最近、なにかと話題になるスポーツ選手のセカンドキャリア。週刊ひがしおおさか的にはですね。セカンドキャリアなんて大げさな言い方をするのは違和感があるんですよ。
だって、ただの転職でしょ?普通の仕事はセカンドってファーストのうちにできた縁とスキルで必然性があるものです。そしてスポーツ選手って仕事も、普通の仕事なはず。
河内小阪駅から南のアーケードに入り、少し東に入ったあたり。若干分かりづらい路地に新しい立ち飲み屋さんが2022年5月10日に誕生しました。
「おでんとホルモン煮 須磨」
なんとマスターは、この3月大阪場所まで土俵に上っていた相撲取り。毎年小阪に部屋を構える高田川部屋所属「須磨の海」として活躍されました。
この記事では親しみを込めて「須磨さん」と呼ぼうと思います。

29歳の須磨さん。元須磨ノ海遼、押し相撲を得意としました。
兵庫県神戸市須磨区出身で、中学を卒業し志願して相撲の世界に。
「15年やって、最高位は三段目です。ほんと中途半端で」
と話す須磨さんですが、15年間勝負し続けてきたのは中途半端とは言わないでしょう。

「ケムケムうどんの隣」と言えば週ひが読者には通りがいいでしょうか。
現役時代から、須磨さんの作るちゃんこは絶品と評判。実は編集長前田も、高田川部屋のちゃんこをいただいたことがあります。とてもおいしかったので、もしかすると須磨さんの仕事だったかも。
おでんもホルモンも、須磨さんの1番好きなもので勝負したいとの想いから看板メニューに据えています。

ほぼおでんのメニュー。飾られた手形も熱い。
だいこんにとろろ昆布をのせてみたり、つくねにコーンやパプリカを入れてみたり。こんなおしゃれなおでんメニュー、東大阪初なはず。食べれば須磨さんに惚れちゃうはずです。
特に自信があるのはきんちゃくシリーズ。トマトチーズ、ベーコンチーズ、ネギバクダンなど個性的だけど食べれば納得。料理好きの男性が振る舞い、モテモテになっちゃう一品です。

トマトチーズのおでんって、おしゃれ!
もう一方の看板は、ホルモン煮。辛すぎない味付けながら、臭みがない。ていねいに処理したことがうかがえる、ホルモンを愛する人が作ったホルモン煮。単品でもいいし、丼でもいい。もしかしたらホルモン丼だけ食べにきてもいい。

写真撮影前に生卵が崩れてしまいました。
さて須磨さん。なんで小阪の路地裏でお店を始めたのか。大相撲は年間6場所。3場所は両国の国技館で行い、あとは大阪、名古屋、福岡。全国に縁があるはずです。
「もちろん実家の須磨から近いというのもありました。でも小阪が合ったんです。ひとことで言えば縁なんですが仲良くなった人もいますし、ここで勝負したくなったんですよね」
と、須磨さんは自宅も小阪に引っ越し、気合い十分。
「東大阪に骨を埋めます」
と、意気込みを語ってくれました。週刊ひがしおおさか的には、大きく羽ばたいてほしいな。

ネギとジャコが入る巾着。
取材時も、力士時代のお馴染みさんがひっきりなしに訪れます。上々の滑り出しでしょうか。
何より一生懸命料理をし、提供してお客さんとコミュニケーションをとる須磨さんの姿が当面お店の最高のコンテンツになるでしょう。
元力士がちゃんこでならした料理の腕を、小阪でふるうって、これは人気店の予感だね。
小阪が好きな週刊ひがしおおさかは、とてもとても楽しみです。
■おでんとホルモン煮 須磨
住所:東大阪市小阪本町1-4-19
電話:080-9445-0024
営業時間:16:00〜24:00
定休日:当面不定休
SNS:Instagram
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