以前紹介した布施・純愛うどん なでしこの「かま玉しそ納豆」。なんとそのうどんに使われていた納豆は東大阪で作られているとのこと・
ん・・・? 東大阪で納豆・・・? 何だか結びつかない~! だけど気になる~。
と、いうことで東大阪生まれの納豆をつくっている「有限会社山重食品(http://35yamashige.com/)」に突撃取材してきました!
出迎えてくれたのは社長の山本公一さん。上四条町に事務所兼工場を構える「山重食品」は東大阪で唯一納豆づくりをしているそう。工場内を案内しながら納豆ができるまでの工程を説明してくださいました。
まず、こだわられているのが原料の大豆。「レベルの低い原料をおいしい納豆にするのは、ほぼ不可能」と言う信念のもと、海外を含めて仕入先を厳選しているんだとか。もちろん、安全面にも考慮しながらです。
工場内には、豆を柔らかく煮て納豆菌を噴霧する装置や、徹底した温度管理で発酵・熟成させる施設、またラベルを貼ったり、スーパーなどでよく見かける3個パックにする機械などが所狭しと並んでいました。
「大手のように広い工場ではない。機械屋さんと試行錯誤して、なんとか敷地内にラインを作ってるんですわ」と山本さんがおっしゃるように、スペースを無駄なく使ったレイアウト。その間を社員さんが忙しそうに作業されます。こんなところも中小企業の技術なんですね!
工場のラインが動いているのを見るのが好きで、高校時代に製麺工場でアルバイトまでした私。やっぱり働く工場というものはわくわくしますね。
そもそもなんで納豆づくりをここ東大阪ではじめようと思ったのでしょう。
先代である山本さんのお父様は山形県米沢市のご出身だそう。小阪で納豆をつくっていた米沢出身の親方さんの下で修業を重ね、昭和35年に今の場所で独立したのだとか。
山本さんに代替わりしてからもまだ納豆文化が根付いていなかった関西。「納豆をつくっている」というと、ナットや甘納豆と勘違いされていたそうです。物心ついたころには、納豆が全国の食卓に浸透しきっていた私にとってはびっくりする話でした。
納豆ってひとりひとり譲れない、こだわりの食べ方があるものですよね!卵黄を落としたりネギをかけたり梅肉をいれたり・・・。納豆大好き!納豆屋の社長山本さんに一番オススメの食べ方を教えて頂きました。
・・・なんと水菜のお漬物をきざんで入れるそう。
シャキシャキとした食感が食欲をそそります!さっぱりとして暑い夏にもぴったり。
ぜひみなさんも試してみてはいかがでしょうか。
やはり山本さん宅の食卓には納豆が並んでいるのでしょうね、などとわいわい納豆談義に花を咲かせていると耳を疑う一言が!!
「うちの奥さんは食べへんけどね~」
…え!まさか!
お二人いらっしゃる息子さんは納豆好きとのことなので、一安心な週ひが取材班でした(笑)
帰り際、どうしても我慢できなくなった私は山本さんに「納豆売ってください!」と直談判。
ところがこちらで小売はされていないとのこと。続けてどこで購入できるか聞いてみると、
「東大阪やったら、永和商店街の吉岡さんで売ってくれてはるよ」
と教えて下さいました。永和商店街なら週ひが編集部の近くだ!
山本さんに別れを告げ永和商店街にある「漬物屋吉岡」へ。しっかりと納豆をゲットし帰路につきました。
やっぱり納豆は朝食べたい!と翌朝炊きたての真っ白なごはんと共にいただきました。
柔らかい中にしっかりと残ったシャリシャリとした歯ごたえ、しそ好きにはたまらないしそのりの風味。ごはんがとってもすすんで美味しかった~!他にもたくさんの商品をつくっている山重食品。他の納豆も食べてみたくなりました。
※「漬物屋吉岡」さんはすでに閉店されています。
文:chanmin
写真:前田寛文 @MaechanYK
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