花園近鉄ライナーズ、新ヘッドコーチは元日本代表監督の向井昭吾氏 ともに見たことのない景色へ

   

いやぁ、ビックリした!
我らが花園近鉄ライナーズは、注目されていたヘッドコーチ人事を発表。
昨シーズンまで指揮をとった水間良武ヘッドコーチの後任に、元日本代表監督の向井昭吾氏の就任を明らかにしました。

花園近鉄ライナーズのヘッドコーチに就任した向井昭吾さん。(ライナーズのYouTubeチャンネルよりスクリーンショット)

とにかく、予想の斜め上。

トップリーグ時代に比べ、2022年に開幕したリーグワンのレベルが格段に上がっていることは、ライナーズの昨シーズンの大敗パレードが証明している。
その要因の一つに世界的に活躍するコーチの招聘がある。昨季の決勝戦は元オーストラリア代表ヘッドコーチ(ロビー・ディーンズ)と南アフリカのチャンピオンチームであるブルズの元ヘッドコーチ(ルアン・ルディケ)の対戦となった。

水間ヘッドコーチの評価は歴史が証明するとして、人選としては絶妙だった。U20日本代表ヘッドコーチとして結果を残しつつまだトップチームを包括的に見る経験はない。足らないことは互いに補いつつ、チームを成長させる「選手もコーチも育てながら事業としてチームに取り組む」ロードマップは起用する側は思い描きやすい。業界トップとは言えないライナーズが、トップをうかがうために打つ手としては間違っていない。

が、不幸が起こる。昇格して初めて迎える花園での3連戦で歴史的な大敗を喫してしまった。客観的に見て、けが人の多発などヘッドコーチの枠を超えた要因も多かったが、経営判断として、方向を転換せざるを得なくなっただろう。

向井新ヘッドコーチは、日本ラグビー界で考えられる最高級のビッグネームだ。日本代表監督としてだけではなく、東芝監督時代に当時の新戦術「Pから Go」を駆使して、日本選手権3連覇を達成している。
2004年からコカ・コーラでもヘッドコーチを務め、トップリーグ昇格を果たしGM職も兼任。2019年から再び現場復帰をし現場からそう離れてはいない。コーチとして起用したくなる要素を多く持っていると言える。

以前立命館大学にて開催された学術シンポジウムにて、向井さんにお会いしていました。写真右手中央。

そんな日本人最高位のコーチが世界最高峰のリーグへと着々とレベルを上げているリーグワンで、どんな戦いをするのか興味は尽きない。

就任初日の公式YouTubeに上がったコメントで
「今までの経験を全て注ぎ込んで」
と話す向井HC。

ライナーズファン目線にはなるが、どうか向井HCもライナーズとの日々を、キャリアのステップアップにして欲しい。ライナーズとともに世界に伍するラグビーを見せつけ、日本ラグビー界のレジェンドから世界に名を轟かせる伝説のコーチになってほしい。
若いライナーズの面々が見たことのない高みに達し、そして自身も経験したことのない賞賛を受けてほしい。
リーグワン開幕は12月。楽しみでもあり、緊張感のある日々がまた始まった。

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編集長 前田

編集長 前田東大阪探検隊隊長・編集長

投稿者プロフィール

特定非営利活動法人週刊ひがしおおさか代表編集長兼東大阪探検隊隊長。
ふとした思いつきからはじめたWEBサイトが、13年。
これからは地域に嵐を呼びます。覚悟しろ!

好きなモノ:花園近鉄ライナーズ、阪神タイガース、競馬、ゲーム、プラモデル、楽でお金になる仕事。
嫌いなモノ:愛、本物

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