ラグビーって、雨でも台風でも大雪でも試合は中止になりません。悪条件の中行われた試合が名勝負として語り継がれたりもします。
そんな「どんな条件でもやる」にスポットした大会が、京都府福知山市で行われました。
その名も「第1回たんぼラグビー」。そう、田植え間近のたんぼでラグビーをやっちゃおうという、ちょっといやかなりぶっ飛んだ大会です。
チラシに記載されている会場は「京都府福知山市戸田地区のたんぼ」。こんな指定でたどり着けるか不安でしたが、トラクターが目印になっているので迷うことはありません。
参加するのは、地元京都の高校やラグビースクールを中心に、遠くは広島や徳島からも駆けつけるという第1回とは思えない多彩さ。福井からやってきた高校生たちも「だって楽しそうじゃないですか!」とはじまる前からノリノリです。
と開始を待つ選手たちの中に、クボタスピアーズの面々が!
「このたんぼで使われている農機は、クボタ製ですから。」
と縁を語るのは、立川キャプテンをはじめとするトップリーガーたち。確かに入り口にあったのはクボタのトラクターだ!
国内トップ選手と飛び入りのおっちゃんがたんぼで戦うなんて、、どこまでとんがっているのでしょう。
さあ、ズボッとスネまでたんぼにつかって、キックオフ!
グラウンドは、もちろんたんぼ。2面取られたコートに選手が動くたび泥が舞います。選手たちはいつもと違いすぎる足元に戸惑い、を通り越して笑顔。みんなうまく動けないことが楽しくて仕方がない様子です。
こんなファンキーな大会を取り仕切るのは、たんぼラグビー実行委員会事務局長の長手信行さん。発案者でもあり大会では選手とレフリーもこなされています。
「地主さんを含め、多くのかたの協力で実現した企画です。たんぼラグビーをこれから普及させ、来年と言わず他の地区で開催したいですね。秋には稲刈り後のお米を食べながら、稲刈りラグビーもいいと思っています。」
と真面目なコメントですが、もう発想が斜め上すぎて笑うしかありません。
さて、次々に試合が行われる第1たんぼでは、可憐な少女たちが笑顔の真剣勝負を演じています。泥まみれになりながらボールを争奪するさまは、すがすがしさが漂います。
「普段は福知山高校ラグビー部のマネージャーです」
なるほど、ボールさばきが様になっているわけですね。
試合後はしっかり水浴びをして、泥を落とします。
これまたみんな、笑顔があふれまくりです。
次々に泥んこになる選手たち。そのどれもが、笑顔、笑顔、笑顔。幼稚園児から還暦超えまでと、非常に幅広い参加層ながらみんながとても楽しそう。
さてこのたんぼ、来週にもモチ米が植えられる予定なんだとか。みんなでこんなに激しく耕しましたから、今年の収穫は前年対比100%超え間違いなしですね!
はじめて聞いた時には、キワモノすぎるイメージのあったたんぼラグビー。食育にもなるし、大流行の予感です。京都府福知山市戸田地区のこのたんぼが、聖地となる日もそう遠くありません。
え?大会の結果?
そんなのどうだっていいじゃないですか!
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