豚を愛する1億3000万人のみなさん、お待たせしました。
布施の「豚魚酒菜処 和顔施」が数ヶ月の沈黙を破り、ついにリニューアルオープンします。

オープン直前の店舗。テレビルの1F。
どんなお店か知らない人のためにおさらいを。
東大阪随一の飲み屋街・布施。1000円でベロベロに酔える「せんべろ」な店が多く立ち並ぶ中で、「ちょっとええ店」なのが旧和顔施でした。決して敷居の高い高級店ではない、でも上品に飲みたいとき、じっくり話をしながらおいしいものを食べたいときなんかにちょうど良い店。
昼はお惣菜バイキング、夜はブランド品種の金華豚をつかった豚しゃぶが楽しめる「ちょっといい感じの居酒屋」として、ポジションを築いてきました。
かくいう記者ミホロボットも、ランチや女子会で何度も利用しました。

旧和顔施の店内。テーブル・カウンター全部で25席ありました。
そんな名店が、店舗を大リニューアル。2つの顔をもつ店に進化したのです。
熟成とんかつ専門店「花ひらく」と、一人しゃぶしゃぶ専門店「和顔施」。
店内はつながっていますが、玄関を分けてそれぞれ別店舗として9月13日から再出発します。

ひとりしゃぶしゃぶ店はコの字型のカウンター。奥ののれんをくぐるととんかつ店へ。店員さんの通路となります。
揚げる、茹でる。調理の勝手は違いますが、共通するのは”豚肉”。
世界3大豚と呼ばれる金華豚・イベリコ豚・アグー豚(沖縄あぐー豚)を両店舗とも使用しています。

世界三大豚ミックス(2530円)。とんかつは1週間程度余分な水分を飛ばして熟成させた豚で。

糖質1%未満のパン粉をつけ130度の低温であげることで白くジューシーに。
「金華豚をはじめて食べたときから、絶対に使っていきたいと思って」と話すのはオーナーの中野順一さん。
旧店舗時代から金華豚の魅力に惚れ、入手が難しい中ルートを確保しイベリコ豚とアグー豚も仕入れる体制をつくりました。
ブランド豚は供給量に限りがあり、大量に仕入れることができません。大手の飲食店ではできませんが、量が少ない分個人店の方が比較的仕入れやすいのだとか。

オーナーの中野さん。以前は小阪で居酒屋「きざし」、ラーメン店「兆」を経営していたことも。
両店舗、昼は1000円の平日限定メニューから、夜は〜5000円の価格帯。
「多少高くてもグルメにお金を出す人は増えています。自粛期間が開けたら、とんかつはスパークリングワインと合わせてもらいたいですね。」
旧店舗からの「ちょっといい店」を継続しつつ、豚でトガる。
さすが和顔施。できそうでできないことを、なんでもない顔でやってのける。
そこに痺れる!憧れるゥ!

世界三大豚ミックスのしゃぶしゃぶと、ご飯のセット(2530円+200円)。1人専用鍋でどうぞ。
リニューアルに向け実施していたクラウドファンディングは、目標金額50万円に対し280万円近くが集まりました。
そんなことをサラッと言う中野さん、なんかめっちゃかっこいい。
今後は「とんかつメニューはテイクアウトブースの設置も検討中。しゃぶしゃぶは、コロナが落ち着いたら貸し切りにできるようにしたいですね」とさらなる進化を語ってくれました。

とんかつ店もカウンター。1人でも気軽に入りやすい。

細かいけど、椅子のカバン掛けがうれしい。
コロナ禍でもどんどん適応し、進化する飲食店。
和顔施はその先頭を走り、我々に次の時代を見せてくれます。
さあ行こう和顔施。布施のちょっとええ店へ。
■熟成とんかつ専門店 花ひらく / 一人しゃぶしゃぶ専門店 和顔施
住所:大阪府東大阪市4 足代新町4-12テレビル1F
営業時間:12:00〜14:30LO、15:30〜21:00LO
電話番号:06-7504-8056
※時短営業は大阪府の要請に従って変更あり
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