1月16日(土)、東京・秩父宮ラグビー場で行われたLIXILCUP準決勝、パナソニック対神戸製鋼は、42-10でパナソニックが圧倒した。神戸製鋼はトップリーグ初年度以来、12年ぶりの優勝を目指したが、パナソニックの洗練されたディフェンス網を破ることはできなかった。
今季はゲームごとに、できに差がある神戸製鋼。スタンドからは「今日の神戸製鋼は強い日か?」と、確かめるような目が注がれる。
9エリスのキックから敵陣に入ると、有効なチェイスでパナソニック陣でプレーをする今季の勝ちパターン。
「前半は全く自分たちの意図する場所でプレーできなかった」
とパナソニックのロビー・ディーンズヘッドコーチ が言うように、アタックでもディフェンスでもよく前にでて、昨季王者にプレッシャーをかけ続けた。
しかしパナソニックはギリギリのところでゴールラインをまたがせない。22m内ラインアウトからのモールを3度も阻止し、徐々に流れを変えていく。
さらに、パナソニックは神戸製鋼のミスを確実に得点につなげる。敵陣でペナルティを得ると、距離があっても積極的にPGを狙い、12分、17分、22分そして40分と10パーカーが決め続け、12-0。神戸製鋼が押しながらも、スコアはパナソニックが上回り、前半が終了した。
後半に入ると、すぐにパナソニックがらしさを見せる。5分に10パーカーから右へのキックパスを13JP・ピーターセンがキャッチ。外に走りこんだ14北川に渡り、一気にゴールライン間際へ。15笹倉がフォローしてトライをあげると、パナソニックのエンジンが全開。
1本返されたあとの17分にもJP・ピーターセンがトライを奪って27-10。その後も着実にスコアし続けたパナソニックは42-10と圧勝する。
マン・オブ・ザ・マッチは、すべてのGを成功させた10パーカー。パナソニックの選手層の厚さを感じさせる活躍だった。
勝ったパナソニックは、1月24日(日)14時から決勝戦。秩父宮ラグビー場にて東芝と対戦する。敗れた神戸製鋼は同日同じ場所で11時40分から、ヤマハ発動機と3位を争う。
パナソニック ロビー・ディーンズヘッドコーチ
「決勝に進出することができ、東芝と戦えるのはうれしい。今日は選手たちが重要な仕事をしてくれた。序盤に神戸のラインアウトモールを阻止できたことが大きい。」
神戸製鋼 伊藤鐘史キャプテン
「最終的にスコアは離れたが、いい試合ができた。経験にしたい。前半、ゴール前ラインアウトから3本続けて取れなかった。あそこは、どうしても取りたかったんですが。」
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