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- ライナーズ、粘って耐えて神戸製鋼に勝った!
雨がぽつりぽつりと降りだした神戸総合運動公園ユニバー記念競技場(通称「ユニバー」)に、ライナーズの面々が現れました。そう、長年に渡る好敵手にして、関西のラグビーファンの人気を二分してきた神戸製鋼との一戦が行われるのです。
近鉄は昭和30年〜40年台に最強チームとして一時代を築き、神戸製鋼は1988年から日本選手権を7連覇しラグビーの象徴として社会現象を起こしました。
さらに今のライナーズにとって神戸製鋼とは、昨年度のLIXIL CUP1回戦では大敗を喫した相手。打倒トップ4を掲げる新生ライナーズにとって、この春シーズンのもっとも大きな山が来たと言っても過言ではないのです。ライナーズは、現時点でのベストメンバーで挑むオープン戦3戦め。今シーズンのスローガン”MOVE FIRST!”を体現する絶好のチャンスでもあります。
キックオフとほぼ同時に強くなる雨のせいか、試合開始早々は静かな立ち上がり。双方、出方をうかがうように体をぶつけ合います。
先制したのは神戸製鋼です。前半17分、近鉄陣内に入ると、この日SOに入ったイーリニコラスがディフェンスのすきをついてグラバーキック。WTB今村が拾って、インゴールへ。完全に裏をかかれて、トライを奪われます。Gは外れて0−5。
しかしこれで、ライナーズのエンジンがかかりました。

12井波はアタックでもディフェンスでもよく前に出た。
リスタートから積極的に前に出て、ディフェンスそしてスクラムでプレッシャーを与えると、神戸製鋼のミスを誘います。徐々にゲインし、ついに前半22分に敵陣22m内でのゴールポスト前マイボールスクラム。

確実に強くなっているスクラムは、8人の総合芸術だ。この日も武器に。
スクラムを組み、サイドを突きそしてゴールラインの向こうへ雪崩れ込むライナーズ。5ストーバーグがしっかり抑えており、トライ。Gも決まって7-5と逆転します。

スタンドからはノックオンにも見えたが、長身を生かして。新加入のストーバーグ選手。
神戸製鋼も果敢に攻めますが、ライナーズディフェンスはしっかり機能します。低いタックルとすぐに起き上がる”MOVE FIRST”でピンチを何度もしのぎます。そして、前半34分にチャンスを呼びこみます。
残り5mスクラムから、9森が横に流れながら6堀へ渡すと、しっかりゴール前まで運びます。最後は、5ストーバーグがトライ。Gも決まって14−5とします。

どこにでも顔を出す、FLの見本のような堀選手。
こうなるとイケイケのライナーズは、終了間際にまたもスクラムを起点に今度は9森がトライ。ライナーズファンから「おめでとう!」と温かい声援も飛んで、21−5。リードして折り返します。

森選手、ナイス判断!やっぱり、SHが元気なのがライナーズだ。
後半も勢いを持続させたライナーズは14分、敵陣深くでの佐藤のゲインにしっかりついていった6堀がトライ。Gが決まると28−5。
しかし、楽勝ムードが漂いだした後半の後半は、我慢のラグビーでした。強さが増す雨にアタックはうまく行かず、タックルミスからピンチを作り、24分、28分と立て続けに神戸製鋼にトライを奪わます。28−17と詰め寄られ、さらに神戸製鋼はアタックの勢いを強め、昨年度差を見せつけられたLIXIL CUPが頭をよぎります。
そんな中でも、強みを見せられたのは、しっかり安定したスクラム。そして、タックルミスはあるものの粘り強く守り続けるディフェンスです。

高選手、80分間フル出場お疲れ様でした!
結局28−17で試合終了。よく我慢して、よく耐えて勝ち取った神戸製鋼からの勝利でした。

前半ほぼ完璧だったラインアウト。最大の要因は5ストーバーグの高さ。
「まず、神戸製鋼というチームから勝利できたことに意味がある。今年、一から作りなおしたスクラムが安定してきた。この3試合で積み上げられたところ。8人でしっかり組めている。ディフェンスも成長し、経験値を蓄えられている。」
と話すのは、ライナーズの坪井監督。
そう。今日のライナーズは成長を随所に感じられました。
そして、恒例の週ひがMVPは入団3年目にして初の受賞となる堀大志選手。ライナーズ成長の象徴です。
「一昨年、昨年と怪我で春シーズンの試合に出られず、悔しい思いをしていました。トライもサポートも、大きくない自分がチームに貢献しようとして、考えて働いた結果。特に今日のトライはゲインしてくれた佐藤選手についていっただけです。」
と照れながら、謙遜しながら話してくれた堀選手。
神戸製鋼に勝ったぞ!次は東芝だ!!
6月19日(日)に枚方市陸上競技場、12時キックオフです。
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