週刊ひがしおおさかの記事やSNSに度々登場する「株式会社カツロン」。
記者ミホロボットが以前OLをしていたメーカーですが、取り扱っているのは合成樹脂押出成型…つまりプラスチックの形成。ところてんみたいに機械でニューッと押し出して形にしています。
本社はものづくりの集積地・高井田。2019年に東大阪市から土地を購入し自社工場を建てたことで、ローカルニュースにもなりました。
ものづくりのまち東大阪を体現する、めちゃくちゃ硬派なメーカーなのです。
そんなカツロンから、一本の電話が。
「今度SDGsの取り組みをするから、取材に来てよ」
最近よく聞くSDGs、来たかカツロンにもその波がッ!
国連加盟国が掲げる「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」。小学生は学校で習ったりしているらしい。
東大阪ならF.C.大阪が子どもの貧困をなくすために基金を設立したり、地域と連携して「安全なまちづくり広報大使」を務めたり。
今日本で何かするって言ったらSDGs。
なんだかすごい大事だ。
…んじゃ、カツロンも壮大な計画を何かするってこと?
と、朝早く目をこすらせながら指定の8:00に本社へ行くと。
では今から駅前までの清掃活動を始めます!と布施駅・永和駅へと向かう社員一同。
…清掃活動!
地域の企業が地域の掃除をする。これってSDGsうんぬんというよりも、それなりに昔からある光景だ。
社長、SDGsって結局何なんですか?
「今回は社員からの発案です。肩肘張って、さあSDGsやるぞ!って思ってやってるわけじゃないですよ」
なんともゆるく応えてくれたのは、代表取締役の石川明一社長です。
駐車場緑化用の芝生保護材「ターフパーキング」など、環境を考慮した製品も手掛けたり、奈良工場に太陽光パネルを設置したり、もともと環境問題に取り組んでいたカツロン。
自社工場を高井田に設立し「ここが自分たちのホーム」という意識が高まるにつれ、地域にもより一層目を向けるように。
製品を売る以外のことで、社会貢献になることを、と考えた結果の一つとして、今回の清掃活動が実行されました。
「今までその活動に名前がなかっただけで、環境や地域を考えることはずっとやっていました。SDGsという言葉が出てきてはじめて、『あぁうちがしてきたことはこれだったのか』って。」
そう、そう。そうなのです。これがリアルなSDGs。とても腑に落ちました。
ビッグスケールな話ではなくて、少しでも周りの人たちが幸せになれる環境をつくっていくこと。
これがゴミを拾うことであっても良いし、ペットボトルのキャップを集めることだって良い。
小さな行動がやがては大きく社会を変えていく。
自分たちが率先してできる持続可能な未来は、こうした小さな取り組みから始まります。
「大きいことするんだ」と志すのもいいけれど、足元を見て泥臭くひたむきに。言葉は後からついてくる。
東大阪の現場から見えた、リアルなSDGs。これから取り組まれる企業の方、ご参考に。
■株式会社カツロン
住所:大阪府東大阪市高井田中1-6-6(本社)
TEL:06-6784-3784
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