週ひがの本当に週刊なコラム第3回 震災から5年経ったネットメディアの話
3月第3週、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
先週の金曜日、3月11日で東日本大震災から5年が経ちました。もう5年、まだ5年。なんでもない平日になる予定だったあの日の自分の行動を振り返ってみました。
まず、揺れを感じたのが京橋のOBP内で。その後打ち合わせをしながら逐一新しい情報を確認しつつ、夜は企画の会議をしてその流れで飲みに行きました。大きな災害であることはその時点で判明しており、今後経済がどうなるかを焦点に酒を飲んだ以外は、普通の1日。
その間、ずっと情報源になったのはTwitterでした。
オバマ大統領がまだ候補者時代に使用して支持を広げたとして知られるようになったツールですが、当時日本ではまだまだマニアな立ち位置。そんな頃、週刊ひがしおおさかはすでに「東大阪Twitterミーティング」を開催し、好評を得ていました。Twitterはコミュニケーションの新しい形を作るだろうと考えていたからです。
大規模災害時に、Twitterは大きな力を発揮しました。携帯電話の通話がまともに機能しない中、Twitterで発信された情報は玉石混交ながら瞬時に駆け巡り、避難所や水が使える場所など生活に必要な情報を提供し続けます。
続けて、NHKの放送がUstreamで流れるようになります。当初は「テレビを持っていない被災者でも、ネットなら見られるはず」と有志の少年が違法に始めたのですが、テレビ各社が独自に配信するようになります。
抜き差しならない福島第一原発の状況を知らせる枝野官房長官(当時)を、ずっとUstreamを通じ見ていた人も少なくないはずです。
そして、読者の多くも使っているであろうメッセージサービス「LINE」はこの震災を機に開発されました。メールや電話といった脆弱なインフラを補完するものとしてです。
あれから5年。TwitterをはじめとするSNSはひとびとの消費動向に大きな影響を与えるようになりました。スポーツの試合や記者会見の中継がUstreamやニコニコ生放送などで行われることも普通になっています。
さらに今は、LINE LIVEやPeriscopeで「今」を動画で伝えることに重点が置かれつつあります。
大きな話だけではありません。先日行われたなのはなバルも、Twitterで広く情報を発信し、LINE@やfacebookでまとめられた情報を掲載。Ustreamでの中継を本部で見られるようにしたり、もしかしたら来年はPeriscopeで混み具合のレポートが行われているかもしれません。
あれから5年。まだ5年、もう5年。次の5年もネットのメディアがひとびとの生活を大きく変えることは、間違いなさそう。その一端に週刊ひがしおおさかも居られるようがんばります。
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