前回に引き続き株式会社クボタの二ノ丸友幸さんのお話。クボタスピアーズの元トップリーガー。現在、課長として広告宣伝を担当されています。週末には全国各地を飛び回って、日本ラグビー協会のリソースコーチとしても活躍中です。
今回は、ラグビーでも仕事でも輝ける要因についてお聞きしました。
ラグビーと仕事
−−ラグビー経験が今の仕事に役立っていることはありますか。
二ノ丸 ラグビーは常に状況が変化し、適した判断が求められます。私はSHなので、見極め、判断する力を養えました。仕事も同じです。でも、自分の判断が正しいかどうかまではわかりませんが(笑)
−−引退後はしばらくラグビーに関わっておられませんでしたよね
二ノ丸 カネカやクボタを選んだのは、仕事もラグビーも期待できる会社だったからです。引退後は仕事で一人前になることを目標にしました。必死に目標を達成するためあえてラグビーを遠ざけていたんです。引退してから目標を作ったのではなく、次の目標があるから引退したので。
−−コーチをはじめたのはいつからでしょうか
二ノ丸 2012年、中竹さん(現日本ラグビー協会コーチングディレクター)に声をかけていただいたのがきっかけです。その後偶然、御所実業高校の当時の1年生を何人か指導したんですが、生徒たちから監督の竹田先生に「二ノ丸さんをチームに呼んでほしい」とリクエストしてくれ、それから本格的にコーチングの勉強をしています。
−−コーチとして、今目標にされていることはなんですか
二ノ丸 まず関わっているチームすべてがレベルアップすることです。昨年(2014年)の夏、高校セブンズでは御所実業高の竹田先生にチームを任せていただき準優勝しました。このチームは全国高校ラグビー大会でも準優勝。このような経験を教え子たちと重ねていきたいですね。
ラグビー選手のセカンドキャリア
−−現役の選手に「やっておいた方がいい」と伝えたいことはありますか
二ノ丸 現役中に引退後の事を考えると「ナンセンス」と考える人も多いですが、ラグビーだけで生活し続けられる人は現実的に一握りです。華々しくトップリーガーになれたとしても、遅かれ早かれ引退の時期を迎えます。その後のことは、自分で考えて行動しなければ、誰も助けてくれませんから。
−−ラグビーを続けながら、引退後の準備は難しくも感じますが
二ノ丸 高校に入れば次は大学、大学の次は社会人。そして引退ですから。現役や引退がということよりも、どんなステージも次へステップアップするためにある。現役時代だけではなくセカンドビジョンを設定することで、常に学びと成長を意識できるんだと思います。その時の役割をまっとうするのは当たり前として。
−−次のステージへ進むために意識すべきことは何だと思いますか
二ノ丸 段取りだと思います。考えて、行動して、準備すること。段取りできている人こそ、次のステージでもまた活躍できると思います。
−−常に次のステージに対する段取りが重要だということですね
人生で起こるさまざまなことを、次へのステップとしてとらえる二ノ丸さんは常に冷静で常にポジティブ。まさに人生という試合をゲームメイクしています。
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