待ちに待った第93回全国高校ラグビー大会が12月27日(金)、開幕しました。
今回は、4日目(1日)に行われた、3回戦の模様をお届けします。
初出場から丸十年。何度か優勝候補と言われながら、最高成績がベスト4である無冠の王者大阪朝高が、22年ぶりの出場となる目黒学院と対戦しました。結果は36−7ですが、点差よりも実力差は小さく、熱い戦いが繰り広げられました。
今年の大阪朝高の注目は大きなFW。特に6ソン・スンギは192cmのフランカー。しかも巨漢ながら俊足で、相手ディフェンスを数人引きずってしまう逸材。
対する目黒学院には8タタフと10モエアキオラの両留学生がいます。高さ(182cmと183cm)とパワーを絶妙なキックで活かしたラグビーで攻め込みます。
前半、朝高は得意のセットプレーを起点に2トライ。目黒は残り5mラックから9地福がインゴールへパントキック。10モエアキオラが高さを活かしてキャッチし、そのままグランディングしてトライをあげます。
14−7で折り返し。全体は朝高が押し気味に、目黒が局地戦で対向するといった構図です。
後半は一気に朝高が突き放します。特に高いラインアウトからモールを組むとどこまでも前進できそうなほど差があり、起点にしてトライラッシュ。
後半20分を過ぎた辺りからは目黒の脚が止まり、ディフェンスも機能しません。朝高は後半4トライで36−7で試合終了。少しの差が、31点差。この日までに蓄積してきたことのほんの少しの差が、スコアに現れる。これこそラグビーの面白さだと感じた試合でした。
文:前田寛文 @MaechanYK
写真: @mihorobot
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