バンザーイ!バンザーイ!!バンザーイ!!!
東大阪にJリーグチームが誕生しました。
東大阪市をホームタウンとするJFL(日本フットボールリーグ)所属のFC大阪。今日11月20日(日)に行われた試合で、J3リーグ参入に必要な条件をすべてクリアし、J3参入が決定しました。
1996年にJリーグ入りを目指してクラブ設立、2015年に現在所属しているJFLに昇格。そこから7シーズン、苦しんで苦しんでようやく掴んだ悲願です。
試合映像(全編)はこちら↓
試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、ピッチに倒れ込む選手たち。しかし、その表情に笑顔はありません。
J3参入に勝敗は関係ありませんでしたが、「勝って優勝して終わりたかった」と、全員が口を揃えて話します。
JFL第30節(最終節)のMIOびわこ滋賀戦。試合前のFC大阪の順位は2位で、1位の奈良クラブと勝点は同じでした。
優勝する条件は
・FC大阪が勝利→奈良クラブが引き分けor負け
・FC大阪が引き分け→奈良クラブの負け
結果は1-1の引き分け。奈良クラブも引き分けとなったため、優勝とはなりませんでした。
それでもJ3参入は決まったんです。それは紛れもない事実。時間が経つにつれて、選手・スタッフに笑顔が増えていきます。
「試合が始まる直前、ピッチに入ったお客さんを見て観客数は大丈夫だと確信。あとは優勝するために勝つだけ、みんなとそう話して試合に入りました」と、坂本修佑キャプテン。
しかし、その”勝つ”ということがプレッシャーになったのか、入りが硬くファールも多くなってしまいます。
失点場面もファールから。前半34分、ゴールまで約20mほどの位置でフリーキックを与えると、これを直接決められてしまい先制を許します。
失点シーン↓
この失点で目が覚めたのか、FC大阪は徐々に自分たちのペースを取り戻します。
後半はほぼFC大阪ペースで、前半はシュートが1本だったのに対し、後半は9本。ただ、なかなかゴールが決まらず時間だけが過ぎていきます。
スタジアムが湧いたのは後半36分でした。
右サイドでMF町田蘭次郎がゴール前にセンタリングを上げると、DF舘野俊祐がヘディングシュート。これはゴールポストに跳ね返りますが、詰めていたFW宇高魁斗が決めて同点に。
得点シーン(ピッチレベル)↓
上からの映像↓
このままの勢いで逆転か!?とも思われましたが、追加点とはならず。試合は1-1の引き分けで終わり、2位でシーズンを終了しました。
JFLで優勝しても自動的にJ3に上がれるわけではありません。J3に参入するには大きく分けて以下の2つを満たす必要があります。
・JFL全体で4位以内、なおかつ百年構想クラブに承認されている上位2チーム
・ホーム年間観客動員数3万人(年間15試合のため、1試合平均2,000人)
順位要件はすでに達成済みで、あとは観客要件のみでした。
試合前の時点でJ3参入に必要な数は3,732人。この条件を達成するために、今日の試合は豪華ゲスト&イベントが盛りだくさんでした。
詳細はこちらの記事を。
心配されていた雨も早朝に止み、6月19日の鈴鹿ポイントゲッターズ戦よりも多い、12,183人(JFL歴代6位)のお客さんが花園に集まりました。
鈴鹿戦はキングカズ効果もあったでしょう。しかし今日は、FC大阪の歴史的瞬間を見たいという人たちが集まったんです。年間観客動員数の38,451人(1試合平均2563.4人)は、今シーズンのJFLで最多。絶対王者のHondaFCを2度も倒し、ホームでは15戦負けなしという記録も作りました。優勝はできませんでしたが、胸を張ってJリーグに行こう。
「1996年FC大阪が誕生。最初の頃は扇町公園で練習していたりもしました。そんなチームがついにJ3参入。ここまでFC大阪を支えてくださったみなさまのお陰です」と、近藤祐輔社長。
FC大阪を取材してきて4シーズン。北は青森、南は宮崎とホームだけでなく、アウェイも可能な限り取材し続けてきたホッケー梶間にとっては最高の瞬間でした。書きたいことはたくさんありますが、長くなりすぎてしまうのでこの辺で。
ありがとうFC大阪。これからも週刊ひがしおおさかは、Jリーグの舞台で活躍するFC大阪を追いかけ続けます。
FC大阪についてもっと知りたい方は、この記事を。
この試合の公式記録はこちら。
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