完全予約制のラーメン店ら道本店にお邪魔してきた

東花園駅から徒歩10分。住宅街の中にある文化住宅2階に噂の「ら道本店」があります。

”噂の”と書いたのは、その営業形態の特殊さ。なんと完全予約制なのです。
「ラーメンで予約って・・・」という気持ちが半分、「おもしろそうじゃないか」というきもち半分。偶然にも予約が取れた12月某日、スタッフと2人でドキドキしながら訪問しました。

まず、お店の場所を探しだすのが大変。完全予約制、飛び込みでの販売はしないので看板はなし。ひっそりと足元に灯る「やってます」が目印になります。

入り口で「オーナーさんはセンスあるな」と感じる

お店に入ると、店長らしき方が。お名前NGとのことなのでMさんとします。Mさんは、ネクタイ姿にエプロンで「本日はありがとうございます」と深々お辞儀をされます。腕組みと鉢巻の大将を勝手に想像していたので、ちょっと拍子抜けです。

Mさんは生粋のラーメンマニア。約20年前にたまたま買ったラーメン本に刺激を受けて、「ら道めぐり」と題した食べ歩きをはじめました。

これが人生を変えた一冊。東大阪も2店舗ありました。

「まだ1000件くらいしか行けてなくて・・・」と自作のデータブックを見ながら渋い顔。東大阪のラーメン店に関して質問をしても、現在・過去・未来の時間軸でお話をされます。

文化住宅の一室とは思えぬ店内。

そんなマニアが行き着いたのが、休日に自分でスープをつくること。うまく出来ると家族や友人に分けていましたが、いつしか通信販売するように。今では150人分作っても1ヶ月もたない人気商品にほ成長しました。

「お店をオープンしたのは今年の2月です。もともとスープ工房のつもりで場所を確保して。それをFacebookでお知らせすると、みなさん食べに来るとおっしゃるもんで」
店内も手づくり。文化住宅の1室を家主さんの許可を得てホームセンターに通って食堂風に改造しました。
現在、毎日のサラリーマンでの仕事を終えてから開店。

お持ち帰りスープ1つ529円。大人気。

「毎日仕込みが出来るわけではないので、申し訳ないのですが予約にしています。あと、来ていただいたお客さんとはゆっくりお話したいですからね」
だから同時刻には1グループしか予約を取らないと言う徹底ぶり。この日も週ひが探検隊2人とMさんの3人でゆっくり歓談して、ラーメンを食べます。さながらラーメンBar。