22日、近鉄花園ラグビー場にて行われたトップリーグ第11節で、近鉄ライナーズはリーグ9位のNTTコミュニケーションズシャイニングアークスと対戦。38-33で接戦をものにし、勝点5を獲得した。
シーズンも終盤に入り全試合落とせない6位のライナーズ。この日は自身よりも下位ながら前節でリコーと壮絶な戦いを演じたNTTコミュニケーションズと対戦した。
先に点を取ったのはNTTコミュニケーションズ。前半5分にライナーズディフェンスの間を8マーフィー・ダレンに突かれ、トライを許す。しかしすぐさまライナーズが反撃。前節完全休養だった12大西がラインブレイクしトライ。Gも決まって7-7の同点に追いつく。
ゲームの主導権を握りたいライナーズだったが、NTTコミュニケーションズの激しいプレッシャーにサポートの遅れが目立つ。前半11分に敵陣22m内のラックからターンオーバーされると、そのままトライまで持っていかれ7-14。16分にはPGを決められて7-20とリードされる。
これ以上離されたくないライナーズは、敵陣深く攻めこむとスクラムから展開し、ラックでポイントを作って9金がラックサイドを飛び込みトライ。Gも決まって14-20とする。
さらに前半38分、今度は11坂本がキックで相手の裏へ入るとそのままボールをキャッチ。展開して最後は13イエロメが左隅にトライを上げ、さらに難しいGも決めて21-20と逆転して前半を終了した。
後半、先に点を取ったのはライナーズ。開始早々から敵陣22m内でフェイズを重ね、最後は10重光がトライ。タックルを受けて倒れながらも、腕を伸ばしてグランディング。G成功で28-20と1トライ1ゴールでは追いつけない点差にした。
しかしNTTコミュニケーションズもここから反撃開始。PGと11友井川のトライで後半9分に28-28の同点とされる。
シーソーゲームになってきた一戦。どうしても逆転されたくない局面で、まず15分にPGで31-28。そして19分に11坂本が左隅にトライを決めて38-28と10点差。
その後は何度か攻め込まれる場面もあるも、猛攻をチーム一体となったディフェンスで1トライに抑え38-33で勝利。トップリーグ初の勝ち越しを決めるとともに、4トライ以上のボーナスを含め勝点5を獲得した。
今節の戦いを終えて、ライナーズは勝点34の6位。プレーオフトーナメント進出に必要な4位以上に入るためには4位NECの勝点41を確実に上回らねばならず、今季残り2試合を勝つ事が絶対条件となる。
また日本選手権に向けてのワイルドカード決定戦には8位以上が必要。現在9位のNTTコミュニケーションズがこの日勝点2を追加し24。ライナーズが2試合とも勝点が奪えず敗戦し、NTTコミュニケーションズが2試合とも勝点5で勝利すると34で並ぶ。勝点が同数の時はシーズンの得失点差で順位を決定するが、ライナーズとNTTコミュニケーションズは100点以上の差があるため、ライナーズが9位以下に逆転さっれるのは難しい。
トップ4入りに望みをつなぐライナーズは次節1月28日に首位パナソニックと花園で対戦する。
週ひが賞は、PRながら何度も前に出てゲインしていた田邊。強烈なタックルを受けても最後までプレーしたタウファ統悦。強気なアタックで相手を翻弄した金に贈りたい。
残り2試合。勝てばもしやの展開もある。シーズン終盤に入りさらに強くなるライナーズ。まだまだ楽しい戦いが続きそうだ。
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