小阪駅の北側を歩いていると、ふわ~っとしてくる、香ばしくっていい匂い。どこからかな?と匂いの元を辿ってみると、そこにあるのはコーヒー専門店「富山珈琲(トミヤマコーヒー)」です。
木目のドアを開けて一歩踏み入れてみると、落ち着いた空間とおいしいコーヒーが待っています。
まず目に入るのは、大きな大きな黒い焙煎機。店から煙突がニョキッと顔を出しています。ここからいい匂いが放たれていたんですね。
「週に2、3回焙煎しています」と店長の井本さん。
使っている店が10台もないというこの貴重なマシーンは、日本製。大阪のメーカーで開発された、最先端の焙煎機なんです。
焙煎の時間から温度まで、すべてコンピューターで処理をします。職人技だった焙煎作業をデジタルでできるという、優れもの!
こんなにコーヒー業界が進んでいるなんて、知りませんでした。
「せっかくなので、飲んでいって下さい! 」と勧められるがままに色んなコーヒーを飲ませてもらいました。
豆を挽いてから淹れてもらったコーヒーは、香り抜群!
エスプレッソを2種類いただきましたが、素人舌でも気づくほどの味の違いにびっくり仰天。コーヒー豆は同じ品種でも、栽培する農園によって、全く違う味になるのだとか。
瓶に入っている豆によくよく目をやると、品種によって色や形が全然違います。ブラジル・パセオ農園産に、ホンデゥラス・エルサウセ農園産なんていうのもありました。
最近は、マイナー農家のものもよく輸入されるようになってきたそうです。
「マイナーなコーヒー農園の豆を広めていって、農家の人たちに少しでも還元していきたいですね」。
「何か、新しいことがしたかったんですよね~」と楽しそうにコーヒーの説明をする井本さん、実はものすごい経歴の持ち主なんです。
大学時代に始めたスノーボードにのめり込み、プロボーダーに。その後、東大阪で自転車屋を始め、更に新しいことを求めてコーヒーショップにたどり着いたのだとか。なんというハングリー精神!
どれもこれも、「新しいことをしたい」という気持ちがあったからなんですね。穏やかな笑顔の内に、じっくり焙煎された熱い想いが見えた気がします。
最先端のコーヒーと情熱が味わえる「富山珈琲」。「小阪にこんなお店があったよ! 」って、誰かに知らせたくなっちゃいますね。
文:mihorobot
写真:前田寛文 @MaechanYK
店舗データ
店名:富山珈琲
住所:大阪府東大阪市小阪1-11-3
TEL:06-6782-8601
公式サイト:なし
定休日:日曜日
営業時間:10:30~19:00
駐車場:なし
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