近鉄花園ラグビー場にホームスタジアムを持つ「近鉄ライナーズ」。

4月から新人選手8人を迎え、今シーズンに臨みます。

今年からライナーズに加わる新人選手を、新米ラグビー記者ミホロボットがインタビュー形式で一挙紹介！

私と一緒にしっかり予習して、シーズンの開幕に備えましょう。

第1回目は、大学を卒業したての王鏡聞（ワン・キョンムン）選手。

1991年生まれの韓国出身で、朝明高校（三重）・大阪体育大学卒業。「最後のひと押し」で取り切る力強さが輝く、昨年の関西大学リーグを代表するフッカー（スクラムの要）として、圧倒的な存在感を見せつけました。

王選手、よろしくお願い致します！

ー韓国出身の王選手ですが、どうして日本に来たんですか？

王　やっぱり、日本でプレーしたかったので。中３の時に日本に来て、三重県の朝明高校、大阪体育大学と進学しました。

ー朝明、体大といえば強豪校ですよね。ライナーズに入ろうと思ったきっかけって何ですか？

王　実はライナーズの金哲元（キム・チョルウォン）選手に憧れてて。韓国出身で、同じ高校・大学なんです。

ーずっと金選手の背中を見てきたということですか。

王　はい。同じ道を歩いてきたので、ライナーズでやっていきたいし、そうなるだろうなと自然に感じるようになってました。

ーなるほど～。金選手の存在は、王選手にとって大きかったんですね！

王　そうですね。

練習試合中の王選手。強烈なハンドオフ！

ー大学を終えた選手は、近鉄社員として仕事と両立しながらプレーする選手も多いですが、王選手はラグビーに特化したフルタイムの選手ですよね。その辺は迷わなかったですか？

王　ラグビー一本でやっていきたかったというのはありますね。僕は一度に一つのことしかできないので。

ー性格的に、一つのことに熱中するタイプなんですね。プライベートでもそういったところはありますか？

王　そうですね、休みの日は家にこもってドラマをずっと見てたり、パズルを黙々続けたり。

ーおお、意外とインドアなんですね！

王　松嶋菜々子の出てるドラマはだいぶ見ましたよ。「GTO」とか「ヤマトナデシコ」とか。だから、好きな芸能人を聞かれたら「11年前の松嶋菜々子」って答えてます（笑）

ーライナーズの選手紹介には、「少女時代のテヨン」って書いていますけど今は11年前の松嶋菜々子なんですね（笑）押しの強いプレーをする一方で、意外な一面です。

王　だいぶオタク気質ですね！

明るい人柄で、日本語もペラペラ！

ーギャップといえば、ライナーズの選手となった現在、学生の時とギャップを感じることはありますか？

王　ものすごく感じますね！スクラムの力の入れ方や構えが大学のものと全く違っていて、驚いています。

ーレベルが格段に上がりますもんね。えっと、王選手はフッカーだから、スクラムを組むんですよね。力が強ければ強いほど良い、って感じですか？

王　力も必要ですが、テクニックですね。どれだけチームで考えるか。チーム全体でテクニックを駆使してどんどん攻めていきたいです。

ーなるほど～。最後に将来のことを聞いちゃうんですけど、ゆくゆくは韓国に戻って活躍したいって思ったりしますか？

王　僕はとにかく上を目指したいんです。日本に残ってがんばりたいと思っています！金選手のように、日本代表を目指したいですね。

ー心強いお言葉、ありがとうございます！

腕相撲をしてもらいましたが、全然動かない！

ファンにとって、嬉しい言葉を残してくれた王選手。フッカーとして、新たな近鉄の柱になってほしいですね。

第２回はフッカー繋がりで、あの選手を紹介します。乞うご期待！

文：@mihorobot
写真：@MaechanYK