煮干しラーメンの雄が満を持して冷麺界に殴り込み、ぶっちぎりの一番人気になった件

あっつーい！
8月も終盤、二十四節季では処暑で「暑さもこれまでよ！」とのことですが、まだまだ暑いぜマイハニー。若手投手が本格化とかくすぶっていた名馬が本格化ならウェルカムだけど、暑さは程々にしてほしいのが正直なところ。
そんな猛暑を和らげる、納涼体験を週ひがでは決行！
布施のポッポアベニューで、ひんやりメニューをいただいてきました。

うかがったのは、レベルの高い煮干しラーメンが評判の、「二星らーめんららら」。
布施の隠れた人気スポット・パチンコ123の向いにある、さわやかな玄関口。お好み焼きの風月や、うどんの松屋と軒を並べる、まだ開店から2年めの新しいお店です。

お店の店名にある「二星」とは「煮干し」のこと。その名の通り、煮干しの効いたスープが一番の特徴。クセなったリピーターが昼夜を問わず訪れます。

「外回りをされているような方からおいしいと言ってもらえるとうれしいですね。いろんなお店の味を知ってはるんで。」
と話すのは、店長の工藤さんです。ご自身も昔、外回りをしている際に「これで商売がしたい！」と、ラーメン店の世界に入りました。
妻子ある状態で、一念発起しての転身です。
人気ラーメン店での勤務を経て、一昨年の3月布施で開業しました。

さて、今回いただくのは冷麺（800円）。
「冷麺と言いながら、実は冷やしまぜそばです。」と工藤さん。
お客さんにもっと喜んでもらいたいと、7月からスタートしました。

「女性にも食べやすいようにと、女子スタッフと試行錯誤して出た答えがこの組合せです。」

と具には自信あり。サラダ菜、大葉、チャーシュー、玉ねぎ、温泉卵などあまり冷麺には使わない材料。唯一見慣れたトマトも、輪切りのスライスで
「トマトをほぐして食べてもらいたい」と話す、こだわりまくった一杯です。

ではいざ！と、まずは具と麺をよく混ぜ、さわやかな香りを丼の中に閉じ込めて…
いただきます！

口に運ぶと香る柑橘系の清涼感と、大葉の柔らかい刺激。もちろん、煮干しの風味も健在です。玉ねぎが香辛料のようにピリッと効いて、それを輪切りトマトの「液果(セリー質の部分)」がまろやかに統率する。
だから喉を通るときに、まったく引っかかりがない。これぞ夏。夏に食べたい麺。
安易に「冷たいし」と冷麺を選んだ外回りの営業マンが「ごめんなさい」と土下座するレベル。もう、暑いとは言わせない。言ってられない、ベスト・オブ・納涼です。