こんにちは。インターンシップ生の大西です。
2020年12月にオープンした、布施・産業道路沿いの「超多加水純手打ち麺 仁しむら」へ取材に行ってきました。
太さが不揃いな、”ごんぶと麺”が特徴のラーメン店です。
取材に応じて下さったのは、店長の西村さん。インパクト大の「超多加水準手打ち麺 」について、お聞きしました。
この店で必ず食べてほしいメニューは手打ち醤油(750円)。
まずは実食。テーブルに運ばれてくると、さっそくショウガのいい香りが漂ってきます。
麺は手打ちでしっかりとコシがあり、すするたび太さが違って楽しい。想像を超える食感です。
ここで気になるのは、「超多加水って何?」というところではないでしょうか。
仁しむらは、麺を構成する小麦粉と水の割合にこだわりをもちます。
普通のラーメンは小麦粉の割合が多いのですが、「超多加水」は水のほうが小麦粉よりも多いのです。
そうすることで、麺にコシが出てうどんに近い独特の麺に。
手打ちで、切る作業も手作業です。
麺の小麦粉は北海道産がメイン。夏になると麺がダレないよう、準強力粉を配合します。そうすることでさらにうどんに近くなり、コシも増します。
さらに、つなぎの役割で中薄力粉「伊勢の響」もブレンド。
素材と配合を研究し、弾力がある麺に行き着きました。
「変わったものを提供したかったんです」と西村さんは話します。
スープにも、仁しむら独自の味が色濃く出ています。
べースは豚のみを使った豚清湯。「鶏と豚を合わせたスープも試してみたんですが、『普通』になってしまって。個性を出そうと、豚のみを使うことに決めました」と、自分のカラーをで勝負します。
九州の再仕込み醤油を使用し、味も濃く、深みのある味に。甘さが特徴の九州の醤油を使うことで、ここにしかない味を表現しました。
アクセントはショウガ。ニンニクと玉ねぎをスープに入れる「普通」を捨て、グンと個性をプラスしています。
そうしたアイデンティティを突き詰めていった結果、今の形になりました。
そんなトガッた麺とスープを作る店長の西村さんは、福岡の超有名ラーメン店「天神旗」系列の出身。
大学生の頃、東大阪の黒兵衛でバイトをしていたことがきっかけでこの業界に興味をもったと言います。
大学卒業後は、接客がしたいと上新電機株式会社へ就職。ジョーシンの売り場でおもちゃコーナーを担当する、まったくの別業界です。しかし、「自分にできることはこれしかない」と、ラーメン業界へと戻ってきます。
黒兵衛に社員として入社した後、上新庄の「親富孝」へ弟子入り。麺の作り方を1年かけて学び、なじみのある東大阪で独立します。
ただ、ここはラーメン激戦区の東大阪。しかも、店舗を構える布施・高井田周辺は、高井田系ラーメンの聖地です。その中心で醤油をするのは、かなりの覚悟があったのでは?
「『高井田系』ってよく言われるんですが、特別意識しているわけではありません。自分ができるものを集めていったら、たまたま醤油だったというだけです(笑)」
かっこいい…。
親富孝で学んだ技術や知識を使い、自分にしか作れないラーメンを。
今後も季節限定などを検討中とのこと。仁しむらから、目が離せません。
ぜひみなさんも食べてみてください!
■仁しむら
住所:東大阪市長堂1-28-14
TEL:090-4273-9125
営業時間:11:00〜14:30、18:00〜20:00(LO19:30)
※時短営業中。詳しくは店舗SNSをご確認ください。
定休日:木曜日
公式Twitter/Instagram
駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり)
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