人。

結果は36-5と、スコアだけ見れば東海大大阪仰星が圧勝。
しかし、後半20分までは15-5と、2トライ差が続きいつ国学院栃木が取り返してもおかしくない状況だった。
互いにディフェンスに定評があり、我慢のし合い。
一方的な試合展開にはならず、反則をとってとられての激しい攻防を繰り返していた。

勝負の分かれ目は後半20分、東海大大阪仰星がモールで一気に押し込み、後半先制トライ。
そこから31分、33分と素早くパスを回して追加トライをあげ、試合が終了した。

最後に差は開いたが、国学院栃木の粘り強さは目を見張るものがあった。
そして王者となった東海大大阪仰星は、6度目の優勝。おめでとう東海大大阪仰星、思うことは一つだ。今度は彼らが花園近鉄ライナーズのメンバーになって、花園の芝生を踏みしめてほしい。と、最後にライナーズ原理主義者として書いておこう。


高校ラグビーの期間終了と同時に…というか少し早く、トップリーグに替わる新リーグ「リーグワン」が始まった。
こっちもシャイニングアークスがコベルコスティーラーズに1点差で勝つなど、劇的な展開を見せている。
さあ我らが花園近鉄ライナーズの初戦は1月10日(月)。秩父宮ラグビー場にて三菱重工相模原ダイナボアーズとの対戦だ。
多くのラグビープレーヤーが、そしてファンが、今年もたくさんワクワクすることを願う。今年もよろしくお願いします。

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mihorobot東大阪探検隊・記者

投稿者プロフィール

生粋の八戸ノ里っ子。人気の八戸ノ里東小・小阪中学校校区に住んでいる。
取材へ行けば、同級生のお父さんがやってるお店だった・・・ということが多々あり。
尊敬する人は藤子・F・不二雄先生。

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