立て直せるライナーズはどこへ行ったんだろう。
今シーズンのライナーズのダメなところが全部出た、モヤモヤする試合でした。
12月24日(金)、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪とのプレシーズンマッチで、花園近鉄ライナーズは12-31の黒星を喫しました。

選手入場で花火があがったり、トライの演出が音と光のショーのようだったり…ものすごく「飲まれた」試合だった。
今シーズン初のビジターゲームで、今シーズン初のナイターで、今シーズン初の雨天でのゲーム。
秋から重ねてきたプレシーズンマッチですが、すべてがはじめての状況でした。
それが今日の敗因にどれくらい影響があったのかはわかりません。
でも、完全にレッドハリケーンズの空気に飲まれ、自分たちが負ける条件は揃っていました。
試合が始まってすぐ。前半3分にトライされてから、全員がバラバラにプレーしだして、パスが通らなくて、雨でイライラして、ペナルティを量産して、接点で負けて…。
12点の内訳は、
前半19分リンケージアタックでとったカパのトライと、後半17分クーパーのキックパスで取りきったジョシュアのトライ。
その2場面以外は良いところがないまま負けてしまいました。

4番なのになぜか一番外を走ってトライした、規格外の走力をもつカパ。
これはあれだ。
ほら、昨シーズンの年末。ブラックラムズに完封負けした定期戦。あと、2019シーズンの年末もレッドハリケーンズにボロ負けして終わったことを思い出しました。
ああ今年もか。もう年末練習試合禁止令を出したいくらいのボロ負けが、ここ数年間の年末で起こっているのです。
公式戦で全部勝てれば問題ないんだけれども、それでもあんまりな負け方。
この1年間積み上げ、実践してきたことがガラガラと音を立てて崩れていきます。
水間ヘッドコーチ率いるライナーズの今シーズンのターゲットは、「ボールを動かす」こと。そして、自分たちがワクワクできるラグビーをつくっていくこと。
でも、今日の様子を見ると心配にならざるを得ません。

クボタ戦でハットトリックを決めたジョシュア。もっとたくさんトライを見たかったよ。
ライナーズのいいところだけを伝えたい週刊ひがしおおさかですが、ここは心を鬼にして。
まず、圧倒的に負けていたのはブレイクダウン。ブレイクダウンってのはですよ。ボールを両チームで争奪するあれですよ。てことは、普通はね。マイボールに絡まれてパスアウトに時間がかかるってのが「ブレイクダウンで負けてる」て感じです。
ところが今回は、マイボールをキープできない。孤立してなくてもどんどんラックを越えられて、体感5割はボールを奪われる。こんなんで、ラグビーになるかーい!
次はスクラム。spoliveの中継では「互角」なんて解説がありましたが、それは優しすぎます。数字を見るともしかして50/50なのかもしれません。ただ、ペナルティから失点することも、ペナルティから前進されることも、ライナーズの方が多い。ペナルティの取られ方も、外から見るとですがパターンが同じ。修正全然できてない。
その他、ラインオフサイドから攻め込まれたり、ゲインの後孤立してターンオーバーされたり、いいところを見つけられない。
もちろんアタックがつながればすごい。個々がリンクすれば必ず大幅なゲインをするし、クーパーのキックパスとそれに反応するチームも日本屈指のレベルかもしれない。ただ、ラグビーはそれだけじゃない。
1月から始まるリーグワンを前に、不安だけが残るプレシーズンマッチ最終戦でした。今からではやれることは限られてるだろうけど、なんとか立て直してほしい。いや、立て直すんだ!

頼むぜライナーズ!
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