高校ラグビー大会三回戦から抜粋 流経大柏の最後の攻撃を、執念のディフェンスで天理が阻止し花園100勝
待ちに待った第93回全国高校ラグビー大会が12月27日(金)、開幕しました。
今回は、4日目(1日)に行われた、3回戦の模様をお届けします。
週刊ひがしおおさかがこの日最も接戦になると注目したのが、奈良県代表天理対千葉県代表流通経済大学柏。
予想以上の大接戦で、勝者は12−10で天理。最後はロスタイムに流経大柏がインゴールへ持ち込む大接戦でした。
6年ぶりに花園に帰ってきた伝統校天理は2回戦の東京戦が薄氷の勝利。この試合に勝てば花園通算100勝となります。対する流経大柏は19年連続の出場。2回戦は明和県央を危なげなく下して3回戦進出でした。
前半は互いに1トライ。互いに集中力が高く組織的なディフェンスで、簡単にゲインを切らせません。10−5の点差は、流経大柏が決めたコンバージョンとPGの差です。
後半12分、天理は残り10mラインアウトからモールを形成し押し込んだ後、2谷井がトライ。10−10の同点とし、コンバージョンも決めて12−10とします。
互いに超高校級の選手は不在ながら、組織力で戦うチーム。天理のアタックを粘り強く凌ぐ流経大柏。まるで一瞬の隙をうかがう剣豪のようなストイックさを感じます。
流経大柏が2点ビハインドのまま、試合はロスタイムへ入ったころから流経大柏が攻めに転じます。残り10m付近からBKで展開し、左から右へ一気にボールを回します。
そして10フェイズ目、途中出場の24和田垣が、タックルを受けながら一番右隅へ猛然とインゴールへ走りこみます!懸命に体を入れる天理ディフェンス、押し込もうとする24和田垣。一斉にボールへと伸びる天理の手。木村レフリーは「パイルアップ」とコールし、時計を確認し試合終了の笛。
歓喜する天理、泣き崩れる流経大柏。観るものを最後まで熱くさせてさせる、ナイスゲームでした。
文:前田寛文 @MaechanYK
写真: @mihorobot
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